マッチレポート

マッチレポート:アトレティコ・マドリード0チェルシー1

チャンピオンズリーグのラウンド16、ファーストレグの舞台に相応しい華麗なオーバーヘッドキックでオリヴィエ・ジルーが決勝点を挙げ、試合の主役となった。

アトレティコ・マドリードとの厳しい戦いは予想通りだったが、試合を決めたのは個人技だった。後半半ば、ジルーへふわりとしたボールが飛んだ。12ヤードほど離れたところで、ゴールに背を向けていたジルーは、オーバーヘッドでボールを蹴り込み、ヤン・オブラクを越えたのだった。

直後、オフサイドのためにゴールは無効とされたが、VARで、最後のタッチがアトレティコのディフェンダーから出ていたことを理由に、この判定は覆された。2ヶ月前のセビーリャ戦と同じようにジルーの華麗なプレーが試合の決め手となった。アトレティコにとって、ホームでの30試合中、2度目の欧州カップ戦での敗北をもたらした。彼らを破ったもう一つのチームは2017年のチェルシーである。

ブルーズは、守備力、忍耐力、そしてこのレベルの試合で必要とされる質の高さを兼ね備えた素晴らしいプレーを見せ、自信を持って3週間後のセカンドレグに臨むことだろう。今日はトーマス・トゥヘル監督の下での素晴らしいスタートを維持するために、相手を完全に抑えていた。結果、アトレティコはシュートを枠に飛ばすことさえ出来なかった。

彼は日曜日のマンチェスター・ユナイテッド戦でも同じ展開を望んでいるだろうが、今夜は、チャンピオンズリーグでの勝利を祝福して良いだろう。

選手起用

トゥヘルは、土曜日のSt.メリーズで先発したチームに4人の変更を加えた。ジョルジーニョは、エンゴロ・カンテの代わりに、マテオ・コヴァチッチとメイソン・マウントの後ろ深い位置に配置された。

トゥヘルは、サウサンプトンでのカラム・ハドソン=オドイについての言葉を忠実に守り、20歳のカラムをスターティングイレブンに指名した。その他の変更点は、アンドレアス・クリステンセンとジルーがクルト・ズマとタミー・エイブラハムの代わりにそれぞれ入ってきたことだ。

クリスチャン・プリシッチとカイ・ハフェルツが怪我から復帰しベンチに戻った。エンゴロ・カンテの200回目の出場は、後半に実現した。

アトレティコは、週末にレヴァンテに敗れたときのメンバーと、3人の変更があった。フェリペ、トーマス・レマール、ジョアン・フェリックスのフレッシュな顔ぶれだった。

チェルシーは神経質になっていた。開始1分には、アトレティコの攻撃を阻止したことで、メイソン・マウントが、やや厳しいイエローカードの処分を受けた。彼はリターンレグを欠場することになる。そして、エドゥアール・メンディがジョアン・フェリックスのプレッシャーで、ボールコントロールを誤った。

我々は冷静さを取り戻し、アトレティコの低いブロックを試しにかかりいくつかのコーナーキックを得たがゴールは生まれなかった。

トニ・リュディガーとマルコス・アロンソがルイス・スアレスにボールを奪われた場面はあわやというピンチであった。彼のクロスはバックポストのルマルヘ向かったが、シュートを枠に飛ばすことは出来なかった。

メイソン・マウントが似たようなシュートを25分過ぎたあたりで放った。右サイドへ開いていたヴェルナーの強烈なクロスからだった。

緊張感溢れる展開

我々の"ホスト "は、6人のディフェンダーで低く守りを固め、チャンスがあればいつでもカウンターを狙っていた。この10年間、ディエゴ・シメオネ監督がヨーロッパで恐れられてきたようなゲームマネジメントをしてきたが、ブルーズもまた、積極性と確実性を見せつけていた。

30分が経過する少し前、アロンソの距離のあるシュートがチェルシーの運を試したが、ヤン・オブラクにセーブされた。すぐにアロンソのクロスをジルーがダイビングヘッドで合わせたがディフェンスにブロックされた。

