インタビュー

メイソン・マウントがオールド・トラフォードでの思い出、チェルシーへのこだわりを語る

マンチェスター・ユナイテッドとの開幕戦を控え、メイソン・マウントがかつてファンとして、また選手として訪れたオールド・トラフォードについて振り返った。

フランク・ランパード新監督のもと公式戦初戦を間近に控え、マウントはプレシーズンで3ゴールと印象強い結果を残している。

予想されるフォーメーションは4-2-3-1のためポジション争いの直接のライバルとなるロス・バークリーとともに遠征するマウントにとって、オールド・トラフォードを訪れるのはこれが初めてではない。

2008年1月、チェルシーアカデミーと契約したばかりだった9歳のマウントは、地元クラブのポーツマスを応援に父親と一緒にマンチェスター・ユナイテッド戦を観戦へ遠征。しかしその日、マウントに強烈な印象を残したのは、トップコーナーへとフリーキックを突き刺したあのポルトガル人選手だった。

「オールド・トラフォードはあれが初めてだった。いい思い出も、悪い思い出もあるね」と振り返るマウント。「ポーツマスを応援しに行ったんだけど、試合には負けてしまったからね」

「でもあの試合で、クリスティアーノ・ロナウドが強烈なフリーキックを決めたんだ。生で見たゴールの中でも指折りだったね。あれだけの選手を生で見られたのは嬉しいし、幼心にモチベーションが上がったよ」

「あの試合を見てからしばらくは、あのフリーキックを真似て練習してたね。でも小さかったからまず距離がけれないんだ。それでも何とか真似ようとしたね。試合で決めてやるって躍起になってたよ」

そんなオールド・トラフォードの記憶の中でも、アウェイサポーターの存在は特別だったようだ。あれから11年、今度はそのアウェイサポーターがマウントの名前を呼んでくれるかもしれない。

「アウェイサポーターはコーナーのすぐ上に陣取っていて、見ればすぐ分かるんだ」と話すマウント。「歴史あるあのスタジアムで試合を見れたのは本当に大きな財産だよ」

昨シーズンはローン移籍していたダービーの一員としてオールド・トラフォードを訪れているマウント。リーグ杯でユナイテッドと対戦し、PK戦の末勝ち抜けている。

「ちょっと信じられない出来事だったね」と振り返るマウント。「シーズン序盤のことだったね。格下として挑んだ試合だったからか、自由に、プレッシャーも少なくプレーできた」

「でも内容はすごく良くて、90分で勝てるチャンスもあった。でも終盤に同点にされて、PK戦にもつれ込んだんだ。それでも崩れることなく、そこからのシーズンに弾みがつくような結果になった」


クイズ:開幕戦デビュー!

まだ10代だったマウントは第1キッカーとして、リー・グラントの守るゴールネットを揺らしている。

「プレッシャーは無かったね。スタンドも見てなかった。完全にキーパーとの1対1だった」と話すマウント。「子供の頃から第1キッカーを買って出てたんだ。昔から父親に、最初に蹴って模範を見せて、チームに自信をつけさせろって言われていたからね。幸いしっかり結果につながって良かったよ!」

着実にアカデミーから昇格を重ねていったマウント。確かに技術を積み重ね、謙虚な姿勢を忘れず、ハードワークを欠かさなかった。チームメイトやスタッフ、家族からもその地に足の着いた姿勢はお墨付きだ。

しかし15歳の時、父親のトニーからチェルシーでの今後について話し合いが設けられたという。今後のことを考え、本当にチェルシーに残ることが正しいのかが議題となり、若きマウントは残留をかたく誓ったそうだ。

「U16でシーズンを始めた時、他の選択肢が浮上したんだ。でもチェルシーに残ることにこだわりたかった」と話すマウント。「自分にはここしかない。他のどこかでプレーすることは考えられなかった」

「ファーストチームでのプレーが夢だった。チェルシーの若手は上に上がれないという論調を跳ね返したいね」

photo of メイソン・マウント メイソン・マウント

充実のプレシーズンを終え、チェルシーでのポジション争いに本格参戦するマウント。開幕戦で、かつてスタンドから見ていたあのピッチにチェルシーの選手としてデビューできるだろうか。

「プレミアリーグにスーパー杯と大変な1週間だけど、自分にとってはチャンスだ」と話すマウント。「ワクワクするよ。自分のクラブで、ハードワークを貫いてこの連戦を勝ち抜きたい」

「この4、5週間はとにかくハードだった。でもこうしていい状態でスタートするための準備に過ぎない。チームとして一丸となって、勝利を目指したい」


-記事:フランク・ランパードのフットボール哲学とは

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