マッチレポート

マッチレポート:チェルシー3マンチェスター・ユナイテッド1

チェルシーがウェンブリーでマンチェスター・ユナイテッドに勝利し、14回目のFAカップ決勝進出を決めた。

前半終了間際のオリヴィエ・ジルーのゴールと後半開始直後のメイソン・マウントの追加点によって勝負は決まり、決勝進出を決めたブルーズはアーセナルとのロンドン・ダービー決勝戦に臨むことになった。また、チェルシーは、1970年の大会での初勝利から50周年を迎えたこの年に、この伝統あるトロフィーを賭けた試合に臨むことになる。

ランパードは試合をコントロールし、シーズン再開後初めて3バックを採用することでユナイテッドにほとんどチャンスを与えず、更にダビド・デ・ヘアのミスを利用してチャンスをものにした。

ジルーは、交代を余儀なくされたエリック・バイリーの頭の負傷による長い中断によって生じた前半のロスタイムに、センタリングからのボールを押し込んでゴールを決めた。そして後半開始直後には、マウントのミドルシュートを注意散漫なデ・ヘアがセーブできず2-0となる。

試合時間残り15分にハリー・マグワイアのオウンゴールによって3-0となり、ブルーノ・フェルナンデスのPKからのゴールはユナイテッドにとってせめてもの慰めとなった。結局3-1で勝利したブルーズが、2週間後に行われるアーセナルとのFAカップ決勝のために、ウェンブリーのピッチに再度立つことを決めた。

ジルーのゴール後喜びを分かち合う選手たち

落ち着いたスタート

ユナイテッドは、2月にスタンフォードブリッジで3ポイントを獲得した時と同様に3バックで試合に臨んだ。

しかし、前回の試合と違いがあるとすれば、チェルシーのウィングバックは高い位置でプレーし、フェルナンデスがユナイテッドの攻撃の指揮を取ったことだ。そして序盤からボールを支配したブルーズの方が試合に対するアプローチが良かったように見えた。

最初の15分の2つのチャンスはチェルシーが作った。リース・ジェイムズの放った強烈なミドルシュートはデ・ヘアがパンチングで撥ね返す。そしてアーロン・ワン=ビサカのマークを外したマルコス・アロンソのヘディングはゴール上に外れる。

マルコス・アロンソのヘディングシュートは惜しくもバーの上へ

相手のプレーを封じる

ユナイテッドがGKからゲームメイクを行うと、チェルシーは高い位置からプレスをかけ、ビルドアップをさせずにボールを奪うことに成功していた。しかし、ユナイテッドの怠慢なプレーからボールを奪取するが、大事な局面でパスやシュートの精度を欠きチャンスを逃してしまう。

クーリングブレイクの直前に、ハリー・マグワイアがイングランド代表チームメイトのメイソン・マウントを勇敢なブロックで阻止し、フェルナンデスのフリーキックはウィリー・カバジェロセーブし、ボールはクロスバーを越える。

続くコーナーからチェルシーがカウンターアタックを仕掛ける。ウィリアンが左サイドから攻め上がるが、クロスはニアポストにいたジルーには長過ぎる。

バイリーの負傷による布陣の変更

ハーフタイムが近づくにつれ、ユナイテッドのCBにもフラストレーションが溜まっていく。クル・ズマは左サイドのマウントからクロスに頭で合わせたが、枠を捉えることができない。その後エリック・バイリーは頭部を再度痛め、メディカルスタッフによる治療を受けるがプレー続行できず交代となる。

アンソニー・マルシャルがバイリーに代わって出場し、ユナイテッドはより慣れ親しんだ4-2-3-1に戻ったが、前半終了間際の時間帯はさらに苦しいものとなる。

オリがまたもや得点を挙げる

FAカップ、とくにウェンブリーにおけるジルーの活躍は目を見張るものがある。イングランドでの8年のキャリアの中で、33歳のFWはまたしても前半ロスタイム11分にゴールを決める。

