マッチレポート

女子FAコミュニティーシールド レポート: チェルシー2マン・シティ0

ブルーズは、ミリー・ブライトの30ヤードの強烈なミドル弾とエリン・カスバートのスマートなフィニッシュでマンチェスター・シティを破り、2020/21シーズン初のタイトルを手にした。

昨シーズンのFAカップはまだ終わっていないが、リーグ王者とFAカップホルダーの伝統的な対戦で国内シーズンが始まったのは2008年以来のことで、2019年優勝のシティがウェンブリー・スタジアムで我々との対決にやってきた。

彼女らは、チャンスを逃しゴールレスのままであったが、ほぼ互角の戦いでしっかりと自分たちの役割を果たしていた。前半、サム・カーにはいくつかのチャンスがあったが、惜しくもポスト、マンチェスター・シティも同様にポストに嫌われ前半は0−0で終わった。

後半開始早々、両者ともにチャンスを逃し続けた。しかし、ジル・スコットの2回目の警告での退場は、試合の主導権をチェルシーに渡し、イングランド代表選手のレッドカードの数分後に決定的な瞬間が訪れた。

試合を動かしたのはブライトだった。ジ・ソユンからのパスをディフェンスから素早く距離と取りつつ受け、強烈なロングシュートは、ゴール左隅に飛んだ。センターハーフと彼女のチームメイトは、2018年FAカップ決勝以来のウェンブリーでのワンダーゴールに歓喜した。

アディショナルタイムには、交代で入ったカトバートが絶妙なフィニッシュを決めて勝利を決定づけ、ブルーズがエマ・ヘイズ監督の8年間の中で8つ目のタイトルを手にした。

今年だけでそのうち3つを獲得し、昨シーズンのFAカップは来月の準々決勝から再開され、2020年4つ目のトロフィーを獲得する可能性がある。

ウェンブリーでのプレマッチの様子

女子コミュニティシールドは、2008年にアーセナルがマックルズフィールドのモスローズスタジアムでエバートンを破って以来、行われていない。今回、カレンダーに復活したことで、この試合は初めてウェンブリー・スタジアムで開催され、男子のリバプール対アーセナル戦の数時間前に行われた。

前回の試合、コミュニティシールドでアーセナルに2-1で勝利した試合から半年が経過したが、チェルシーのメンバーはその時とよく似ていた。ジェシー・フレミングとニアム・チャールズがスタメン争いをする中、メラニー・リューポルツは夏に加入した選手の中で唯一先発メンバーに名を連ねた。

キーパーのアン・カトリン=ベルガーが、マレン・ムイェルデ、ブライト、マグダレーナ・エリクソン、ヨンナ・アンデションのお馴染みのバック4人と共に先発。リューポルツは、ソフィー・イングレとチ・ソヨンと並んで中盤3人の右サイドに抜擢され、攻撃の3人はフラン・カービー、2019年11月以来の初先発カーとグロ・ライテンのラインナップであった。

イングランドの他のプロサッカーと同様に、ファンは入場できず、4度目の国立スタジアムでの試合は、これまでの3回とは対照的に、9万人の空席の前で行われた。この苦しい時代には必要不可欠な措置ではあるが、過去5年間でイングランドの主要なタイトルの大半を共有してきた両チームのウェンブリーでの初の顔合わせに相応しい光景ではなかった。

それでも、この試合に我々のテンションが下がるわけではなく、最初のホイッスルが鳴った瞬間からー開始直前には両チームが跪きブラック・ライブズ・マターの支持を表明したーチェルシーがあらゆる場面でシティに攻め込もうとしていた、そのような攻撃的なプレーがあったからこそ、残り3分を切ったところで前に出ることができたのだ。

夏に髪の毛を脱色し、新しいスタイルになったチ・ソヨンは、ハーフウェイライン上でボールを奪い返すと、マーカーから巧みに離れ裏に抜けたカーにパス、スペースを潰しにきたエリー・ルーベックの前で右足アウトサイドでゴールを狙ったが惜しくもサイドネットを揺らした。

開始三分でゴールを脅かすカー

そのニアミスの後、シティはペースを戻し、ジョージア・スタンウェイがボックス外から強烈なシュートを放ち、ベルガーのファインセーブに成功した。その後、ローレン・ヘンプの退場が続いたが、ハムストリングを痛めていたようだ。代わりにジャニーン・ベッキーが出場した。

カナダ人選手にとっては夢のような最初の数分間であった。クロエ・ケリーがチェルシーのディフェンスを切り裂いたが、彼女はシュートではなく、ベッキーにパス、ベッキーは空っぽのネットにボール蹴り込んだ。しかし、オフサイドと判定され、リプレイでも、アシスタントレフェリーの判断は正しかった。

試合展開が停滞し、両チームともにミスを犯していた、勝敗が重要な公式戦が長い期間なかったことが、これまで考えられていた以上に大きな要因となっていた。エバートンで前回のコミュニティシールドに参加していたジル・スコットがチ・ソヨンをボックスの端で倒し、この試合で最初のブッキングを受けた。チ・ソヨンのフリーキックは壁から離れていたエリクソンに当たり、セカンドボールはカーの前に飛び出た。いつもはヘディングシュートで決定打を放つ彼女だったが、またしてもチャンスを逃してしまったのである。

