チェルシーアカデミー所属の若きスター、ジェイコブ・マッドクスはローン移籍で現在はチェルトナム・タウンでプレー。ローンを経験することでの成長について語ってくれた。
FAユース杯、UEFAユースリーグ制覇を経験した20歳のマッドクスは夏にグロスタシャーのリーグ2所属チームに移籍した。これが彼にとって初のトップチームでのプレーとなる。
彼はすでに公式戦29試合に出場し、3ゴールを記録。今回のインタビューではイングランド4部で学んだこと、チームメイト、監督の助け、記憶に残ったゴールなどを話してくれた...
まず最初に、チェルトナム・タウンでのこれまでのプレーはどう?
本当に素晴らしいものだね。チェルシーでは味わうことのできなものばかりだ。でもすぐに対応することができたよ。こっちのフットボールはU23時代に経験していたものとは違うけれどね。
こっちへの移籍に関してはポジティブに捉えているよ。しっかりと役割を果たせている。ゲームごとに違った部分が成長することができているかな。
自分のパフォーマンスも徐々に改善しているね。何試合かマン・オブ・ザ・マッチにも選んでもらっている。チェルシーからの評価もまた嬉しいね。ここでプレーできていることに喜びを感じているよ。
ゲーム以外でも成長できると言っていたけれど、リーグ2はどんな舞台?
大きな違いはゲームの強度かな。時速100マイルの中でプレーしているみたいだ。でもこの中でも自分はしっかりとプレーして、ボールをしっかりと扱えている。ゲームをコントロールすることは時には困難だね。オフ・ザ・ボールの部分もそれでもしっかりと上手くなっていると思う。
どのポジションでプレーしている?
FWの一個下の10番のポジションだね。最初の10試合は左サイドでプレーしていたけど、システムが変わってFWのチャンスを作り出す自由なプレーをすることになったんだ。
リーグ2では4番目に多いファールを受け、4番目に多い数のドリブルを仕掛けている。この数字はボールを扱う上での自信が伺えるね…
これからもファールは受けると思う。時間に対してはそれほどファール数は多く無いと思っているよ。自分の中でしっかりと処理できている。これからも前に進み続けなければいけないんだ。この数字はボールの扱いに対しては良い数字だと思っているよ。
チェルトナムのレジェンドであるマイケル・ダフが9月にチームの監督に就任したけれど、彼の下でプレーするのはどう?
相性はいいと思う。彼もアカデミー出身だから自分のことを良くわかってくれている。試合ごとに改善点を指摘してくれるんだ。自分がもっと上の選手を目指せると感じるよ。彼のバックアップは本当に心強いね。長く監督をしてくれると嬉しい。
チームメイトについてはどう?
もちろんいい人たちだよ。プレミアリーグでプレーしたルーク・ヴァーニーなど経験豊かな選手がいる。ベテラン選手は自分にいろんなことを教えてくれるんだ。試合を何試合もやってきているから、試合での駆け引きを教えてくれる。
まだ自分が若いから奇妙に感じることもあるよ。
また厳しい試合ではみんなは自分を頼ってくれている。だから責任が伴うんだ。この責任を負うことは自分のプレーの質を上げるためにはほんと重要なところだね。
毎週、観衆の前でプレーする気分はどう?
度々試合後にスタンディングオベーションを受けるけど新鮮な感じだね。これまではあまり経験してこなかったから。自分が良いプレーをすればファンは褒めてくれる。これは大きなモチベーションになるね。
だけどプレッシャーも以前より感じるよ。助けにもなり得るし、プレッシャーにもなり得る。選手は常に良いプレーをしなければならない。とにかく試合に集中し、自身のプレーをもっと突き詰めていかないとね。
マッドクスはチェルシーや若いイングランド代表でメイソン・マウントとともにプレーしていたけれど、彼の今シーズンの活躍はどう思ってる?
素晴らしいよね。メイソンとは全ての年代で一緒にプレーしてきた。いつも息があったね。友達や長年一緒にプレーしてきた選手が活躍するのは刺激になる。上手くいっている選手たちを見ると自分もできるっていう自信が湧いてくるよ。選手は皆違う道を歩むけれど、良い選手はみんな試合で大きなことを成し遂げるね。
ブリストルからやってきて新しいチームではどう?
家族に会うのがすごい楽しみなんだ。自分が成長したと感じる。多くの部分で成長したね。
チェルテナムは今18位だけれど、今シーズン残りの目標は?
チームとしてはこの順位にいてはいけないと思っている。監督が新しくなりたての頃は、なかなか勝利を掴めなかった。ゲームを支配するけれど、ゴールを奪えず勝てなかった。これ以上下がることはないと思うよ。これからは上がっていく一方だと思うから楽しみだね。
チェルシーにいた頃とは違って毎週勝利することができるわけではない。これがローンで学べる点だと思う。違うタイプのプレッシャーだね。チェルシーにいるときはタイトル獲得が使命だったけれど、ここでは試合に勝つことが重要だ。長い目で見ればこれは大きな財産になる。チェルテナムが自分に与えてくれる全ての経験に感謝だね。
個人の目標は?
試合に出場すること、欲を言えばもう少しゴールを奪って、アシストを決めたい。そして常にチャンスを生み出していきたい。