インタビュー

ジョー・コールがアカデミースタッフ入り

ブルーズでは7年間で6つの主要タイトルを獲得し、11月に引退を表明したジョー・コール。現在はチェルシーのアカデミーで指導現場に携わっている。

37歳のコールはアカデミーのテクニカルコーチとしてU18チームや育成チームを指導。自身の輝かしいキャリアから得た経験を若い選手へ伝えている。

アカデミーのコーチへ就任する直前、コールはチェルシー公式Webサイトへ指導現場への想いや自身の若かりし頃に学んだ経験を話していた。


そして現在、ジョー・コールは古巣チェルシーへと戻ってきた。

チェルシーのサポーターだったコールは2003年、幼少期を過ごしたウェストハムからチェルシーへと加入することに。

すぐにチームのキープレーヤーとなったコールは2005年、2006年のプレミア連覇に貢献。その後も4つの主要タイトルを獲得し、ファンからも愛される存在となった。

現在は指導者として若手選手の育成に携わるコール。自身が経験したように、若き希望を花咲かせることができるだろうか。

「エキサイティングな現場だよ」コールは話す。「フットボールクラブは人々に何かをもたらしてくれる。自分もこのクラブに長く関わっていたから、戻ってくることができて嬉しいね。このクラブが再び世界の頂点に立つことを願うよ」

コールがチェルシーでともに過ごしたチームメイトたちも続々と指導者としての道を歩み始めている。フランク・ランパードはダービーの監督に就任し、ジョン・テリーはアストンヴィラでディーン・スミス監督のアシスタントコーチに就任。そしてスコット・パーカーもフルハムでアシスタントコーチを務めている。

コールはチェルシーのアカデミーに何をもたらしてくれるだろうか?

「もちろん自分の知識や経験だよ。20年間、選手としてプレーしてきたからね」

「自分が歩んできたキャリアは若手選手を助けるものになる。彼らにも同じような道を進んでほしいんだ」

「彼らは学ぼうとしているし、それが自分にとってのアドバンテージだね。ただ、自分も彼らに対してどんなメッセージを送るかを考えなければいけない。選手たちは自分の話を聞いてくれる。チェルシーの選手となるために、何が必要かを明確に伝えないとね」

「クオリティの高い人々とともに過ごすべきだ。このクラブにはそういった人がいる。自分もその一員として、選手たちを成長させることができると感じているんだ」

コールの指導者としてのインパクトはすでにコブハムのトレーニングピッチで感じられている。

「最初の6週間はU18チームでジョン・ハーレイのアシスタントをしていた。アンディ・マイヤース監督が怪我をしてしまったから、自分がアシスタントコーチを務めたよ」

「ただ、今はもっと自由に、自分自身でセッションを行うこともある。数日間、あるいは一週間といった中でチームを指導することになるだろうね。チームとの話やスカウティング、選手のリクルートをやることもあるし、仕事は様々だ。自分にとってはクラブをいろんな角度から見る機会になるよ」

「自分はタンパベイ・ロウディーズで6ヶ月間コーチをして、様々な経験をすることができた。いろんなアカデミーで指導をしているけど、今は自分のセッションを選手たちが楽しんでいるようだよ」

チェルシーOBからはマイヤース、ハーレイ、トーレ・アンドレ・フロー、ジョディ・モリスと数々の顔ぶれがアカデミーに関わっている。昨夏ダービーへと去ったランパードもかつてはスタッフ入りしていた。

記事:ジョー・コールが引退表明

クラブのユース育成を統括するニール・バスは、クラブの黄金期を支えたメンバーを次々にアカデミーへ送り込んでいる。有望な若手をチェルシーのファーストチームへ送り込むための手段だ。

「大きな意味があると思う」と話すコール。「歴史のあるクラブで、この数年でその規模も大きくなっている。こうして過去とのつながりを絶やさないことで、チェルシーの一員としての価値や哲学を絶やさないようにするんだ」

「どのクラブにも、それぞれのイメージがある。もちろんチェルシーもね。若手にそのイメージを伝えるのは、先輩たちの役割だ。ここでプレーするには、確固たる意味がある」

「こうして戻ってこられて嬉しいよ。素晴らしい環境だ。改めて愛着を感じるね。チェルシーの選手とは何たるかを、若手に伝えていきたい。クラブのメンタリティを備えることは大切さ」

かつては期待の若手として注目を集めたコールは、自身の経験から若手に伝えられるものがあるとしている。

「ファーストチームで学ぶことは多い。試合の早さがそもそも違うんだ」と振り返るコール。「年代が上がるにつれ、ゲームスピードは速さを増していく。そこで溺れるか、泳ぎ切るかが勝負だ」

「最初は追い越され、蹴られ、踏まれ、叫ばれる。時には観客だって叱咤する。だがそれが一人前のフットボールの世界だ。父親ほどの年齢の人間から、散々野次られるんだ。ショックなものさ。あれはいいレッスンになった」

しかしこうした経験が、コールを指導者への道へと導いたとしている。

「こうした自分のキャリアから、何が引き出せるかを考えたい」と話すコール。

「正しいタイミングで、正しいアドバイスを送りたい。もちろん向けるべき相手にね」

コールの功績を考えれば、若手にとっては頼もしいスタッフが加わったことになるだろう。

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