マッチレポート

MATCH REPORT:ポルト 0 チェルシー 2

チェルシーはメイソン・マウントとベン・チルウェルのヨーロッパ初ゴールによりチャンピオンズリーグ準決勝進出に向けて大きな一歩を踏み出した。

ブルーズは前後半に1点ずつ決め6日後に再度セビーリャで行われる第2戦に向けて大きくリードした。マウントは前半30分過ぎに相手のプレッシャーをうまくかわすターンで抜け出し対角線上に今季8点目となる先制点を決めた。

ポルトのチャンスは主にセットプレーからで、1-0のまま試合が終了するように思われたが、試合時間残り5分にチルウェルがフェルナンド・トーレスを彷彿させるドリブルで相手GKを抜き去り空となったゴールにボールを送り込んだ。

2得点とクリーンシートは準決勝進出に向けて確実に大きなアドバンテージとなるだろう。

スタメン

チェルシーはアンドレアス・クリステンセン、トニ・リュディガー、チルウェル、カイ・ハフェルツ、マウントの5人がスタメン復帰した。

この試合アスピリクエタはチェルシーでキャプテンとして150回目の試合出場を果たし、リース・ジェイムズも50回目のスタメン出場となった。

2人でリーグ戦においてチームの総得点49ゴールのうち29点を決めているセルジオ・オリベイラとメフディ・タレミを出場停止処分で欠くポルトはブルーズからレンタル中のマラング・サールがベンチ入りした。

安定するまで時間のかかった序盤

CFとして出場したハフェルツは形式的だけのアウェー戦で開始3分にすぐにチャンスを作る。

しかしポルトも最初の15分はポゼッションで優位に立ち攻撃を仕掛けるが、チアゴ・シウバに代わって出場したアンドレアス・クリステンセンが3バックの中央で右サイドからのルイス・ディアスのチャンスをブロックする。

その後ウリベがエリア付近でボールを拾いボレーシュートを放つ。メンディは反応できなかったが幸運にもシュートはバーの上をわずかに超えた。

ポルトの攻撃に耐えるチェルシーだが、その後もオタヴィオのゴールめがけてのCKを何とか弾き出す。こぼれ球もサヌジがゴール上にふかしブルーズは難を逃れる。

メイソンのマジック

スロースタートとなったチェルシーだったが、特にジェイムズがサイドに広がったことによりできたスペースから先制点が生まれる。

ジョルジーニョから右サイドのエリア外で足元にボールを受けたマウントは、うまく体をつかい相手をかわしながら振り向き、20ヤードから左サイド下隅に正確なシュートを放ちゴールを奪う。

2019/20シーズンが彼にとってブレイクしたシーズンとすれば、今季はより成熟したプレーを見せ、ここ11試合で5点を決めトゥヘルの下で決定力も改善させている。マウントにとってこのゴールがチャンピオンズリーグ初得点となり、タイミングとしても完璧だった。

セットプレーからの脅威

ポゼッションは挽回できたものの特にセットプレーからポルトにチャンスを与えるチェルシー。ヘスス・コロナのボレーシュートはアスピリクエタが体を張って止め、ペペの前半終了間際のヘディングシュートはメンディがセーブした。

リヴァプールからレンタル中のマルコ・グルイッチもCKからヘディングシュートを打つが、これもメンディが正面で止める。

前半チェルシーのチャンスはマウントの得点のシーンだけだったこともあり、トゥヘルはそれについて満足はしていないだろう。

ドラゴンの反撃

ポルトは2004年から、ブルーズは10年間準決勝に進出しておらず、両チームともジョゼ・モウリーニョ監督時代以来となる。

しかしポルトはそのために点を返すことが必要で、後半開始すぐにマレガが右サイドからシュートを打つがこれはメンディが足でセーブする。

その後ルイス・ディアスがエリアすぐ外から右サイドにグラウンダーのシュートを放つがゴール右に僅かに外れる。

ゴールを狙うリュディガーとアスピ

1ゴールだけでも歓迎すべきだが、2点取れば確実に準決勝進出に一歩近づく。後半15分過ぎには約40ヤードからリュディガーがロングシュートを放ち、GKマルチェシンがブロックしきれない。これをヴェルナーが中に送りハフェルツがスライディングシュートを試みるが枠を外れてしう。しかしその前にヴェルナーがオフサイドの位置にいたと判定され、どちらにせよ得点にはならなかったと言えるだろう。

そのすぐ後、ジェイムズのFKからアスピリクエタが頭で合わせるがジャストミートできず枠を捉えることができない。

一方メンディはマレガのシュートをセーブし、その後にエリア内でアスピリクエタがマレガを倒すがペナルティーとはならなかった。

チルウェルの追加点

5人まで交代枠が認められるチャンピオンズリーグ、トゥヘルはクリスチャン・プリシッチとオリヴィエ・ジルーを投入し、さらに残り10分でエンゴロ・カンテとチアゴ・シウバをピッチに送り込む。

これにより右WBとなったアスピリクエタだが、チャンスが生まれたのは左サイドからだった。マテオ・コヴァチッチの前線へのパスに対応したコロナがトラップミスしたところをチルウェルがボールを奪いフリーでエリア内に持ち込み、最後はカンプ・ノウでのフェルナンド・トーレスのゴールのように相手GKをかわし無人のゴールにボールを送り込んだ。

ヨーロッパにおいてアウェーで強さを見せるチェルシーにとってこの得点は象徴的なゴールとなったと言えるだろう。チルウェルのゴールの前にもプリシッチが打ったシュートはバーを直撃し得点とはならかったが、チームプレーで勝利を掴んだこの試合では個人のパフォーマンスについて多く語る必要はないだろう。

試合結果だけでなく前兆もチェルシーにとって良いものに見える。ブルーズの監督としてチャンピオンズリーグのノックアウトステージで3連勝したのはトゥヘルが2人目となり、ポルトガル勢に勝利したのは9年前の同じ時期に行われたベンフィカ戦で、その対戦に勝利したチェルシーは準決勝に進出している。二つの記録(3連勝と対ベンフィカの勝利)は2011/12シーズンのもので、ブルーズのファンならその年がどのように終わったか誰でも知っているだろう・・・。

今後の予定

セビーリャからロンドンに戻り、土曜日にリーグ戦でクリスタルパレスと対戦し、火曜日には再度セビーリャに戻りポルトとの第2戦に臨む。

チェルシー(3-4-1-2):メンディ;アスピリクエタ(C)、クリステンセン、リュディガー;ジェイムズ(シウバ80)、ジョルジーニョ、コヴァチッチ(エメルソン90+2)、チルウェル;マウント(カンテ80)、ヴェルナー(プリシッチ65);ハフェルツ(ジルー65)

 

サブ:ケパ、カバジェロ、ズマ、アロンソ、ツィエク、ハドソン=オドイ、エイブラハム

 

得点:マウント32、チルウェル85

 

ポルト(4-4-2):マルチェシン;ウィルソン・マナファ(コンセイソン83)、ムベンバ、ペペ(C)、サヌジ;コロナ、ウリベ、グルイッチ、オタヴィオ(ビエイラ83);ディアス、マレガ(マルティネス)

 

サブ:ラモス、サール、レイテ、ナヌ、バロ、アンデルソン、ロウム、エバニウソン、マリオ

 

警告:ムベンバ63、グルイッチ79

 

 

主審:スラヴコ・ヴィンチッチ(スロヴェニア)

 

チェルシーからその他