ニューカッスル戦での得点数を伸ばしたいアザールはスタメンに名を連ねるだろう。
‘Can we play you every week?’とはイングランドでは有名なチャントだ。付け加えるとするなら、このチャントは普段対戦することのない相手との試合で使用されるものだ。
ジミー・フロイド・ハッセルバインクはトッテナム戦で多くのゴールを決めている。一方、ディディエ・ドログバがアーセナルを相手にゴールを量産していることは周知の通りだ。
エデン・アザールは前述の2人の得点数には及ばないが、彼もまた得意としているチームから多くのゴールを奪っている - アザールはここまで、主に3つのチームから多くのゴールを決めてきた。
アザールにとってのお得意様は、ここまでそれぞれ7ゴールを決めているボーンマス、ウェストブロム、ニューカッスル。中でもボーンマス戦では9試合で7度ネットを揺らすなど、多くのストライカーにとっても誇らしげな数字を残している。
この記事ではニューカッスルに焦点を当てていく。アザールはニューカッスルを相手にただゴールを量産しているだけでなく、彼のチェルシーにおけるマイルストーンとなるゴールも記録している。
チェルシーがチャンピオンズリーグを制覇した直後、2012年の夏にリールからやってきたアザール。 デビューから3試合は無得点に終わったものの、この期間に5アシストを記録するなど存在感を発揮した。
状況が一変したのは8月下旬のニューカッスル戦。アラン・パーデュー監督率いるニューカッスルのDFダヴィデ・サントンがフェルナンド・トーレスをボックス内で倒すと、チェルシーがPKを獲得。このPKをアザールが冷静に流し込んだ。
ニューカッスルが次にスタンフォードブリッジを訪れたのは18ヶ月後のこと。チェルシーはこの時プレミアリーグで好成績を収めていた。モウリーニョのもとでアザールはゴールとアシストを着実に重ねたが、唯一達成できていなかったのがハットトリックであった。
フランスのリールに在籍していた時にハットトリックを記録したアザールだが、プレミアリーグという大舞台でついにハットトリックを決める事になる。
まずはブラニスラヴ・イヴァノビッチとの連携から先制点を決めたアザールだが、注目すべきは2点目のゴールだろう。電光石火のカウンターから相手ゴール前までボールを運ぶと、最後はサミュエル・エトーのヒールパスをアザールが難なく決めて追加点。さらにアザールはPKを沈め、ハットトリックを達成した。
ニューカッスル戦での初ゴールから約6年後となる昨年の8月、アザールは敵地セントジェームス・パークで先制点をあげ、2-1での勝利に貢献した。今日、スタンフォードブリッジで行われる一戦でもアザールはネットを揺らしてくれるだろうか?