チェルシーレディースは土曜日、ノッツカウンティとのFAカップ決勝に臨み、1-0で勝利を収めて悲願の優勝を成し遂げた。
30,000人の観客が詰め掛けたウェンブリースタジアムでチ・ソヨンが決勝ゴール。頼れるエースが準決勝のマンチェスター・シティ戦に引き続き、チームを勝利に導く重要な1発を決めてみせた。
チームニュース
エマ・ヘイズはチャップマン、スペンス、ブライトと中盤に配置。
ゴールマウスをリンダールに任せ、その前にハンナ・ブランデル、フェイヒー、フラハティ、ラファティーの4選手で堅い守備を敷いた。
さらに前線には準決勝でゴールを決めているチ・ソヨン、デイヴィソン、エニ・アルーコの3枚を並べる布陣を採用した。
前半
初めの20分間はノッツカウンティのリズムで試合が進んでいくが、チェルシーも反撃にでる。FKを獲得したチェルシーはチ・ソヨンがエリア内に蹴り込むと、アルーコがヘディング。そのボールが相手DFの手に当たったように見えたが、ここはホイッスルならず。
不運な形で決定機を逃したブルーズは、ここから攻勢にでる。フェイヒー、アルーコ、チ・ソヨンが立て続けにゴールに迫るが、あと一歩のところでネットを揺らすことができない。
日々成長を続けるイングランド代表、アルーコのスピードは度々相手DF陣の脅威となる。
デイヴィソン(上写真)からのパスに抜け出したアルーコが角度のないところからシュートを放つがここは枠を外れた。
決定機をものにできなかったアルーコは再び左サイドを突破すると、ゴール前のチ・ソヨンにラストパスを送る。少しトラップが乱れたチ・ソヨンだったが、確実に枠の中にシュート(下写真)。このボールがネットに突き刺さって先制ゴール。エースの今大会3ゴール目はチームを優勝へと導く大きな先制ゴールとなった。
一進一退の攻防が見られた前半戦はチェルシーが1点リードのまま終了。勝負の行方は残り半分に託された。
後半
運命の45分が幕をあけると、またしてもアルーコにチャンスが訪れる。
ボックス内にポジションをとったアルーコにデイヴィソンがクロスボールを送るが、タイミングが僅かに合わず。ノッツカウンティは事なきを得た。
同点弾を狙うノッツカウンティも攻撃にでる。激しい競り合いから最後はスコットがリンダールの守るゴールにボールを蹴り込む。しかし、ここはフラハティが果敢なディフェンスでシュートを枠から逸らすことに成功した。
ここでかつてブルーズゴールを守っていた守護神テルフォードが魅せる。アルーコの低い弾道のシュート(下写真)をファインセーブすると、立て続けにチ・ソヨンの強烈な1発もシャットアウトしてみせた。
70分の場面でフラフティが追加点を狙う。右サイドの深い位置まで侵入したチェルシーは、見事な連携から最後はフラフティがゴールを狙うも、ここは追加点ならず。
そして、ここで試合終了。巧みな試合運びで主導権を握り続けたチェルシーレディースはノッツカウンティを下して、クラブ史上初となる栄冠を手にした。
チェルシー:リンダール;ハンナブランデル、フェイヒー、フラハティ、ラファティー;ブライト、チャップマン(C)、スペンス;デイヴィソン、チ・ソヨン(クラームズ90)、エニアルーコ(ボルヘス81)
控え:フーリハン、ブレット、バヌシッチ
得点:チ・ソヨン 37
警告:チャップマン
ノッツカウンティ:テルフォード、グリーンウッド、ビュエ(ウィーラン 76)、クラーク、ウィリアムズ(ドゥニア 56)、ホワイト、スコット、ウォルトン、ターナー、クリクトン(オサリバン 83)、バセット(C)
控え:プランプトリー、オニール
審判:エーミー・ファーン
観客:30,710人