今夜スーパーカップで、リヴァプールとイスタンブールにて激突するチェルシー。スタンフォードブリッジでもアンフィールドでもない土地での顔合わせは、これが6回目だ。
ブルーズとレッズが中立地で対戦するのは、そのほとんどが21世紀に入ってからのこと。しかし最初の顔合わせは1965年、FA杯準決勝だ。
当時はどちらもFA杯優勝がなかった中、ヴィラ・パークでの一戦はチェルシーが前半を圧倒。しかし先制点かと思われたジョン・モルティモアのヘディングは認められなかった。
ハーフタイムを挟むとリヴァプールが試合を支配。結局2-0でチェルシーを退け、決勝ではリーズも下して優勝を果たしている。
続いて中立地で対戦したのはそれから40年後の2005年、リーグ杯決勝でのこと。舞台はカーディフ、ミレニアム・スタジアムだった。
試合はヨン・アルネ・リーセが開始早々に先制点を記録するも、パウロ・フェレイラのクロスをスティーヴン・ジェラードが自陣のネットに入れて残り12分で1-1となる。
延長戦はチェルシーがペースを握り、ディディエ・ドログバがゴール前の混戦から押し込んで勝ち越しとすると、マテヤ・ケジュマンがダメ押しのゴールで3-1とした。
アントニオ・ヌネズが一矢報いるも、リードを守ったチェルシーがロマン・アブラモヴィッチ体制初のタイトルを手にしたのだった。
その翌年は中立地で2度対戦するも、軍配はいずれもレッズのもとに。
2005/06シーズンは、FA杯準決勝でオールド・トラフォードを舞台に2-1で敗れ、ダブル達成の夢を砕かれている。ドログバのゴールも虚しく、リーセとルイス・ガルシアのゴールには及ばなかった。
2006年のコミュニティシールドでは再びリーセがゴール。対するチェルシーはアンドリュー・シェフチェンコが前半終了間際に同点弾を記録するも、最後はピーター・クラウチが決勝点を記録した。
最近では2012年FA杯決勝、ウェンブリーで再び対戦。
2週間後に控えたチャンピオンズリーグ決勝を見据えたチェルシーだったが、開始11分にフアン・マタ、ラミレスのコンビネーションで先制点を記録。
さらに後半頭にはフランク・ランパードからドログバで追加点。リヴァプールは64分に途中出場のアンディ・キャロルが点差を縮めるも、2-1でクラブ7度目の同大会優勝を決めている。
それを最後にこの7年、中立地での公式戦顔合わせはない両クラブ。ちなみに2016年には、親善試合という形でアメリカでのプレシーズンでは対戦。この時はギャリー・ケイヒルの前半のゴールで、1-0で勝利している。