マッチレポート

マッチレポート:チェルシー 4-0 クリスタルパレス

ベン・チルウェルのチェルシー移籍以来初のゴールとアシストで突破口を開いたブルーズは、後半の大量得点によりホーム・ブリッジでクリスタルパレスに勝利した。

ブルーズは終始試合を支配するものの、前半はよくまとまったパレスの守備に苦しみ、後半に入ってようやく相手の牙城を崩した。

後半開始から僅か5分、この試合マン・オブ・ザ・マッチ級の活躍を見せたチルウェルがセサル・アスピリクエタのクロスから強烈なシュートで先制点を決めると、さらに左サイドからクロスを上げ、クル・ズマが頭で合わせて追加点を決めた。

その後全く同じシチュエーションでタミー・エイブラハムとカイ・ハフェルツがPKを奪取し、それをジョルジーニョが落ち着いて2度成功、結果4-0での大勝となった。

スタメン

カラバオカップ対トッテナム戦にチェルシー入団後初出場したエドゥアール・メンディは、プレミアリーグでもデビューとなり、スパーズ戦に出場したフィカヨ・トモリに代わってチアゴ・シウバがクル・ズマと共にスタメン入りした。

セサル・アスピリクエタはキャプテンとして右SBに、そしてチルウェルもチェルシー加入後初めてプレミアリーグの試合に出場、これがリーグ、そしてカップ戦を含めてキャリア100試合目となった。

エンゴロ・カンテはトッテナム戦で出場したマテオ・コヴァチッチに代わり中盤でジョルジーニョと組んだ。

カラム・ハドソン=オドイとティモ・ヴェルナーがウィングとなり、タミー・エイブラハムの1トップの下にカイ・ハフェルツが入った。プリシッチは今シーズン初めてベンチ入りした。

クリスタルパレスは先週2-1で敗れたエヴァートン戦と同じ布陣で試合に臨んだ。

ボールのコントロール

チェルシーは序盤から攻勢を見せ、長時間ボールをキープし、パレスがカウンターの機会をうかがうという試合展開になる。

前半5分までに2つCKを獲得するなど、先制点への期待が高まる。ハフェルツ、ジョルジーニョ、そしてカンテのプレスからハドソン=オドイが抜け出すが、クロスは相手DFにブロックされる。そしてアスピリクエタが危険なクロスを上げるが、ハフェルツは合わせることができず、クヤテにクリアされる。

ジョルジーニョのループパスをエリア内で受けたエイブラハムがヘディングシュートを打つが、グアイタを脅かすほどの威力を与えることができない。

前半序盤はこのようにブルーズが攻撃していることが殆どで、メンディの出番はなかった。チアゴ・シウバのインターセプトにより、アイェウの左サイドからのカウンターを防いだ。

しかし、ゲームの展開とは対照的に、チェルシーの初チャンスは、パレスが攻撃に出た後のカウンターによるものだった。ハフェルツがエリア外のヴェルナーにスライディングでパスを出すが、ニアポストへのシュートはグアイタに防がれる。

ジョルジーニョはフリーキックからのこぼれ球を拾いエリア内からシュートを打つが、バーの上を越えゴールとはならない。

パレスは前半30分ほどから自陣でのプレスを強め、2つのCKを獲得、セットプレーから得点を狙うが、メンディのセーブなどもありチェルシーを脅かすことにはならない。

その後ブルーズがジョルジーニョ、カンテ、ハフェルツのキープ力で再度試合を支配したが、パレスは堅い守備を見せ善戦する。

ハドソン=オドイとヴェルナーが再度を変え、より多くスペースを作ろうとする。これが功を奏しハドソン=オドイからチルウェルがパスを受けるが、僅かにボールに届かず得点とはならない。今度はハドソン=オドイがチルウェルからのハイボールを受けるが、これもゴールとはならない。

