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頼もしい守護神

ペトル・チェフの引退表明に寄せられた数々の映像を見るうちに、15年前に歴史が築かれたあの瞬間を思い出した。

今シーズンいっぱいでの引退を表明したチェフといえば、やはり2012年のミュンヘン、3本のPKストップでチャンピオンズリーグ制覇の立役者となったことをはじめ、クラブの歴史に残る偉大なキーパーだ。

チェルシーでの11シーズン、この決勝での活躍に留まることなく、数々の大舞台でビッグセーブを披露してきたチェフ。しかし個人的には、2004/05シーズンのポーツマス戦でのセーブが極めて印象的だ。

ポーツマスがプレミアリーグに在籍していた2003年から2010年、チェルシーは対戦成績では14試合13勝と圧倒。それでもフラットン・パークでは苦しい展開も強いられることも。

2004年12月の試合では、前半にナイジェル・クアシーがミドルシュートであわや先制の場面を迎える。

右足での強烈なシュートは、チェフの守るゴールへと向かっていった。

しかしグッッと曲がったこの弾道を、チェフは左手一本で触って掻き出したのだった。

[セーブ映像はこちらから、10秒の箇所]

このセーブで失点を防いだ結果、最終的にはアリイェン・ロッベン、ジョー・コールのゴールで2-0の勝利。これでクリーンシートでの3連勝とし、アーセナルと勝ち点5差をつけての首位へと躍り出たのだった。

シーズンを終える頃にはその勝ち点差は12にまで広がり、半世紀ぶりのリーグタイトルを手にしたのだった。あの日、あのセーブでクアシーのシュートを防いでいなかったら、どうなっていたのだろうか?

ポーツマス戦で勝てなかった場合、ガナーズとの勝ち点差は2か3に縮まり、元日のリヴァプールとの大一番を迎える形になった。

それでも次節のミドルズブラ戦で勝利したチェルシーはアーセナルとの差を7にまで広げ、長くタイトルを待ち侘びたファンにとってもある程度の確信は持てるようになったことだろう。

10月にマンチェスター・シティに負けて以来、チェフを中心に鉄壁のディフェンスで相手の攻撃を封じ込めたチェルシー。

最終的には10試合に渡って1024分間無失点の当時の最高記録を更新、リーグ戦35試合で24のクリーンシート、わずか13失点で堂々と優勝メダルを手にしたのだった。

そして当時の活躍で多くのファンが予想した通り、そこからの10年、やはり数々のファインセーブで多くのトロフィー獲得に貢献したのだった。

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