マッチレポート

マッチレポート:マンチェスター・シティ1チェルシー2

エティハド・スタジアムで行われた今日の試合、チェルシーは終盤に逆転し劇的な勝利を収めた。この結果、プレミアリーグ3位に浮上し、マンチェスター・シティのタイトル獲得を先延ばしにした。

スロースタートだった前半は、ハーフタイム前に一気に盛り上がりを見せた。アンドレアス・クリステンセンが負傷し倒れたが、主審がプレーの続行を指示し、その間にラヒーム・スターリングがマン・シティに先制点をもたらした。さらに、交代要員の投入が認められず、10人でハーフタイムを迎えようとしたアディショナルタイムにシティがPKを獲得した。

しかし、セルヒオ・アグエロのチップキックをエドゥアール・メンディが阻止し、PKストップに成功した。後半、11人のフルメンバーに戻ったブルーズは、力強い反撃を見せた。

まず、右サイドでセサル・アスピリクエタとクリスティアン・プリシッチが連携プレーからチャンスを演出、ハキム・ツィエクがボックスの外から低いシュートを放ち、同点に追いついた。

そして、ティモ・ヴェルナーが2度、カラム・ハドソン=オドイが1度と、チェルシーのゴールが3度もオフサイドで無効となり、不満が募る中、後半ロスタイムにマルコス・アロンソがボックス内で飛び出し、ヴェルナーのクロスからネットを揺らし決勝点。勝ち点3を獲得し、マン・シティとのチャンピオンズリーグ決勝を前に、自信が付く結果となった。

スタメン

トーマス・トゥヘルは、週中ばのレアル・マドリード戦の後、メンバーの入れ替えを示唆していたが、その言葉通り5人の選手を変更した。

レアル戦で先制点を挙げたティモ・ヴェルナーは、前線の3人の中で唯一、そのまま先発。エティハド・スタジアムでは、メイソン・マウントとカイ・ハフェルツに代わって、クリスティアン・プリシッチとハキム・ツィエクが前線に加わった。マテオ・コヴァチッチが負傷で欠場しているため、中盤には引き続きエンゴロ・カンテが入り、ジョルジーニョの代わりにビリー・ギルモアが入った。

チアゴ・シウバを休ませたことで、キャプテンのセサル・アスピリクエタが、アンドレアス・クリステンセン、アントニオ・リュディガーとともに3バックに入り、エドゥアール・メンディがゴールを守った。右サイドにはリース・ジェイムズが入り、反対側のサイドにはベン・チルウェルに代わってマルコス・アロンソが入った。

マンチェスター・シティは、火曜日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝での勝利から9人を変更し、GKエデルソンとセンターバックのルベン・ディアスだけが残った。

慎重な立ち上がり

最初のチャンスはマンチェスター・シティにやってきた。アンドレアス・クリステンセンとセルヒオ・アグエロが高いボールの軌道を読み違えた後、左サイドが崩された。このボールを受けてフェラン・トーレスがゴール前に走り込んだが、エンゴロ・カンテのプレッシャーを受けつつ放ったシュートは高く、大きく外れた。

しかし、試合はかなりゆっくりとした立ち上がりで、お互いにピッチ上のどこにスペースがあるのかを慎重に探りながらゲームに入っていった。

シティは我々の3バックに対抗するため、5-1-4という珍しいフォーメーションで試合を始めたようだった。

しかし、このような序盤の攻防を経て、15分頃からは徐々にペースを上げ、特に右サイドでホームチームを苦しめるようになる。ラヒーム・スターリングがティモ・ヴェルナーに必死に挑んで最初の警告を受けた。その後、リース・ジェイムズがフリーになってボックス内にクロスを入れたが、エデルソンが先に触りボールを押し出した。

チェルシーがポゼッションではわずかに優位に見えたが、両チームともにチャンスはなかなか訪れなかった。マンチェスター・シティはロドリの強烈なシュートを放ったがセサル・アスピリクエタに当たり大きく外れた。アントニオ・リュディガー、マルコス・アロンソ、エドゥアール・メンディの3人が、マンチェスター・シティの右サイドからの連続したコーナーキックにしっかり対応した。

エンゴロ・カンテがボールを奪い、速攻を仕掛けた場面で先制点がやってきたかのように見えた。しかし、アロンソとヴェルナーの息が合わず、アロンソがビリー・ギルモアのパスをヴェルナーに渡してしまい、その一瞬の躊躇がシティディフェンスに戻る時間を与えてしまった。

30分過ぎ、ジェイムズがアロンソの深いクロスを折り返し、ヴェルナーがゴールを決めたが、彼はアロンソのクロスを受けようとした際のポジションから戻ってきていたため、オフサイドとなりゴールは無効となった。