すぐにシティの番が近づいてきた。この時、チ・ソヨンはピッチの外で、自分のゴールからわずか30ヤードのところで、スタンウェイにシュートを許した、ベルガーはそのシュートを弾き、ボールはケリーの前に落ちた、ベルガーがニアサイドのスペースを消し、シュートはポストに当たった。

チームをグラウンドの真ん中で引っ張ったチ・ソヨン

ハーフタイムまでに2対1になっていてもおかしくないチャンスがあったが、カーが自ら作り出したチャンスからのシュートはまたも的を外れた。リューポルツとステフ・ホートンがピッチ中央で激しい50-50の攻防を繰り広げたが、ドイツ人MFの方が優勢で、ボールはすぐにチ・ソヨンに流れた。しかし、ファーストタッチのルーズさがシティのディフェンスに戻る時間を許してしまい、チャンスはなくなってしまった。

前回シティに会ったのは2月、WSLのタイトル決定戦で、3-3で終わった。今日のハーフタイムのスコアラインは、双方がチャンスを掴んでいれば、簡単にそのスコアとマッチしていたかもしれない。

驚くべきことに、後半はまたしてもチャンスが生まれた。コーナーを回ったイングルの縦パスが右サイドのカービーの前に出て、彼女のパスはゴール前を横切り、カーがキーパーと一対一、しかし左足でのシュートは左に流れてしまった。彼女のキャリアでのゴール記録が物語るように、オーストラリア人のカービーは自らのミスが信じられなかったようだ。

両チームとも決定機を決めきらいない展開が続いた。1対1の場面でスタンウェイがボールを逸らして、再びスルーパスを受けたカーであったが枠を外してしまったのだ。 スコットはチ・ソヨンを倒したが、カーにボールが行ったためレフェリーのレベッカ・ウェルチは、そのアドバンテージを取り、プレー中断後、このMFに2枚目のイエローカードを出した。

28分間の、数的不利な状況に直面したシティは、当然のことながら後退し、数分後にはチェルシーがリードを奪った。ボールは、オフェンシブなサードに進んでいたブライトに戻され、プ甘かったプレス対して、ボールを前で受け、30 ヤードの位置から強烈なシュートを放った。ボールは上の隅に飛んでいったので、ローバックにはチャンスがなかった。現代の複雑なサッカーでも、時には古風な一撃が試合を決めることがある。ミリーがトレーニングフィールドで活躍しているのを見たことがある人は、彼女がこの一発を隠し持っていたことを知っているでしょう。

素晴らしい先制点を祝福するブライトとチームメイト

この失点の後シティは、ワールドカップで優勝したサム・ミュウを新たに加入させた。これに続いて、ブルーズのボスは、カービーとカーの代わりにエリン・カットバートと昨シーズンのトップスコアラーであるベサニー・イングランドを投入した。

イングランドとカスバートのフレッシュな足は、シティには厄介な存在であった。対戦相手は、選手交代によって起死回生の展開を望んでいたが、シティの新しいボス、ガレス・テイラーはエレン・ホワイトを切り札として投入した。

その代わりに、この試合を決めたのはブルーズだった。イングランドへのクロスはシティのディフェンダーに阻まれたが、ボールはカスバートの前に落ち、彼女は優しくシュートをゴール上隅に流し込んだ。2-0でチェルシーが勝利し、コミュニティシールドを初めて手にすることになった。

2−0試合を決めるゴールを決めたカスバート

終盤にはチャールズとフレミングが登場し、クラブデビュー戦となり、ウェンブリー・スタジアムでのほぼ完璧に近い午後を終えた。あとはエリクソンがトロフィーを持ち上げるだけで、祝賀会が始まる。

しかし、これからもっと大きな試合が控えており、これは来週のマンチェスター・ユナイテッドとのトリッキーなWSL開幕戦から始まるシーズンの始まりに過ぎないため、お祝いの気持ちは一瞬で終わるだろう。この試合はBT Sportでライブ中継され、キックオフは9月6日(日)の午後2時に設定されている。

チェルシー(4-3-3)ベルガー;ミゲルデ、ブライト、エリクソン(C)、アンデルソン(フレミング90+4);リューポルツ、イングル、チ;カービー(カスバート72)、カー(イングランド72)、ライテン(シャルル88)
未出場のサブ: テルフォード、ソリスドッティル、ブランデル、カーター、スペンス
得点:ブライト66、カスバート90+2

マンチェスター・シティ(4-3-3) ローバック;モーガン、ボナー、ホートン(C)、ストーク;スコット、ウォルシュ、ウィアー(ミュウ68);ケリー・スタンウェイ(ホワイト83)、ヘンプ(ベッキー26)
未出場のサブ: バーズリー、キャンベル、クームス、パーク、ベナムール
警告:スコット 32
退場:スコット62(2度目の警告)

主審 レベッカ・ウェルチ

観客数: 無観客

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