インタビュー

アスピリクエタ独占インタビュー:プレーの質の向上と常に高いレベルをキープすることが上位チームとの差を縮めるカギとなる

キャプテンのセサル・アスピリクエタは、独占インタビューの前編で、先日終了したシーズンを振り返り、2020/21シーズンで上位チームと差を縮めるためにするべきことを述べ、そして新たに加入した2人の選手ができるだけ早くチームに溶け込むことがカギとなると語った。

スタンフォードブリッジで9シーズン目となるセサル・アスピリクエタは、今までよりも選手として更に向上している印象を与える。2019/20シーズンにはプレミアリーグ38試合中36試合に先発出場し、通算3230分プレーした。

この数字に最も近いのがメイソン・マウントだが、彼は30歳の主将よりも10歳近く若い。FAカップ決勝戦では、アスピリクエタはトロフィーを掲げることができず、ハムストリングを痛めウェンブリーのフィールドを後にするなど、期待していた結果を得ることができなかった。キャプテンは今期のキャンペーンを振り返って、反省すべき点よりも評価すべき点の方がはるかに多いと考える。

アスピリクエタは2012年の夏にチェルシーに加入し、2年後にフランク・ランパードが退団するまでチームメイトとして、プレーの向上とトロフィーの獲得に向けての強い思いを共有していた。目標は常に高く保たれなければならず、シーズンごとにリセットし、2位に甘んずることは許されない。

6年経った今、監督とキャプテンとして、プレミアそしてヨーロッパの舞台でどのようにトップクラブとの差を縮めていくかを考える。

ランパードは最近アスピについて、「彼の姿勢と毎日トレーニングに励む態度は、すべての若手選手にとって絶対的な模範だ」と語った。「彼はクラブの象徴だ。ファンは『彼こそがチェルシーとは何かを具現している』と言う。だからこそ、彼はキャプテンなのだ。」

ランパードと同様に、アスピリクエタもまた、自分自身とチームのパフォーマンスを評価する際極めて冷静で正直である。彼は過去12ヶ月間にSW6で大きな進歩があったことを認めているが、まだまだやるべきことがたくさんあることも理解している。

「シーズンが終わって振り返ると、達成できなかった目標がある」と公式サイトの独占インタビューに応えるアスピリクエタ。「トロフィーを獲得できなかったし、バイエルン戦も大敗に終わった。」

「良い時も悪い時もあったけど、好調をキープすることができなかった。チームとして良くなってはいるけど、来シーズンに向けて改善するべき点は多い。」

シーズン開始前に監督が変わったことで戦術が変わり、より早く前線にボールを送り、リスクを冒すことが求められた。これによりチームは良い成績を収め、注目を集めることになったが、一方で守備の脆さも露呈した。

「新しい監督が来てチームのプレーも変わった。もちろんみんなそれに適応しようと最初から努力した。まだ始まったばかりで、もっとチームとして向上しなくてはならない。」

「ビッグクラブとは良い試合をしたけど、良いプレーをしても勝てないこともあった。チームとして質の高いプレーを維持しなくてはならない。」

「ディフェンスの堅さを発揮することには非常に苦労したけど、これからチームが成長するにつれて改善していくしかない。」

キャプテンとして、そしてベテランプレーヤーとしてアスピリクエタはアカデミーで育った若手が今シーズン多くのチャンスを掴んだことに満足している。

タミー・エイブラハムはチームの得点王となり、マウントはアカデミー卒業生として初めて初シーズンで50試合出場し、リース・ジェイムズやフィカヨ・トモリ、そしてカラム・ハドソン=オドイもチームに大きく貢献した。

アスピリクエタは練習でも気を抜かず真摯にトレーニングを行うことで長い間評価されてきたが、それが若手に良い影響をもたらせていることに満足している。

「彼らにとって良いシーズンだった。ここ数年アカデミーはヨーロッパでも素晴らしい結果を残し、英国で最高の評価を受けていたが、トップチームに入る選手は多くなかった。」

「今シーズン、チャンスをもらった選手たちは既にレンタル先のクラブで良い成績を残していたし、カラム・ハドソン=オドイのようにアカデミーから直接トップチームに昇格した選手もいた。」

「タミー・エイブラハムやメイソン・マウント、リース・ジェイムズ、フィカヨ・トモリはレンタル先で活躍して、トップチームに参加するチャンスを掴んだ。」

「最初は監督も選手に期待を寄せていたけど、同時に厳しくあたっていた。彼らがここにいるのは、その能力を発揮したからであり、それは毎日のトレーニングでも証明しなくてはならない。若くて才能があるから、もっと練習を積めばきっとより良い選手になっていくだろう。」

シーズン中、プレミアリーグで上位チームに近づくために何が必要か、という話題がよく上がっていた。

過去3シーズン、チェルシーとリーグ王者との勝ち点差は33、26、30となっている。取りこぼしをせず、より多くの試合に勝利し、より多くの勝ち点を獲得するには、攻撃と守備の両方の改善が不可欠だと考える。

「エリア内でのプレーの質に問題があった」と説明するアスピリクエタ。「攻撃では多くのチャンスを逃したけど、最も大きな問題は、ボックス内で強さを見せることができなかったことだ。」

「来シーズンに向けて開幕前からチームとしてより強くならないといけない。」

photo of セサル・アスピリクエタ セサル・アスピリクエタ

「攻撃も守備もチームとして考えるべきで、守備は特に強化が必要だ。トップチームとの差を縮めるには失点を減らすことが必須だ。来シーズンはこれを実践してトップに近づけると信じている。」

チェルシーは2020/21シーズンに向けて既にティモ・ヴェルナーとハキム・ツィエクを獲得している。この2人はシーズン終盤、チームに合流し、人々の目を引いた。アスピリクエタによると、この2人はすでにチームに順応しており、来シーズンの有望株となる可能性が高い。

「2人ともここ数週間のトレーニングで能力を発揮していた。彼らの攻撃力は素晴らしく、チャンスを創り出し、ゴールを決めることができる。チームにとって良い補強だよ。」

「すぐにプレミアリーグに順応できれば、チームにもいい影響を与える。だから彼らがシーズン終了前に練習に参加できたのは良かった。既にチームに馴染んでいるし、来シーズン彼らがブルーズの一員としてピッチに立つことを楽しみにしている。」

明日公開される後編でアスピリクエタは、キャプテンとして今までとは全く異なる今シーズンを振り返り、フランク・ランパードとの関係、そしてブルーズでの9シーズン目の展望を語る。

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