分析

データから見るポルト戦:低いディフェンスラインと前線からのプレスで準決勝進出を決めたブルーズ

エンゴロ・カンテとジョルジーニョが試合をコントロールしたポルト戦 | THE DEBRIEF EXTRA

チャンピオンズリーグ準々決勝にて2戦合計2-1でポルトに勝利したチェルシー。第2戦の注目ポイントをデータから分析してみよう。

トーマス・トゥヘル監督は試合後に第2戦の内容は刺激的なものではなかったと認めるが、彼にとって最も重要だったのは準決勝に進出することで、第1戦の結果によりチェルシーがそれを達成することは既に現実的になっていた。

ホームとしてプレーした第2戦は辛抱強く相手の攻撃を凌ぐ成熟したパフォーマンスを見せた。メフディ・タレミの豪快なオーバーヘッドシュートによるゴールはあったが、メンディの失点はこの2試合でこれだけだった。そして今回もチェルシーの守備の強さが際立った。

低いディフェンスラインといつもと異なるプレースタイル

ホーム&アウェー方式で行われるヨーロッパのノックアウトステージではこのような試合はよくあることで、チェルシーは敗戦を喜び一方のポルトは試合に勝ったものの敗退となった。すべてはマウントとチルウェルのゴールで2点差とした第1戦の結果によるものだった。

第1戦を終えて2点をリードするトゥヘルは当然よりディフェンシブな戦術を取った。第1戦に比べ3バックは低めでプレーし、エンゴロ・カンテと2人のウィングバックはボールを奪う度に前線3人に加わり攻撃参加した。

ポゼッションでは第1戦と異なりポルトが55%でトゥヘル就任以来最大となった。しかしポルトは65分になるまで枠内へのシュートを打てず、チェルシーがいかに試合をコントロールしたかがわかる。

中盤のフィルター

マテオ・コヴァチッチが試合前日に負傷したことにより、ジョルジーニョは中盤でよりアグレッシブにプレーした。

ボールさばきに定評のあるジョルジーニョはチームの中心部で試合をコントロールしボール奪取に努めた。タックル数8回はチェルシーのCLここ3年で最多、今季2番目の数字だ。さらにボール奪取12回も試合トップとなった。

ポゼッション時ジョルジーニョは正確で落ち着いたプレーでポルトの激しいプレスに対抗した。タッチ数97回は試合トップ、パス数65本はチームトップとなった。

一方エンゴロ・カンテはいつものオールラウンダーぶりを見せ、相手の危険なプレーを摘み取ってはカウンターで攻撃陣を支えた。

ダブルシックスとしてのコンビネーションの良さが準決勝進出の要因の一つになったのは間違いないだろう。

チームに貢献したプリシッチ

この試合のスタメン選手の中で、チャンピオンズリーグ準決勝に出場したことがあるのはセサル・アスピリクエタとチアゴ・シウバだけで、チェルシーがいかに若いチームでヨーロッパでの経験が少ないかがわかる。しかしチームはナーバスになることはなく、個々、そして全体として成熟したパフォーマンスを見せた。

クリスチャン・プリシッチは献身的なプレーでチームを支え、ドリブル4回とキーパス2回はこの試合トップとなったが、多くのFKを獲得してディフェンス陣への負担を減らした。

実際彼が受けたファールは11回で、CLここ5シーズンで一人の選手が受けたファール数においてトップとなった。

多くの切り傷やあざの残っただろうプリシッチだが、準決勝に進出したことでチャンピオンズリーグはまだまだ続き、あと3試合を制することができれば栄光を手にすることになる。

その他のデータ

チェルシーのシュート数は7本だったが枠内へは1本だけとなり、その他は4回ブロック、2回枠外となった。ポルトは8本で枠内はゴールを含め2本だった。

準決勝で累積警告は帳消しとなり、この試合ブルーズは誰もイエローカードを受けなかったためレアルとの第1戦で出場停止となる選手はいない。

チェルシーがCL準決勝に進出するのは8度目で、イングランドでは最多となる。準決勝ではレアル・マドリード相手に3度目となる決勝進出を狙う。

チェルシーからその他