ヒストリー

ハル・シティとランパード

ハル相手に見事なゴールを決めたフランク・ランパード。その素晴らしいゴールや次に対戦する相手との歴史を振り返っていこう。

.ハル・シティはチェルシーに縁のあるクラブだ。初めてスタンフォードブリッジで行われたリーグ戦の相手はハルであり、その時は5-1でチェルシーが勝利を手にした。

その長い歴史にも関わらず、チェルシーとハルが対戦するのは今回が47回目。これまでの印象的なシーンを振り返っていこう。

1970年代前半まで順調にクラブとしての成長を遂げてきたチェルシー。だがクラブは低迷し、ファンもその状況に嘆いていた。

それでも1976/77シーズンの終盤に行われたハル戦には、昇格への期待もあり注目が集まる。

その1週間前のウルヴス戦ですでに昇格が決まっていたが、チェルシーは更なる盛り上がりを見せていた。

試合はチェルシー時代唯一のハットトリックを達成したスティーブ・フィニストンの活躍とイアン・ブリットンの追加点でハルに4-0と勝利。

「あれはスタンフォードブリッジで起こったハットトリック中でもベストの1つだったんじゃないかな。1、2点目は流し込んだだけで、3点目はPKだからね」数年後にフィニストンはジョークを混えながら振り返った。

だがこの試合で人々の注目を集めたのは、試合が2度にわたって中断されたことで、かつての黄金時代を支えた左サイドバック、エディー・マクリーディ監督がファンにピッチから出て行けと怒鳴りつけた場面だろう。

徐々に両チームの対戦は減っていったが、20世紀最後に行われた試合は様々な理由で記録的な試合となった。

1つ目は、 FA杯3回戦の開催が1月ではなく12月に行われたこと。過密日程を緩めるための変更だったが、それ以来の12月には行われていない。

ハルの前のホームスタジアムであるブースヘェリー・パークで世界最古の大会、FA杯を例年よりも1ヶ月早く始めたチェルシー。その数日前、チャンピオンズリーグで勝ち点1を得たスタディオ・オリンピコからは遥か遠くのスタジアムだ。

試合では2つの珍しい出来事が起こる。グスタヴォ・ポジェが両足と頭で3ゴールを決め、パーフェクト・ハットトリックを達成。またクリス・サットンがチェルシーで記録した3点のうち最後の1点を記録。この試合を6-1でものにしたチェルシーは、この勢いのままウェンブリーで優勝を飾っている。また、ポジェはそのシーズンのFA杯得点王に輝いた。 

その対戦から9年後、ハルはクラブ史上初のプレミアリーグに参戦する。しかしKCスタジアムで行われた試合はチャンピオンシップとプレミアリーグの力の差が顕著に表れた。

開始3分も経たないうちにランパードが、クラブ通算211得点のうち過小評価されているゴールのひとつが決まり、結果的に3-0でチェルシーが勝利している。

 

チップキックをペナルティエリア外から決めるというテクニックの高さを見せつけたランパード。

その見事なチップキックに対し、相手GKのボアズ・マイヒルはただ見送ることしかできなかった。

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