リヴァプール対マンチェスター・ユナイテッドの試合後、白熱したジェイミー・キャラガーとロイ・キーンの議論に名前の挙がったフランク・ランパード。自身の監督に対する意見を述べている。
Skyスポーツでコメンテーターを務める両者は、2-0で敗れたマンチェスター・ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督の進退について議論。OBであるキーンは少なくともあと1シーズン指揮を執らせるべきだとコメントする中で、ランパード監督が優遇されていると指摘した。
「(ニューカッスル戦の)チェルシーを見たよ。良いチームだが、結果には結びつかなかった」と話すキーン。「ランパードは8試合落としていて、チェルシーにとって十分な結果を出しているわけではない。だが時間が必要なのは確かだ」
「オレもそうだ。監督が色んなクラブを行ったり来たりしているが、疑問が残るね」
このコメントに対し、実際にこの番組を見ていたランパードは次のように言及した。
「ロイ・キーンもキャラも尊敬しているよ」と話すランパード。「ロイのように気持ちの入ったコメンテーターは見ていて楽しいよ。あの議論も永遠に続けられる内容だね」
「イングランド人だからといってえこひいきされているとは思わない。実際、就任当初は否定的な意見もあった。監督キャリアもダービーで1年やっただけで、若すぎるとね」
「監督には時間が必要だ。自分の環境を整えないといけない。若手は成長するのに時間がかかるし、ここからの移籍市場もチームにとっては大きな遺なくご味がある。正しい選択をして、前に進まないといけない」
「ユルゲン・クロップを見ればいいさ。4年間かけて、凄まじいチームを作り上げた。若手も成長し、自信を持って起用や補強をしている。そこに大型補強がうまくハマったんだ」
「理想の形だよ。だが向こうは時間を与えられた。自分のスタイルに馴染む選手を連れて、自分のプレースタイルを描く時間があったんだ」
「この議論は誰が正しいとかじゃないよ」と話すランパード。「だけど個人的にはとにかく仕事を貫くだけ。チェルシーにとってベストな未来を築きたいだけだ」
まずは今夜、ベストな未来はアーセナル相手に勝ち点3を得ることだろう。1ヶ月弱で再びの顔合わせになるが、ランパードは相手の出方を具体的には予想しないようだ。
「予想はしないよ。エミレーツでの試合が全てだ。あの試合、向こうは前がかりになってプレスをかけて、リトリートしてきた。そういう試合だったからだ」
「どんな戦い方でもできる選手がいるチームだ。自分たちもそうであるはずだよ。気持ちの込もったダービーマッチになる。大きな挑戦だね」