マッチレポート

マッチレポート:バイエルン・ミュンヘン4チェルシー1(7-1)

チェルシーにとっての長かった2019/20シーズンは、ドイツの王者バイエルン・ミュンヘンに敗れ、チャンピオンズリーグのラウンド16で敗退したことで、ついに幕を閉じた。

この第2戦の165日前、スタンフォードブリッジにて3-0と敗れたこともあり、アリアンツ・アレーナでの戦いが苦しいものになることは誰もが想像していたことだった。前半序盤にウィリー・カバジェロがペナルティを犯し、ロベルト・レヴァンドフスキがいつものように自信を持ってゴールを決めたことで、挽回するチャンスは殆どなくなった。

バイエルンは前半中盤にイヴァン・プリシッチの追加点で2-0とリードしたが、フランク・ランパードは夏の蒸し暑いミュンヘンで、諦めずにプレーし続けた選手を誇りに思うだろう。

カラム・ハドソン=オドイが素晴らしいゴールで1点を返したかのように見えたが、惜しくもその前のプレーでタミー・エイブラハムがオフサイドの位置でボールを受けたというVARの判定により、得点は無効となる。だが、そのエイブラハムが前半終了直前にゴールを決め、試合の流れを変えたことにより、チェルシーは後半序盤さらにチャンスをつくる。

しかし、メイソン・マウントとロス・バークリーはチャンスをものにできず、コランタン・トリッソとレヴァンドフスキに追加点を決められてしまう。この前代未聞のシーズンの最後は、2戦合計で1-7と大敗で終わってしまった。

序盤に痛恨のPK

ブルーズは準々決勝に進むために最低4ゴールを決める必要があったが、バイエルンが開始10分で先制点を決める。レヴァンドフスキがペナルティーエリアでウィリー・カバジェロに倒され、自身で獲得したPKを決め、これが彼にとってシーズン52ゴール目となった。

最初はレヴァンドフスキがオフサイドポジションにいたと線審が判定したが、VARによってそれは覆された。過去21試合中19ゴールを決めたレヴァンドフスキがカバジェロの届かないゴール右隅にシュートを決め、2戦合計で4-0とした。

バイエルンとVAR

トーマス・ミュラーがチャンスをつくるがシュートはバーの上を越える。しかしそのすぐ後にバイエルンが追加点を決める。中盤でマテオ・コヴァチッチがチャージを受け倒されるが、バイエルンは前進し、レヴァンドフスキが出したパスを、今度はペリシッチがゴール右へと流し込んだ。

ブルーズはその後、積極的に反撃し、エメルソンが初めてマヌエル・ノイアーを脅かすが、ゴールには至らない。その後ハドソン=オドイが左サイドからゴール右隅に素晴らしいゴールを決めるが、VARはエイブラハムの踵がオフサイドポジションにあることを指摘し、チェルシーのゴールは取り消されてしまう。

ブルーズの猛攻が報われる

アブラハムの今季18点目のゴールは、ハーフタイムに入る直前ものだった。このゴールは、ノイアーのクリアミスを突いて数ヤードのところから決めたもので、今季素晴らしい活躍を見せたエイブラハムらしいゴールだった。

このゴールが逆転劇の幕開けとなったわけではないが、チェルシーのプレーとコントロールが改善されたことに対する見返りであり、選手たちを勇気づけるものであった。

後半もチェルシーが良い動きを見せ、バイエルンの高い守備ラインの裏を果敢に攻める。マウントは左サイドを抜け出したが、ファーストタッチが長くなり、ゴールから離れてしまい、放ったシュートはノイアーに簡単にセーブされる。

エイブラハムは反対側のサイドからチャンスをつくったがチェックを受け、その後パスを受けたバークリーはシュートを外してしまう。一方守備陣ではズマがタックルで3失点目を避けることに成功する。

良いプレーを見せる中相手に追加点を許す

両チームともにチャンスをつくり、見ていて楽しいゲームとなる。ミュラーのシュートはバーの上を越え、ティアゴ・アルカンタラがフリーで打ったヘディングシュートはカバジェロの正面へ。一方バークリーとリース・ジェイムズもゴールを狙うが、ノイヤーを破ることはできない。

そしてバイエルンは後半30分から2ゴールを挙げる。いずれも至近距離からのゴールで、トリッソとレヴァンドフスキが決めた。最終的には7-1という厳しい結果となってしまったが、2020/21シーズン、チェルシーは再び欧州サッカーのトップリーグに戻ってくる。ランパードは、短い夏休みの間に多くのことを考えなければならないだろう。

若手を果敢に起用するランパード

ランパードの初シーズンのテーマは、年齢に関係なく、パフォーマンスに基づいて選手を起用するということだった。

エイブラハムはすべての大会でチーム得点王となり、マウントは一貫して良いパフォーマンスを発揮し、ジェイムズは信頼できるトップレベルのサイドバックとしての地位を確立した。

彼ら3人全員が今日の試合でスタメン出場し、ベンチには他にもコブハムが輩出した選手が多数入った。実際、今夜のメンバーのうち12人はアカデミーの卒業生であり、そのうち5人は先発出場していた。結果は2連敗での敗退という残念な結果に終わったかもしれないが、チームの未来は明るい。

クラブにとって最高の夜となったスタジアム

アリアンツ・アレーナでの試合は2012年のCL優勝以来だったが、無観客で8年前の試合を経験したのはバイエルンの3選手のみ、当時のチェルシーのキャプテンは現在監督を務めるランパードだった。

チェルシーファンは2012年の決勝ですべての運を使い切ってしまったのだろう。0-3の敗戦を挽回することはできなかったが、少なくとも序盤は緊張感のある試合となった。

スターティングメンバー

FAカップ決勝と比べ、6人の選手が入れ替わった。けが人の他、ジョルジーニョとマルコス・アロンソは出場停止処分を受けており、アンドレアス・クリステンセンがCBに、エンゴロ・カンテが1か月ぶりにスタメンに戻った。

更にタミー・エイブラハムが1トップとなり、メイソン・マウントとカラム・ハドソン=オドイがサポートする布陣となった。

今後の予定

待望のオフシーズンだ!2019/2020シーズン開幕戦から1年を3日後に控え、最長となった今シーズンが幕を閉じ、選手たちはやっと夏の休暇を取ることができる。来シーズンの最初の試合は5週間後に予定されている。

チェルシーからその他