今夜のマウントよりも調子の良かったヴェルナーは、39分、素早いターンで10ヤードからの激しいシュートを放ったがオブラクの手のひらに阻まれた。マウントがそのチャンスを作っていたが、彼自身はボレーシュートのチャンスがあった時うまくミートすることができなかった。

スアレスはハーフタイム前にゴールを狙っていたが、アトレティコはブカレストでのハイテンポな最初の45分間に1本のシュートを記録しただけで、チャンピオンズリーグでは4年近くの間で最低の記録だった。

後半の最初のシュートはマウントの左足からだったが、フェリペにブロックされた。ハーフウェイでの見事な個人技から、ヴェルナーのクロスを放ったが、そのクロスはカットされてしまった。マテオ・コヴァチッチのパスが、アロンソのスペースへ出たが、またしてもカットされた。

アトレティコの2トップ、スアレスとジョアン・フェリックスは、攻撃を試みたが、上手くいかず、クリステンセンは、ウルグアイ人のストライクをブロックした。

マルコス・ジョレンテとジョルジーニョのファウルにはイエローカードが出された。マウントと同様に、ジョルジーニョはリターンレグを欠場することになる。

ブレイクスルー

後半の半ば、我々は華麗なプレーで均衡を破った。ボックスの端でマウントからのパスがループアップし、見事なオーバーヘッドキックでジルーがネットの隅に叩き込んだ。

アシスタントレフェリーが旗を上げたことで、歓喜の輪は途切れたがVARのチェックが入った。

2分52秒後、最後のタッチはマウントではなく、エルモソのものだったと主審に伝えられ、ゴールが決まった。

トゥヘルはマウントとコヴァチッチの代わりにカンテとハキム・ツィエクを投入した。そしてハドソン=オドイの代わりにリース・ジェイムズが投入された。

2点目を求めていたが、ヴェルナーのシュートはオブラクのブロックで大きく外されてしまった。プリシッチとハフェルツも守備に参加し、ブルーズは必要な時にはしっかり守り、カウンターを防いだ。

6分間のアディショナルタイムも無事に守り切り、誰もいないブカレストのナショナルアリーナという珍しい状況で、ブルースはチャンピオンズリーグ、アウェーでの見事な勝利を祝うことになった。

 

大活躍のジルー

ジルーの絶え間ない努力の結果であり、見事なオーバーヘッドキックでネットを揺らす前に、何度も空中に飛び出したのだ。今季のチャンピオンズリーグでは6ゴールを挙げている。チャンピオンズリーグでジルーは最高の瞬間を演出してきたが、今回も例外ではなかった。 

次戦は?

ビッグゲームがいよいよ近づいてきた。日曜日にスタンフォード・ブリッジでリーグ戦マンチェスター・ユナイテッド、そして来週の木曜日にリヴァプールと対戦するためにアンフィールドへの遠征だ。

チェルシー(3-4-2-1):メンディ;アスピリクエタ(C)、クリステンセン、リュディガー;ハドソン=オドイ(ジェイムズ80)、ジョルジーニョ、コヴァチッチ(ツィエク74)、アロンソ;マウント(カンテ74)、ヴェルナー(プリシッチ87);ジルー(ハフェルツ87)

サブ:ケパ、カバジェロ、ズマ、エメルソン、チルウェル、ギルモア、エイブラハム

警告:マウント1、ジョルジーニョ64

得点:ジルー 68

アトレティコ・マドリード:オブラク;サビッチ、フェリペ、エルモソ;コケ(C);ジョレンテ、コレア、サウル、ルマル;ジョアン・フェリックス、スアレス

サブ:グルビッチ、サンローマン、レナン・ロディ、コンドグビア、トレイラ、ビトロ、カメッロ、デンベレ、ガルシア、サンチェス

警告:ロレンテ63、ルマル90+3

主審:フェリックス・ブライチ(ドイツ)

チェルシーからその他