6年前のプラハ同様、2-2のままPK戦に突入したスーパー杯決勝は黒星に終わっている。
延長戦に同点弾を呼び込むPKを獲得したタミー・エイブラハムだったが、最後はPKをアドリアンに止められ万事休す。
試合は前半、オリヴィエ・ジルーが先制点を記録。しかし後半頭にサディオ・マネが同点弾とすると、そこからスコアは動かず30分の延長戦に突入していた。
ランパードは日曜日の一戦から3名を入れ替え。プリシッチ、ジルー、エンゴロ・カンテをスタメンに起用し4-3-3を採用。ウィリアンとアントニオ・リュディガーもベンチ入りした。
先制点は36分、カンテが中央でボールを奪うとプリシッチへ。巧みなリヴァプール守備陣を撹乱すると、ラストパスに抜け出したジルーがネットを揺らす。
オリヴィエ・ジルーがフランク・ランパード体制初ゴールを記録
さらに続いてプリシッチが中へ切り込んで見事なシュートで追加点かと思われるも、これはオフサイドでノーゴール。
ハーフタイム、リヴァプールはフィルミーノを投入。するとこのフィルミーノがファビーニョのボールにいち早く反応し、マネへボールを送るとこれを押し込まれている。
ファインセーブを連発したケパ
リヴァプールはこのゴールで息を吹き返し、流れるようなパスで主導権を握り始める。
それでも果敢に反撃を試みるチェルシー攻撃陣。ランパードは残り20分の場面でジルーを下げてエイブラハム、プリシッチに代えてマウントを投入する。
さらにアンドレアス・クリステンセンを下げて、2016年以来となるチェルシーでのプレーとなったフィカヨ・トモリをピッチへと送る。
しかし1-1のまま90分では決着がつかず、2013年同様延長戦へと突入。
先にゴールを奪ったのはリヴァプール。マネがフィルミーノとのコンビネーションで再びネットを揺らす。
それでも諦めないチェルシーは、ペドロのパスに反応したエイブラハムが抜け出してアドリアンと接触。これがPKの判定となる。
ジョルジーニョがこれを冷静に沈めて、2-2!
ジョルジーニョがPKを決めて2-2に
コヴァチッチに代えてロス・バークリーを投入するも、疲れも見え始めた展開で結局スコアはこれ以上動かず。
試合はPK戦に突入すると、9名までは全員成功。しかしエイブラハムのキックはアドリアンの足に防がれ、タイトル獲得は叶わなかった。
チェルシー (4-3-3): ケパ;アスピリクエタ (c)、ズマ、クリステンセン (トモリ 84)、エメルソン;ジョルジーニョ、カンテ、コヴァチッチ (バークリー 101);ペドロ、ジルー (エイブラハム 73)、プリシッチ (マウント 73)
控え:カバジェロ、リュディガー、アロンソ、ザッパコスタ、ギルモア、ケネディ、ウィリアン、バチュアイ
得点:ジルー 36、ジョルジーニョ (PK) 99
警告:アスピリクエタ 79
リヴァプール (4-3-3): アドリアン;ゴメス、マティップ、ファン・ダイク、ロバートソン (アレクサンダー=アーノルド e/t);ミルナー (ワイナルドゥム 64)、ファビーニョ、ヘンダーソン (c);サラー、マネ (オリジ 103)、オクレイド=チェンバレン (フィルミーノ h/t)
控え:ロナーガン、ケレハー、フーファー、エリオット、シャキリ、ララナ、ブルースター
得点:マネ 48, 95
警告:ヘンダーソン 85、アレクサンダー=アーノルド 107
PK:フィルミーノ成功 (1-0)、ジョルジーニョ成功 (1-1)、ファビーニョ成功 (2-1)、バークリー成功 (2-2)、オリジ成功 (3-2)、マウント成功 (3-3)、アレクサンダー=アーノルド成功 (4-3)、エメルソン成功 (4-4)、サラー成功 (5-4)、エイブラハム失敗 (5-4)
主審:ステファニー・フラッパール(フランス)