分析

データから見るエヴァートン戦:好調のジェイムズ、精彩を欠いたブルーズ

土曜日のエヴァートン戦のデータをもとに、苦い敗戦の原因となったブルーズのパフォーマンスを分析した。

ギルフィ・シグルズソンのPKによる先制点だけで、PK戦を除きここ16試合無敗記録を維持していたブルーズを破ったエヴァートン。ランパードは相手の統率の取れた、運動量のある守備を崩せなかったことに苛立ちを見せた。

この試合最もゴールに近いチャンスをつくったのがどちらもシュートがポストに当たったリース・ジェイムズとメイソン・マウントだった。

右サイドでジェイムズが好プレーを連発

試合後のデータからもジェイムズは、この試合ブルーズの中で最も活躍した選手と言えるだろう。シュート数、枠内シュート数でチームトップとなり高い攻撃力を示しただけでなく、タックルもピッチのあらゆる場所で4回成功、パス成功率はチアゴ・シウバに次いで92%となった。

相手の攻撃も右サイドからが48%となり、平均ポジションマップでもティモ・ヴェルナーが殆どの時間ジルーの右にいたことがわかる。

エヴァートンの左サイドからの攻撃(43%)を合わせると、リチャーリソンと魅力的なスプリント対決を見せたジェイムズにとって多忙な試合となった。

粘り強さを見せたトフィーズ

しかし右SBのジェイムズがチームの攻撃を牽引したことは、攻撃陣がこの試合で思うようにチャンスをつくれなかったことも意味している。

チェルシーの枠内へのシュート3本のうち2本はジェイムズ、そしてもう1本はズマの放ったもので、更にズマはチームトップとなる2本のキーパスを提供した。ズマとシウバはチームのパス862回のうち237回(27%)となり、ヴェルナーとハフェルツのボールタッチ数はそれぞれ40と42となった。

チャンスの少ない試合

試合前のゴール期待値(xG率)は得点数でリーグトップ、そして決定機でもトップクラスのブルーズに対し、ホームでは好調だがエヴァートンは昇格組を除き相手に与えたチャンスがリーグ最多だった。

ランパードは試合後、エヴァートンがGKからフォワードへロングボールを送り込む作戦を立てることは想定していたと語ったが、相手の攻撃を抑えることができなかった。エヴァートンは全体のうちロングパスが20%(チェルシーは8%)で英代表FWカルヴァート=ルウィンは空中戦を7回制した。

サイドバックが欠場したことにより、4バック全員がCBとなったエヴァートンは、統率の取れた守備を見せた。マイケル・キーンとメイソン・ホルゲートは合わせて18回クリアーに成功し、ベン・ゴッドフリーのインターセプト5回はこの試合トップとなり、キーンは83%の空中戦を制した。

高いポゼッション(72%)に比べ、ゴール期待値(xG)は10月のマンU戦以降最低となり、前半28分まで枠内へシュートはなかった。ランパードにとっては、火曜日のウルブス戦でチームを立て直すことが急務となる。

チェルシーからその他