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アヤックスに別れを告げるツィエク「次のステップは嬉しいけど、こんな形で区切りをつけたくなかった」

アムステルダムの劇場で映像を見るだけというのは、ハキム・ツィエクがアヤックスでの幕引きとして予想していた形では無かったはずだ。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、先月エールディヴィジの中止が発表され、連覇が迫っていたアヤックスでツィエクはきちんとお別れを告げることができなかった。

トゥシンスキー劇場へと連れられたツィエクは、アヤックスでの4年間のハイライトに、チームメイトからのメッセージが詰まった動画を見ることとなる。動画のタイトルは"Wizard of AMS"、こちらから見ることができる。

「ちょっと変な感じだよね」と話すツィエク。「何事にも終わりは来るものだけど、こんな形で終えるのは変な感じだ」

「次のステップは嬉しいけど、こんな形で区切りをつけたくなかった。何か試験を通ってないような、そんな感じなんだ。何もできない。シーズンがきちんと終わらなかった感覚だよ」

動画では、2016年からアヤックスと共に歩んだ数々のハイライトを振り返った。

「楽しいことばかりだった。フットボーラーとしても成長した。何もかもが変わったね」

「これだけ成長できたのは、試合を愛する気持ちがあったからだよ」

「まだ自分は、ボールを蹴る子供のような感覚だ。練習や試合、特に大一番のような舞台でも、さあフットボールをしようって感じなんだよ。プレッシャーが大きかろうが、そんなの関係ない。子供の頃に戻って、ボールを追いかけよう。この気持ちは忘れない、って思うんだよね」

動画の中には元ブルーズで元アヤックスのバートランド・トラオレの姿も。さらにキャプテンのデイリー・ブリントも登場した。

「ピッチで一緒に戦えてよかった。最高のプレーだったよ」

「チェルシーに行っても応援するよ。グッドラック、また会おう」

目頭の熱くなるようなメッセージの連続に、ツィエクは次のようにコメント。

「美しい、美しいよ。本当に大切な存在だ。辛い時も一緒で、いつも支えてくれた」

「彼ら無くして成長はなかった。選手としても、人としても。毎日学んでいたんだ」

チェルシーとの5年契約にサインした27歳のツィエクは、最後に母親からのメッセージが流れると、涙をこぼす。

「ロンドンへ行くことになって、本当に嬉しいわ」と話すツィエクの母親。

「ベストを尽くして、身体を大事に、紳士らしく振舞うのよ。愛しているわ。誇りに思う。ロンドンでも頑張ってね」

グッと気持ちを飲み込むように、ツィエクは言葉を絞り出す。

「何をすべきかは分かっている。母親の思いが染みるね」

「誇りに思う母親だよ。母親の思いも感じていたけど、なかなか表には出さなかったんだ。大変な人生を歩んできたんだ」

「9人の子供を育ててきたんだ。8人か9人かな。でもすぐに母の手ひとつで育てるようになってしまった。何もかも母親のおかげだ。そうでなければ、フットボールはとっくに辞めていたと思う」

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