インタビュー

タミー・エイブラハムがフットボール再開、ここまでの思い出、マイケル・ジョーダンからの影響についてコメント

自身も認めるチェルシーでの順調なキャリアスタートも、フットボールは中断…

チェルシーのファーストチームで目覚ましい活躍ぶりを見せていたタミー・エイブラハムにとって、シーズン再開は誰よりも待ち遠しいはずだ。しかしながらイギリスでの新型コロナウイルス感染状況を見ると、なかなか見通しを立てるのも難しい。

3月頭で中断となるまで、34試合15ゴールを記録していたエイブラハム。チームのプレミアリーグ4位キープ、そしてFA杯、チャンピオンズリーグでの勝ち進みにも貢献していた。

ここまで十分思い出深いシーンも多かったエイブラハムだが、中でもある試合のことが強く印象に残っているようだ。

それはクリスマスから数日後のエミレーツでの一戦。エイブラハムは勝ち点3をもたらす逆転ゴールを決めると、アウェイスタンドのチェルシーサポーターと喜びを分かち合った。しかしこの時、エイブラハムの頭には家族のことがあったそうだ。

「思い出はたくさんあるね」と、ここまでのシーズンを振り返るエイブラハム。「イングランド代表での初ゴール、プレミアリーグでの初めてのハットトリック、そしてアーセナル戦のゴールだね。実は家族がアーセナルファンなんだ。だからアーセナル相手のゴールは夢だったんだよ」

「チェルシーでのキャリアはこれ以上ないくらい順調だね。チームメイト、監督のおかげだよ」

「フットボールが恋しいね」と続けるエイブラハム。「早くまたゴールを決めたいし、ファンにも会いたい。チームメイトとまた笑い合いたいよ。いざ再開になれば、絶対にまた結果を残したい。もしかしたらこのまま来シーズンになっちゃうかもしれないけどね」

プレミアリーグをいつから再開するかは、また最近再び議論の的となっている。フットボールの再開を強く願いつつも、喘息持ちの父親と同居するエイブラハムにとっては、新型コロナウイルスに対する危機感はより大きい。

「今の世界の状況は見ての通りだ」と、再開時期に関する意見を述べるエイブラハム。「フットボール再開はみんなが願っている。自分もそうだ。これがチェルシーでのデビューシーズンなんだよ。せっかくいい流れだったから、このまま最後まで戦いたい」

「でも何より大切なのは、みんなが健康で安全でいられることだ。再開はそれからだよ。安全が保障されればフットボールは再開されるけど、そうじゃないなら待つべきだ」

「それに父親は喘息持ちだから、仮にプレミアリーグが再開して自分が感染でもしようものなら大変だ。ウイルスへの感染だけは絶対に避けたいんだ」

「プレミアリーグが再開したらどうするか自分もまだ分からない。ホテル暮らしして、家族からは離れておこうと思う。父親は自分の大ファンでもあるから、絶対に危ない目には合わせたくないんだ!」

家でも運動は欠かさないエイブラハム。フルハムでプロ選手としてプレーする弟のティミーともボールを蹴っているようだ。すぐにでも実戦復帰を待ち望んでいるエイブラハムだが、あの密度の濃いフットボールにすぐ戻れるかは難しいと明かしている。

「自己管理はできている」と話すエイブラハム。「まだ若いし、鈍ってはいないと思う。明日が試合ってなっても、プレーできるよ。でも家でバイクを漕いだり、20分30分走るのと、90分の試合は違う。流れもあるし、やっぱり復帰には練習も必要だよ」

「かなり激しくやってるよ」と、弟とのフットボールを話すエイブラハム。「ジムで一緒にワークアウトしたり、庭で一緒にボールを蹴ったりね。テクニックの練習や、ファーストタッチの動きとかやってるんだ。向こうは19歳で、自分があの年齢だった時よりも頑張っていると思う。でもまだ先は長いね。テクボール(フットボールと卓球の合わせ競技)じゃまだ負けない。まだまだ差は大きいよ!」

またこの外出自粛期間中は、映画やドラマでリラックスする時間も。中でも人気のネットフリックスのバスケットボールを扱ったドキュメンタリー、ザ・ラスト・ダンスがお気に入りのようだ。マイケル・ジョーダンとシカゴブルズの黄金期、1990年代後半を掘り下げた番組だ。

エイブラハムも自身の経験と重ね合わせながら、NBAのスターの活躍に気持ちを昂らせている。

「すごいよ」と感想を語るエイブラハム。「とにかく気分が上がるね。頭から離れない」

「マイケル・ジョーダンは試合が負けた時、自分がなんて言われたかを作り出すんだ。実際には言われてないんだけど、それを奮起にして次の試合につなげるんだよ」

「(スーパー杯決勝で)PKを外したリヴァプール戦の時がそうだった。すごい数の中傷を受けたよ。マイケル・ジョーダンのように、それを力に変えたんだ」

「父親からは"マイケル・ジョーダンの番組を見てるだろう。モチベーションになったはずだ。フットボールが再開したら、ベストを尽くして見せつけてやれ"って言われたよ。このクラブで、ストライカーとして、自分が先頭に立つんだ」

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