分析

データから見るフラム戦:2人のドイツ人の活躍によりピッチ中央を制したブルーズ

2-0でブルーズが勝利したホームでのプレミアリーグのフラム戦をデータから振り返ってみよう。

カイ・ハフェルツが2ゴールを挙げトップ4の座を確保したブルーズは、来季チャンピオンズリーグ出場権獲得にまた一歩近づいた。

一方でディフェンス陣は今回も相手に得点を許さず今季18回目のクリーンシートを達成した。この記録に並ぶのはマンチェスター・シティのみとなっている。

ターンオーバー神話

最終的な結果と全体的なパフォーマンスだけを見ると、ブルーズはスタンフォードブリッジで何も問題なく勝利したように思えるが、実際には試合開始からの20分間はフラムの活発なプレーが目立った。

フラムは積極的に前に出て、高い位置からプレスをかけ、ファイナルサードで頻繁にボールを奪った。しかし、守備的なポジションや中盤の深い位置にいる相手からボールを奪うのをより効果的に実行したのはチェルシーの方で、中央エリアから多くの攻撃を仕掛けた。

通常の3-4-3ではなく、週半ばのマドリードと同様に3-5-2に近い布陣でビリー・ギルモアが中盤の6番を担い、ティモ・ヴェルナーがカイ・ハフェルツと並び2トップとなった。

そのため、メイソン・マウントとハキム・ツィエクは、より中央のエリアでプレーすることができたが、上記の平均ポジションが示すように、前線の4人の選手はお互いに近い位置で連携を取った。

フォワードの中で最も高い位置にいたのはヴェルナーで、電光石火のような速さで相手ディフェンスの裏を突き、マウントも実際にはスタメン表よりもより高い位置でプレーした。

マウントは、ディフェンダーの背後に巧みに回り込んでボールをコントロールし、ハフェルツの先制点を演出した。

チェルシーのシュートの大半(89%)はピッチの中央部から放たれたもので、相手の守備を正面から崩したことを示している。

ハングリーなハフェルツ

今季ブルーズは多くのチャンスをつくりながらも得点を奪えなかったことが多かった。しかし、この試合でゴール期待値xGが1.8となったのは、ゴールまで確実にチャンスをものにしたハフェルツの貢献が大きい。

偽9番として定評のあるハフェルツだが、この試合でのプレーは9番のストライカーとして真価を発揮した。2本の枠内へのシュートを両方決め、後半にはリース・ジェイムズのチャンスも演出し、彼の特徴である緻密なコントロールと巧みなパスさばきを披露した。

どちらのゴールも、一点目はマウントが、そして2点目はヴェルナーの一瞬のひらめきによって生まれたものだが、ゴール前でハフェルツが落ち着きと気品のあるプレーを見せたことは明らかだった。前半にオフサイドの判定を受けていなければハットトリックを達成していただろう。

また、全体的にヴェルナー貢献度も高かった。イングランドでの最初のシーズンについては、様々な評価があるものの、そこにはいくつかの誤解があるかもしれない。この試合で彼は、ピッチ上の誰よりも多くのシュート(3本)を放ち、チェルシーのどの選手よりも多くのキーパスを出した。ハキム・ツィエクのシュートに対してアルフォンス・アレオラの素晴らしいセーブがなければ、もう1本アシストを記録してもおかしくなかった。

ハフェルツの2点目のシーンでディフェンダーの間を正確に通す完璧なアシストを決め、今季のゴールとアシストの合計が2桁となった。チェルシーでのデビューシーズンにこれを達成したのは、8年前のエデン・ハザール以来のことである。

卓越したエドゥ

この3ヶ月間、トゥヘル監督のもとで達成したクリーンシートのいくつかは、完璧な守備の結果であり、そのような試合では相手チームにチャンスが1回も訪れないこともあった。

しかし、今回の試合ではエドゥアール・メンディがフラムの3つのチャンスを素晴らしいセーブで止めた。

フラムは10本のシュートを放ったが、そのうち枠内へのシュートは3本で、バーの上にはじき難を逃れた。中でも1-0で迎えた前半終了間際、オラ・アイナのエリア端から放ったシュートがコースを変えた場面でのメンディのセーブは圧巻だった。

メンディは現在、リーグ戦28試合に出場して16回クリーンシートを達成しており、失点はわずか22となっている。トゥヘル監督が就任してからは、リーグ・カップ戦合わせて18試合でクリーンシートは13回。この記録を上回るのはマンチェスター・シティのエデルソン(18回)だけで、ゴールデングローブをどちらが受賞するかが楽しみだ。

チェルシーからその他