ジルーの先制点

このゴールはセサル・アスピリクエタのクロスに負うところが大きい。ニアポストへのグラウンダーのクロスをジルーが左足アウトサイドで合わせ、デ・ヘアがセーブするも、ボールはそのままゴールラインを割った。

得点を挙げチームを勝利に導いた2018年の準決勝サウサンプトン戦の繰り返しとなった。ジルーは2013年1月にFAカップ初出場を果たして以来、合計で16ゴールを記録した。その間に得点数を増やしたのはセルヒオ・アグエロだけだ。

クイッククッション

後半開始前に先にピッチに戻ったのはユナイテッドだったが、速攻により追加点を挙げたのはブルーズだった。

マウントが中盤からマークされることなくドリブルで持ち込み、放ったシュートは若干カーブがかかり、デ・ヘアのファンブルもありゴール右隅に決まる。

後半早々に追加点を挙げるマウント

これが21歳のマウントにとって初めてのFAカップでのゴールとなった。シーズンの出場数は49となり、得点数を7とした。

ユナイテッドは反撃を見せるがリュディガーが駄目押しを決める

スールシャールはすぐに、ポール・ポグバとメイソン・グリーンウッドを投入する。マーカス・ラッシュフォードがマークを外してシュートを放つが、この試合ユナイテッドの10番にチャンスはほとんどなく、攻撃陣にとっては悔しい一日となった。

後半15分を過ぎた頃、マグワイアがユナイテッドにとって恐らくこの日最大の決定機を迎える。カバジェロがコーナーからのボールを逃してしまうが、マグワイアのヘディングは、がら空きのゴールを捉えることができない。

一方デ・ヘアは、ジルーのシュートとジェイムズのヘディングシュートを見事にセーブする。ウィリアンとジョルジーニョの連携から、マウントが再びネットに迫るところだったが、シュートはクロスバーの上を越えてしまう。

残り15分、アロンソの低いクロスにルディガーが走りこむ。マークしていたマグワイアがデ・ヘアに反応する間を与えず自らのゴールにボールを流し込み、勝負は決着した。

リュディガーにプレッシャーをかけるマグワイアがオウンゴールを犯す

慰めの一点

ユナイテッドのゴールは、試合の結果を覆すには遅すぎた。交代出場したカラム・ハドソン=オドイが、マルシャルを倒しペナルティーを与えてしまう。これをフェルナンデスが決めて3-1とする。

クリーンシートは守ることはできながったが、若いチェルシーにとってこのゴールは今日の勝利を台無しにするものではない。ブルーズは、リーグでトップ4に入り、FAカップを有終の美で飾るチャンスを残したのだ。

マウントとランパードのリベンジ

昨シーズン、ウェンブリーで行われたチャンピオンシップ・プレーオフ・ファイナルでの敗戦は、マウント、ランパード、そしてダービーにとってほろ苦い経験となった。

1年以上経った今、チェルシーの監督に就任したランパードはユナイテッドを4度目の挑戦で破り、マウントは最高の舞台でゴールを決め、笑顔を取り戻したのだ。この結果は、ロンドンの2チーム(チェルシーとアーセナル)が、2週間後にウェンブリーに戻ってくることを意味する。

ランパード、チェルシー監督就任後4戦目でユナイテッドに初勝利!

スターティングメンバー

ウィリー・カバジェロ、リース・ジェイムズ、メイソン・マウントの3人がスタメンに入り、ディフェンスに3バックを再び採用する。クリスティアン・プリシッチは、トレーニングで痛みを訴えた後復調し、ベンチ入りした。

クル・ズマ、トニ・リュディガー、セサル・アスピリクエタの3人がセンターバックに選ばれ、ジェイムズとマルコス・アロンソがサイドバックを務めた。

中盤にはマテオ・コヴァチッチとジョルジーニョが並び、オリヴィエ・ジルーをウィリアンとマウントがサポートする布陣となった。

今後の予定

今シーズン最後のアウェイゲームは、水曜日の夜にアンフィールドで行われる。リヴァプールとの試合のキックオフは午後8時15分。

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