無観客では初めてのホームゲーム、大一番を制し勝ち点3を手にしている。
スタンフォードブリッジは観客なしで静かなものとなったが、トップ4争いの上で落とせない一戦を制したチェルシー。
クリスティアン・プリシッチが相手のミスを突いて先制点を決めると、後半にはケヴィン・デ・ブライネのフリーキックが刺さり一時同点。
それでも最後はフェルナンジーニョのハンドで得たPKをウィリアンが沈めて勝負を決している。
試合前には前節同様、膝をついてのパフォーマンスから。スタンドにはNHSほか最前線でこの情勢と戦う人々への応援バナーが掲げられた。
ストライカーを配置しないシティがボールを支配すると、ベルナルド・シルヴァにチャンス。しかしこれは数的優位を作ってことなきを得る。
給水タイムを挟むとチェルシー も反撃。ロス・バークリーの強烈なシュートはブロックされている。
それでも36分、メンディとギュンドアンのコミュニケーションのズレを突いたプリシッチがボールを奪うとこれが先制点に。
自陣からボールを運び、最後は冷静にコースをついて右足のシュートを決めている。
しかし後半、シティが同点に。カンテがマフレズを倒して与えたフリーキックを、デ・ブライネが見事と言わざるを得ない弾道でネットを揺らす。
するとヴィラ戦のチェルシーよろしく、シティがさらに逆転弾を狙う。しかしスターリングの決定機はポストに弾かれている。
70分には再びボールを奪ったプリシッチが抜け出しチャンス。ドリブルでゴールを空けるも、シュートはカイル・ウォーカーがライン上でクリアしリードを奪うことはできず。
それでも攻め続けたチェルシー は、ウィリアンのドリブル突破からゴール前の混戦を招くと、エイブラハムの押し込んだボールにフェルナンジーニョが手で反応し、VARの結果レッドカードに加えチェルシーにPKが与えられる。
これをウィリアンが冷静に決めて再びリード。
追加タイム6分も、数的優位のチェルシーがボールを回して連勝。
なおこの結果、リヴァプールの30年ぶりとなるリーグ優勝が決まっている。
存在感が際立ったプリシッチ
ヴィラ戦に続き、この日も結果に直接結びつくパフォーマンスを披露したプリシッチ。2点目こそ惜しくもクリアされたが、シーズン残り期待の大きいアタッカーのひとりだ。
ウィリアンの貫禄
2日前にシーズン終了までの契約延長にサインしたばかりのウィリアン。その勢いを、チームの2点目で遺憾無く発揮した。デ・ブライネを振り切る圧巻のドリブルでチャンスをつくり、PKにつながるファインプレーを見せている。
チェルシー (4-3-3): ケパ;アスピリクエタ (c)、リュディガー、クリステンセンアロンソ;バークリー (コヴァチッチ 73)、カンテ、マウント (ペドロ 90+1);ウィリアン、ジルー (エイブラハム 62)、プリシッチ (ギルモア 90+1)
控え カバジェロ、ジェイムズ、ズマ、ジョルジーニョ、ロフタス=チーク
得点 プリシッチ 36,、ウィリアン (PK) 78
警告 アロンソ 38
シティ (4-3-3): エデルソン;ウォーカー、ラポルテ (オタメンディ 73)、フェルナンジーニョ (c)、メンディ (ジンチェンコ 59);デ・ブライネ、ロドリゴ (D.シルヴァ 55)、ギュンドアン;マフレズ、B.シルヴァ (ジェズス 55)、スターリング
控え カーソン、サネ、ドイル、ハーウッド=ベリス、パルマー
得点 デ・ブライネ 55
退場 フェルナンジーニョ 77
主審 スチュアート・アトウェル