攻撃対守備

ここからハーフタイムまでボールを奪われることがなかったブルーズだが、相手が守備を固めたこともありチャンスをつくることができない。

何か特別なプレーがない限り先制点が入る雰囲気はなかったが、ジョルジーニョがエイブラハムに絶妙なスルーパスを出す。エイブラハムはこれをうまくトラップしたように見えたが、バウンドによりシュートコースを失い、グアイタにボールをブロックされてしまう。

結局ブルーズは45分間ほぼ試合を支配したにもかかわらず、うまくまとまったパレス相手に前半は得点をすることができなかった。

後半開始後も同じパターンが繰り返され、チェルシーがパレスのハーフでパスを回し、相手は守備を固め、ヴェルナーとエイブラハムがチャンスを狙う。

チェルシーの先制点

更に辛抱が必要かと思われたが、パレスのDFが初めて犯したミスによりチェルシーが先制点を決める。ハドソン=オドイがディフェンスラインを抜けて走ったところ、サコがクリアミスし、それを拾ったアスピリクエタがクロスを上げる。エイブラハムとクヤテが競り合い、こぼれたボールを走りこんだチルウェルがニアポストに豪快に決めた。これが彼にとってチェルシー初ゴールとなり、キャリア通算100試合出場となった。

辛抱強く攻略しやっと先制点を決めたブルーズに対し、パレスのロイ・ホジソン監督は戦略を変えることを強いられる。

パレスがプレスをかけ、チェルシーがポゼッションのペースを緩めたため、スペースができ、特にハフェルツが台頭する。

しかし、次のチャンスはセットプレーからで、エイブラハムが狭いスペースでCKを勝ち取る。チルウェルのクロスにズマが合わせるが、ヘディングシュートはバーを高く超える。

パレスもチャンスを作ろうとするが、メンディがクロスに反応してピンチとはならない。そしてこのすぐ後チェルシーの追加点が入る。

またもやチルウェルがハドソン=オドイからパスを受け、左サイドからクロスを上げる。これを大きくジャンプしたズマがゴール右にヘディングで叩きつけ、ゴールを決めた。

ゲームを完全に掌握した終盤

ブルーズの選手たちはさらにスペースを得てプレーを楽しみ始める。

エイブラハムがその1分後エリア内でターンしミッチェルに倒されPKとなる。これをジョルジーニョがいつも通りのスキップから相手GKの逆サイドに落ち着いて決める。

その数分後、今度はハフェルツがサコに倒され、再度PKとなる。このPKを蹴りたいエイブラハムとキャプテン・アスピリクエタの口論がヒートアップするが、結局ジョルジーニョが成功させ4-0とした。

この試合、後の関心事と言えば負傷離脱していたプリシッチの出場だっただろう。実際コヴァチッチと共に後半途中からピッチに入ったプリシッチにとって、今季初出場となった。

4ゴール目が入ったことでパレスの選手は戦意を失い、ヴェルナーとハフェルツのチャンスはあったが、このまま試合終了へと向かう。

今シーズン2回目のクリーンシート(プレミアリーグ今季初)、そして後半4得点決めたランパードのチームは、代表選前の試合を無事勝利で飾ることができた。

今後の予定

国内リーグは代表選のため中断となり、ブルーズの次戦は10月17日、スタンフォードブリッジで行われるサウサンプトンとの試合となる。

 

チェルシー(4-2-3-1):メンディ;アスピリクエタ(C)、シウバ、ズマ、チルウェル;ジョルジーニョ、カンテ(コヴァチッチ82);ハドソン=オドイ(プリシッチ82)、ハフェルツ、ヴェルナー;エイブラハム

サブ:ケパ、ジェイムズ、マウント、トモリ、ジルー

得点者:チルウェル50、ズマ66、ジョルジーニョ78(PK)+82(PK)

警告:アスピリクエタ64、カンテ70

 

クリスタルパレス(4-4-2):グアイタ;ミッチェル、ウォード、サコ、クヤテ;タウゼンド、エゼ、マッカーシー(ミリヴォイェヴィッチ66)、マッカーサー(リーデヴァルト72);アイェウ、ザハ(C)

サブ:ヘネシー、ダン、ケリー、マイヤー、ベンテケ

 

主審:マイケル・オリバー

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