マッチプレビュー

Pre-Match Briefing:ポルトvsチェルシー

チャンピオンズリーグ準々決勝の第1戦が今夜行われる。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。


今夜、そして来週の火曜日に2度対戦するチェルシーとポルト。この対戦に勝った方がリヴァプールとレアル・マドリードの勝者と準決勝で当たることになる。

今夜のホームチームは一応ポルトとなっているが、試合会場はスペイン・セビーリャのエスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアンとなり、来週はブルーズがポルトを「迎える」ことになる。ブリッジ以外のスタジアムでのホームゲームは116年間のクラブ史の中で初めてとなる。

準々決勝を取り巻く環境はいつもと異なるかもしれないが、スタジアムと相手に関して変わりはない。ブルーズは12月のグループステージ、このスタジアムでオリヴィエ・ジルーの4ゴールによりセビーリャに大勝した。

今夜の対戦が8回目となる両チームだが、ブルーズが5勝1分け2敗で勝ち越している。メフディ・タレミとセルジオ・オリベイラという主軸が第1戦を累積警告で欠場するのもブルーズにとって良いことかもしれない。

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しかしチェルシーも土曜日にウェストブロム相手にショッキングな大敗を喫している。ブルーズが特にメンタル面で立て直せるかどうかが2014年以来の準決勝進出の大きなカギとなるだろう。

チェルシーはCL準々決勝に9度臨みそのうち7回準決勝進出を果たしている。

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誰もがトーマス・トゥヘルと彼の選手たちの大敗に対する反応を見たいところだろう。ウェストブロム戦はブルーズにとって1989年以来ホームでの最多失点となり、バギーズはトップリーグで1978年以来初めてブリッジで勝利した。

チアゴ・シウバが久しぶりに復帰しすぐに試合出場したこの試合がトゥヘルにとってチェルシー監督就任以来初めての敗戦となった。退場処分となったシウバは今週末のリーグ戦には出場できない。少なくともシウバのレッドカードにより犠牲となったハキム・ツィエクはこの試合に良い状態で臨むことができるだろう。

5失点を喫したチェルシーの守備陣だが、それまでは11時間無失点だったこともありトゥヘルも大きく戦術を変えることはないだろう。ブルーズはチャンピオンズリーグでここ7試合中6勝しており8試合中無失点は6試合となっている。

ポルトは今季のCLではグループステージの対マン・シティ2試合など5バックでディフェンシブな戦術を選んでおり、トゥヘルにとってはカウンターを受けずにどう得点チャンスを作るかが課題となるだろう。中盤はエンゴロ・カンテが少なくともベンチに入れることで選択肢が増えそうだ。

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週末相手に簡単にゴールを奪われたことを批判したトゥヘルだが、攻撃面でも残り30メートルからプレーに正確さを欠いた。結果は大敗となったが、ブルーズはシュート数でウェストブロムを上回っていた。同じようにユヴェントスもポゼッションが3分の2以上、パスやクロスの正確さ、枠内外シュート数でポルトを上回ったが結果はポルトが準々決勝に進出した。

攻撃陣ではタミー・エイブラハムがチームに戻りクリスチャン・プリシッチも昨日のトレーニングに参加した。カラム・ハドソン=オドイとカイ・ハフェルツも戻り、土曜はベンチスタートとなったメイソン・マウントもスタメンに復帰するだろう。

2月下旬からFAカップ出場のみとなっているジルーだが、今季CLでは6得点で現在得点王となっている。しかしティモ・ヴェルナーも3アシストを含め同じ数の得点に貢献している。

2007年ポルト戦でゴールを決めるバッラク選手


現実的なポルト

ポルトがアウェーゴールの差でユヴェントスに勝ったことはラウンド16で最も注目を集めた。

しかしこの勝利に対する代償としてメフディ・タレミとセルジオ・オリベイラがチェルシーとの第1戦で出場停止となった。この2人はリーグ戦でチームの49ゴールのうち21点を決めており、アシストも32回中9回となっている。

セルジオ・コンセイソンがポルトと練習

ポルトはグループステージを首位のマンC(13ポイント)に次ぎ勝ち点10で2位突破したが、今季は守備的な布陣で7失点しかしていない(バイエルン・ミュンヘンと同数)。得点は14点で一方のチェルシーは17得点2失点となっている。

ポルトは5-3-2の布陣で相手にポゼッションを与え、カウンターを狙う。

GKのアグスティン・マルチェシンはポジショニングと反応の良さで何度もチームを救っている。CBのシャンセル・ムベンバとベテランのペペはリスクを冒さないプレーを見せ、一方ウィングバックのザイドゥ・サヌーシとウィルソン・マナファはアウェーゲームでは守備を固めることが多い。

攻撃陣で最も創造的なプレーを見せるのが右ウィングのヘスス・コロナとセルジオ・オリベイラで、普段はムサ・マレガが相手CBと競り合い、メフディ・タレミがこぼれ球を拾う。

ユヴェントス戦のムサ・マレガ選手

タレミが出場停止となる第1戦はルイス・ディアスが代わりに出場する可能性が高い。もう一人のオリベイラはPKを3回決め今季のCLで5点を取っており、攻撃に移る際に重要な枠割を担う。彼に代わる選手がいないことから、コンセイソンはより実用的な選手を投入するだろう。

チェルシーからレンタルされているマラング・サールはユヴェントスでも途中出場したが、UEFAのルールではチェルシーとの試合にも問題なく出場できる。

チャンピオンズリーグのルール

サブは12人で3つの異なる時間帯に加えハーフタイムに全部で5人の選手を交代することができる。

アウェーゴールは第2戦の90分間まで有効で、その段階で同点の場合、アウェーゴールの多い方が次のラウンドに駒を進める。

イエローカード累積3枚またはレッドカードで次戦出場停止となり、イエローカード累積は準々決勝で帳消しとなる。

ジョルジーニョとメイソン・マウントは既に出場停止処分を受けており、マテオ・コヴァチッチとハキム・ツィエクはあと1枚で出場停止となる。

ジョルジニョとマウント選手出場可能

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