タミー・エイブラハムは今シーズンローン先のアストンヴィラで26ゴールを記録。そして今日ウェンブリーでダービーとプレーオフの決勝を戦う。今シーズンの成長を聞いてみよう。
アンディ・グレイが1976/77シーズンに記録したゴール数を更新したエイブラハム。彼のゴールはチームがプレーオフに進出するのに貢献。準決勝ではウェスト・ブロムを下した。準決勝の1stレグでエイブラハムは決勝点となるPKを決め、2ndレグでは決勝進出を決めるPKを決めた。ウェンブリーでの相手はフランク・ランパード率いるダービーが相手となるが、ダービーにはチェルシーからローン移籍中のフィカヨ・トモリとメイソン・マウントが所属している。キックオフは現地時間午後3時だ。
エイブラハムはチェルシーアカデミー出身だが2016年にはトップチームデビュー。そしてローンでブリストル・シティ、スウォンジーに移籍。今シーズンはアストンヴィラの前線で躍動。シーズン後半にはゴールを量産した。
このインタビューで彼はプレーエリア、直面したフィジカルとメンタルの問題、プレーオフについてなど話してくれた...
まず最初に、今シーズンは個人としてどうだった?
大成功のシーズンだね。とにかくこのチームに来てゴールを奪うこととチームをプレーオフに導くことを意識したんだ。これがしっかりと達成できた。
今シーズンのプレーの特徴は何だった?
一番の仕事は前線でボールをキープすることだね。このリーグはフィジカルが強いそしていいチームが揃っている。チームのために前線で体を張ったよ。チェルシーではターゲットマンになることはなかったんだ!流れの中でプレーしていたね。
自分の身長から行ってターゲットマンにならないといけなかった。これは自分の中で成長した点かな。よく出来ていたと思う。
ゲームは面白かった?
もちろん楽しかったよ。体をうまく使わないといけなかったからディディエ・ドログバ、最近の選手だとディエゴ・コスタなんかを参考にして体と頭を使ってプレーした。このプレーは個人的に好きだよ。時には五分五分のボールなんかもあるから強さを見せる必要があった。
今シーズン26ゴールを決めたけど40年以上続いた記録を塗り替えたね..
個人的に本当に嬉しい記録だよ。最初に来た時ブリストル・シティでの記録(23ゴール)に近づけたらいいって言ってたんだ。これを超えることができたね。
フィニッシャーが自分の一番の仕事だ。ワンタッチやツータッチ、ヘディングでのゴールなんかだね。自分はあまりヘディングが得意じゃなかったからトレーニングでかなり練習したんだ。成果が出たね。
個人的なハイライトはどの試合かな?
挙げるとすれば4ゴールを挙げたノッティンガム・フォレスト戦だね。どうやって言い表せばいいかいまだに分からないよ!でも自分にはできるって思ってた。ゴールを決めてチームに貢献できた。自信があれば何かしら起こるんだって思ったね。4ゴールを決めるなんてなかなかないよ!
あとチャンピオンシップのベストイレブンにも選出だ
本当に誇らしい気持ちだよ。結果を残せばみんなが見てくれている。ずっと結果を残せたのは良かった。でもこれに満足してはいけない。常に挑戦だ。
挑戦するのは好きだよ。みんなはブリストル・シティでの出来事がたまたまだったんじゃないかって思ったかもしれないけど、それが違うと示すことができた。
ブリストル・シティやスウォンジーでは降格圏の争いだったと思うけど今シーズンは上位争い。違いはあった?
簡単なシーズンではなかった。でもチャンスを作るのに貢献できたね。昨シーズンは本当に大変だった。違った試練だったね。
チェルシーのアカデミーで育って、チャンスが保証されてた。ブリストル・シティでは1試合か2試合だけだった。スウォンジーでは多分1試合だけだったと思うんだけど、それを物にすることが出来なかった。これらのシチュエーションは精神的にタフだよ。チャンスをつかめなければ次はない。アストンヴィラではチャンスを多く作ることが出来た。そしてゴールを奪えた。幸運にも自分のゴールでチームを助けることが出来た。そして上位に食い込んだ。最高の気分だね。
アストンヴィラにはジョン・テリーや監督のディーン・スミスがいるよね。彼らの指示はどんな感じ...
それぞれ個人的に教えてくれている。ディーン・スミスはMFに、ジョン・テリーはDFに、リチャード・オケリーはストライカーにって感じでね。最終的にはみんなでポジショナルプレーをする。そこで自分の考えを言うんだ。あとはコーチ陣からのフィードバックだね。チームでの作業だ。
キャプテンのジャック・グリーリッシュとはいい関係に見えるよ
彼は最高のチームメイトだ。何年か前にイングランドで共にプレーしたんだ。自分にとっては兄貴って感じだね。23歳の若さでキャプテンになったんだ。彼は最高の選手だよ。共にプレーした選手の中でベストな選手だっていつも言っているよ。ドリブルと試合観は卓越している。
ヴィラは今シーズン10連勝も記録したね。一体何が起こったの?
チームとして自信を持てていたね。自分たちがいいチームだと分かっていたんだ。シーズン序盤は取りこぼすこともあって中位だった。やるべきことはとにかく自分たちを信じることだった。ゴールは決めれていたけど、失点もしていた。ジョン・テリーはここの部分を改善してくれた。
チームはいつも同じ戦術を取ろうとする。ディフェンスに関してはバックだけじゃない。チームでディフェンスをするんだ。プレスの仕方なんかね。トレーニングで重視していたよ。1勝したら勝ちがどんどん続いていった。そして自信を持ってやるべきことが出来たんだ。
これからはダービーとのファイナルを迎えるね。そこにはフィカヨ・トモリ、メイソン・マウントがいる
そうだね!フィカヨとはウェスト・ブロム戦の前から携帯で話していた。決勝で会おうっていったんだ!
自分とフィカヨはシーズンの最初に「プレーオフで戦えるかもね」って言ってたんだ。それが現実になった。成長してプレーオフの決勝で戦えるのは夢だよ。もちろんメイソンともだ。最初のローン移籍で見事な活躍だったね。決勝でチェルシーの人たちと試合ができるのは最高だよ!
チェルシーでゴールを決めることは夢?
そうだね。自分が育ったチームだし7歳の時からプレーしている。チェルシーデビューを飾った時は夢を見ているようだったよ。この感じを再び味わいたいね。これが目的だ。これから達成したいよ。