分析

データから見るパレス戦:流れるようなプレーを見せた前線の3選手

クリスタルパレス戦をデータから振り返りブルーズがどのようにイーグルス相手に試合を制したか見てみよう。

前節ホームで敗れたチェルシーはセルハースト・パークで前半からパレスを圧倒し、4-1で勝利した。

この試合、1点を返した後半序盤の数分を除きチェルシーが終始試合をコントロールした。

前半早々からアクセル全開のブルーズ

4試合連続クリーンシートを狙っていたパレスだったが、ブルーズはその望みをすぐに断ち切る。

ブルーズが先制点を決めるのにかかった時間は経った8分で、さらにその2分後には追加点を決めたことによってパレスにショックを与え、試合の流れを完全に掌握した。

前半10分以内に2得点を挙げたのはリーグ戦では2018年1月以来となる。その時の対戦相手はブライトンで、エデン・アザールとウィリアンがゴールを決め、ブルーズはさらに2点を挙げた。

今回ゴールを決めたのはカイ・ハフェルツとクリスチャン・プリシッチだった。ハフェルツはプリシッチのゴールをアシストし、初めて1試合で1ゴール1アシストを達成した。最後にこの記録を樹立したのはバイエル・レバークーゼン時代の昨年6月に行われたケルンとの試合だった。

チェルシーは前半早々の2得点により試合の流れをコントロールした。

その後もペースダウンすることなく、前半30分過ぎにはメイソンマウントのFKからクル・ズマのヘディングシュート二より3点目を決めた。

マウントのリーグ戦におけるアシストはすべてFKからで、そのうちの3点はズマが決めている。ズマは今季5得点でディフェンダーとしてはリーグ得点王となっている。

ズマの空中戦での強さについて改めて強調する必要はないが、彼はパレス戦でも10回競り勝った。これは他のどのチームメイトよりも2倍以上の数となる。次に来るのが4回のアントニオ・リュディガーだ。

チェルシーを捉えることができないパレス

試合開始から素早くアクセル全開で臨み、その後も試合のペースを握ったのは前線の3選手の功績だろう。ハフェルツが中央で偽9番となり、マウントとプリシッチが彼をサポートし、スムーズなポジションチェンジでスペースを作り、パレスの守備陣をかく乱した。

この3人の活躍は合計で13本のシュート(ハフェルツとマウントが5本、プリシッチが3本)にも表れており、一方のパレスは1点を返すことが精いっぱいだった。

3人の流れるような動きは平均ポジションからも見てとれる。CFのハフェルツはポジションでいうと4番目のフォワードとなり、マウントとプリシッチ、そしてカラム・ハドソン=オドイよりも低い位置でプレーしたことになる。ハフェルツがポゼッションを失ったのは試合中1回のみで彼のパフォーマンスがいかに素晴らしかったかが見て取れる。

しかしハフェルツは下がるだけでなくサイドでもポジションを変え、先制点のシーンではマウントとハドソン=オドイと右サイドでのパス交換からシュートを決めた。これがこの試合彼が唯一成功させたタックルだったが、得点につながったことからもいいタイミングであったと言えるだろう。

前線の3人は積極的に相手ディフェンスにプレスをかけ、マウントとプリシッチはチーム最多となるドリブル突破3回を記録した。興味深いことに彼ら2人の記録した5回のタックルもチームトップとなり、相手にとって危険なエリアでプレスをかけボールを奪取しようとするチームの姿勢がうかがえた。

途中出場のハキム・ツィエクも前線から積極的に守り、アスピリクエタ以外の他の選手より多くのタックルを仕掛けた。

右サイドからの攻撃

この試合ではポルト戦と同様に4-4-2の相手に対しウィングバックが積極的に攻撃参加した。

ポルト戦で活躍したベン・チルウェルと共に逆サイドでウィングバックを務めたのはより攻撃的なハドソン=オドイだったが、後半に代わって途中出場したリース・ジェイムズもアシストを決めた。

しかしこれは彼らが守備的役割をこなさなかったことを意味せず、ハドソン=オドイはブロック4回でチームトップとなり、さらに攻撃面で相手を非常に苦しめた。

チルウェルは左サイドから駆け上がり3点目の起因となったFKを獲得したが、より多くの攻撃が展開されたのは右サイドからだった。チェルシーの攻撃の40%が右サイドからで、左サイドの26%を大きく上回った。

両サイドからの攻撃の効果は彼らが4点全ての最後の3タッチに絡んだことからも容易にうかがうことができる(チルウェルが2回、ハドソン=オドイとジェイムズが1回ずつ)。

チェルシーからその他