エデン・アザールが、プレミアリーグでのゴールとアシストをそれぞれ50ずつ記録し、偉大な先輩たちに並んでいる。
ジョルジーニョのファインゴールをお膳立てしたアザールは、これでリーグ歴代29人目となる50のゴールとアシストを記録した選手になった。
歴代の面々は、どれもプレミアリーグを代表するアタッカーばかり。最多ゴールはアラン・シアラー(260)、最多アシストはライアン・ギグス(162)となっている。
そしてここ20年で大きく台頭したチェルシーもまた、数々のレジェンドをリストに加えているのだ。
フランク・ランパード - 172ゴール102アシスト
スーパー・フランクほど安定感のある選手は数少ない。プレミアリーグ歴代で見ても、ゴール数アシスト数ともに4位にランクインしている。
ランパードといえばやはりそのミッドフィルダー離れした得点力に目が行きがちだが、アシストでも大いに貢献。2004/05 (18)、2008/09 (10)そして2009/10 (14)とそれぞれ最多アシストを記録している。
プレミアリーグ、FA杯のダブル達成を果たしたシーズンには総計100ゴールを記録し、ランパードについても自己最多の22ゴールを残している。
ジミー・フロイド・ハッセルバインク - 127ゴール58アシスト
1シーズンで20ゴールが計算できるストライカーを長く探していたチェルシー。故ケリー・ディクソンの後釜に収まったのは、オランダ出身のストライカーだった。2000年、クラブ記録の移籍金でアトレティコ・マドリッドから加入している。
大きな買い物となったが、結果は十分。いきなりプレミアリーグ得点王に輝き、アシストでも3位に入った。
リーグ歴代で見ても、ハッセルバインク以上のゴール数を記録したのは12名のみ。中でもアイドゥール・グジョンセンとのコンビネーションは屈指の武器となった。
ディディエ・ドログバ - 104ゴール54アシスト
加入2年目まではなかなか実力が出し切れずにいたドログバだが、そこからは2012年のチャンピオンズリーグ決勝へと続くレジェンドへの道筋を辿っている。
2005/06シーズンについてはリーグ最多アシストも記録。リーグ連覇に貢献し、2桁アシストもこれを含め3シーズンにわたって記録している。
そしてもちろん得点力は言わずもがな。プレミアリーグ得点王は2度、2009/10シーズンは29ゴール10アシストとその存在感を知らしめた。
エデン・アザール - 81ゴール50アシスト
我らが10番については今更語ることもないだろう。7年前にイングランドにやってきて以来、クラブの年間最優秀選手賞を3度受賞している実力は伊達じゃない。
数字では語り切れないのがアザールの魅力だが、今シーズンはここまですでに11アシストでリーグ最多。2012/13シーズンに記録した数を上回る自己ベストにもなっている。
さらにゴールでは5度目となるシーズン2桁得点を記録、あと4ゴールで2016/17シーズンの自己ベストに並ぶ。
なお今シーズンの11アシストだが、2桁アシストについてもアザール1人のみという状況だ。
デイミアン・ダフ - 54ゴール55アシスト
ロマン・アブラモヴィッチ氏就任初年度、ブラックバーン・ローヴァーズから加入したダフはすぐさまファンの人気を集めた。アリイェン・ロッベンとの両ウィングは、プレミアリーグ連覇の大きな武器となった。
最初のリーグ優勝を果たした2004/05シーズンには6ゴール7アシストを記録。なおその前年には9アシストを記録していた。
ダフは守備面での貢献や、惜しみないチームプレーで信頼を獲得。間違いなく数字以上のパフォーマンスを残したひとりだ。
セスク・ファブレガス - 50ゴール111アシスト
数ヶ月前にクラブを去ったセスクは、ブルーズでの5年間でタイトル獲得に貢献した。
そんなセスクの(おそらく)プレミアリーグラストゴールとなったのが、4月のスウォンジー戦。これで通算50ゴール目とした。
しかしセスクの本領発揮となれば、やはりアシスト。プレミアリーグ歴代では2位、2014/15シーズンにはシーズン歴代最多となる18のアシストで自身初のリーグ優勝に貢献した。2年後にはレギュラーの座こそ失うものの、それでも12アシストで再びトロフィーを手にしている。
フアン・マタ - 50ゴール50アシスト
クラブ在籍2年で、いずれも年間最優秀選手賞を受賞したマタ。
2012/13シーズンは12アシストで、アザールを1つ上回りリーグ最多を記録。その前年は13アシストでリーグ2位だった。
アシストだけでなくゴールでも貢献。チャンピオンズリーグ優勝の翌年、12ゴールを記録している。
ブルーズで記録した18ゴールはいずれも素晴らしいものばかりだが、中でも記憶に新しいのはマンチェスター・ユナイテッド戦の一撃だろう。2014年1月、のちに加入するクラブ相手のものだった。