マッチプレビュー

PRE-MATCH BRIEFING:アトレティコ・マドリードvsチェルシー

CLラウンド16でアトレティコ・マドリードとルーマニア・ブカレストで対戦することになったチェルシー。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

チェルシーとアトレティコ・マドリードは両チームともこの試合を前にリーグ戦で勝ち点を落としている。ブルーズはサウサンプトン相手に1-1と引き分け、アトレティコはホームでリーグ中位のレバンテに2-0で敗れ、これが今季リーグ戦2敗目となった。

アトレティコは今季のCLグループステージで1位のバイエルン・ミュンヘンに大きく勝ち点を離されたが2位となり、一方のチェルシーはグループE無敗でアウェーでも3勝、この大会で最多得点を記録した。

チェルシーはコルチョネロ相手にアウェーで負けなしの1勝2分けで、スペインでの直近の試合は4-0で勝利したセビーリャ戦。今夜の試合はコロナウイルスの規制によりルーマニア・ブカレストのスタディオヌル・ナツィオナルで行われる。

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中立地でのプレーを有利と見なすチームが多い中、チェルシーはワンダ・メトロポリターナでイングランド勢として初めて2017年にアトレティコに勝利しており、これはヨーロッパ大会で唯一の勝ち星となっている。

チェルシーはスペインのチーム相手にアウェー13戦中1敗しかしていない。

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チェルシーのニュース

チェルシーは今夜CLアウェー4連勝を狙う。この試合に勝利すると、サロモン・カルーのゴールで勝利した2012年3月の準々決勝対ベンフィカ戦以来となるノックアウトステージ・アウェーでの勝利となる。

2013/14シーズンに準決勝進出して以来、ブルーズはCLでラウンド16を突破できていない。

国内リーグでは南野拓実のゴールがトゥヘル監督にとっての初失点となった。これがこの試合唯一の枠内へのシュートであることがブルーズの守備が強化されたことを示している。

しかしバイエルン・ミュンヘンが示したように、アトレティコが隙を見せればチャンスを掴む必要があるだろう。

トゥヘルは試合のペースを掌握することを好むが、アトレティコ相手には簡単にはいかないだろう。この2チームは戦術的に類似点が多い。グループステージから両チームは3バック、中盤2人、そしてウィングバックによる攻撃参加、1トップの下に2人の10番を置いている。

サウサンプトン戦では途中交代し足首に氷を当てていたタミー・エイブラハムも今夜の試合には間に合いそうだ。オリヴィエ・ジルーは今季CLグループステージで28分毎、5得点している。クリスチャン・プリシッチとカイ・ハフェルツも復調し、この大会では5人の交代枠がある。

ジルーのハットトリック!

カラム・ハドソン=オドイはトゥヘルの下で最も輝いている選手と言えるだろう。サウサンプトン戦では途中出場からの途中交代となったが、今夜の試合でスタメン出場する可能性が高い。アトレティコはキーラン・トリッピアーが欠場し、このポジションの選手がいない。

この試合でカギとなるのはブルーズがどのようにチアゴ・シウバの穴を埋めるかで、2-0でレバンテに敗れた週末の試合も、アトレティコはシュート数が28本(枠内11本)だった。

今季のグループステージでリードされたのはたったの4分だけで(この大会最短)、失点も2番目に少ない。エドゥアール・メンディは1ゴールしか奪われておらず、セーブ率も94%で大会トップとなっている。守備ではアンドレアス・クリステンセンがスタメン復帰する可能性が高い。

 慣れない「ホーム」スタジアムでアトレティコは7日間で3試合目に臨む。一方のブルーズは先週半ばに試合はなかった。

シメオネの戦術

アトレティコはグループステージでは6試合で7得点とラウンド16のチームの中で最少となっているが、シメオネの戦術は前回対戦した2017/18シーズンと比べ改善され、選手も大幅に入れ替わって若返っている。4-4-2から3-4-2-1に変えたことによりディフェンスラインは以前より高くなり、選手間の距離は広がり、カウンターではなくパスを回しポゼッションに基づきサイドから1トップにボールを供給するプレースタイルとなった。

リーガ首位のアトレティコの守備力は依然として高い一方、攻撃では試合平均の得点数が3年前の1.5から1.91に上昇している。しかしここ数週間は守備陣のミスや怪我により4試合中3試合で勝ち点を落としており、7試合連続で失点を喫している。

アトレティコはここ7試合中5試合で先制点を奪われており、そのうちの4点は前半10分から18分に取られている。宿敵レアル・マドリードは10ポイントあった差を3ポイントまで縮め、12日後に行われるマドリードダービーを前にアトレティコの不安は高まるばかりだ。これらの問題を抱えるシメオネは今夜の試合、戦術を変えるかもしれないだろう。

スアレスとチームメートのトレーニングの様子

34歳のルイス・スアレスは現在16得点で得点ランキングトップとなっているが、CLグループステージでは無得点でここ3試合もゴールがない。週末のリーグ戦も彼のファールがなければチームは引き分けに持ち込んでいただろう。

ウィンガーのヤニック・カラスコが不在だった週末の試合ではトーマス・レマルが復帰したが、彼と交代したのは想定よりも早く復帰したCBのホセ・ヒメネスだった。彼のいないアトレティコは空中戦での強さとディフェンスからの組み立てで苦労するだろう。

キーラン・トリッピアーはこの試合出場停止となるが、次戦には出場できる。彼の代わりはマルコス・ヨレンテがつとめている。リーグ戦で出場停止処分を受けていたサウール・ニゲスもステファン・サヴィッチとともに今夜の試合で戻ってくる。

新しく加入したリカルド・サンチェスと元リヨンのムッサ・デンベレは週末のリーグ戦でデビューしたが、全体的に見るとベンチの選手層はそれほど厚くないようだ。

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