このプレーは、得点チャンスの高まりを示していた。特にヴェルナーが勢いに乗り、左サイドのギルモアのパスに飛び込んだが、ルベン・ディアスのディフェンスを前に、ファーポストに向かってボールを流し込もうとしたが、シュートに上手くカーブをかけることが出来ず枠をとらえられなかった。

このようなプレーが続き、試合はほぼ互角の勝負だった。スターリングがルーズボールからボレーをゴールに向かって放ったが、力強さに欠け、メンディがニアポストで軽々とセーブした。ハキム・ツィエクとリュディガーは、それぞれ距離のあるシュートを放ったが、ゴールには至らなかった。

ブルーズのビハインドでハーフタイムへ

両チームが互いに譲らない状況で、突破口を開くには運が必要だと思われたが、それはマンチェスター・シティにもたらされた。クリステンセンはガブリエル・ジェズスと接触して負傷したが、主審のアンソニー・テイラーはプレーを続行させ、ジェズスがボックス内に入ってアグエロに向かってボールを出した。アグエロのトラップミスが最終的にスターリングへのパスとなりシティが先制した。

ブルーズは主審の判断に困惑しつつ、クリステンセンが足を引きずりながらも、クルト・ゾマを交代させる前に主審がプレー再開の笛を吹いたことで、混乱と不満が広がった。その結果、ガブリエル・ジェズスが混乱したチェルシーディフェンスに襲いかかり、ギルモアと絡み合って転倒した。

割り当てられたアディショナルタイムを超えていたにもかかわらず、主審はPKを与えた。しかし、アグエロが軽くチップで放ったペナルティキックに、メンディは素早く反応しセーブ。前半を10人のまま終了した。

後半に入ると、ようやくゾマを投入して万全な状態になったが、両チームともにチャンスはほとんどなく、数回のロングシュート以外にこれといったシーンはなかった。

振り出しに戻す。

後半の序盤は、マンチェスター・シティを自陣に引き戻すことに成功したが、ファイナルサードでスペースを確保するのは難しかった。ヴェルナーとプリシッチは敵を脅かすプレーを見せたが、ボックスの端からエデルソンの守るゴールを破ることは出来なかった。

しかし、同点に追いついたのは、ほぼ同じ位置からだった。アスピリクエタが右サイドの高い位置でボールを奪い、ツィエク、プリシッチとのパス交換で突破したのがきっかけだった。

その結果、ツィエクはボックスの外のスペースでボールを受け、ワンタッチでゴールに向かって低いシュートを放ち、それがゴールの隅に収まった。これでブルーズは同点に追いつくことができたが、これはハーフタイム以降のパフォーマンスの向上を現した結果だった。

グアルディオラ監督は2人の選手を交代させ、ブルーズもカンテに代えてジョルジーニョを投入したが、チェルシーが流れを維持した。ジェイムズが6ヤードボックスを横切って放った低めのボールは、あと一歩のところでヴェルナーには届かなかった。

強力なシュートが功を奏す

チェルシーは我慢強く攻撃を組み立てた。試合時間残り15分に入っても、攻撃の中心は右サイドだった。ジェイムズのクロスが中央のヴェルナーに届くのを、ラポルトが全力で防いだ。

再びヴェルナーがネットを揺らした。ジョルジーニョのスルーパスに反応し、ゴールを決めたが、またしてもオフサイドの判定を受けた。

さらに、交代で出場したカラム・ハドソン=オドイも、プリシッチの攻撃参加からジェイムズの低いクロスに合わせたが、再び旗が上がり、VARによってオフサイドの判定が下った。

終盤になると、試合の流れは一気に加速した。スターリングがズマのプレスを受けてPKをアピールしたが、その後チャンスが訪れたのはチェルシーだった。ヴェルナーが右サイド深くを切り崩し、ゴール前へ折り返した。

アロンソとハドソン=オドイの2人がシュートを狙ったが、最後にボールに触れたのはアロンソだったようで、ボールはエデルソンの手の届かないゴール隅へ回転しながら飛び、ネットを揺らした。このときはオフサイドの疑いもなく、チェルシーは終了間際にこの試合初めてリードを奪った。

前半にPKを失敗したシティは、試合終了のホイッスルが吹かれたとき1ポイントも勝ち点を奪えなかったことに失望しているようだったが、ハーフタイム後にパフォーマンスを向上させたのはブルーズであり、その努力が最後に報われたのである。

今後の予定

水曜日には再びスタンフォードブリッジに戻り、20時15分からプレミアリーグのロンドン・ダービーでアーセナルを迎える。また、来週土曜日には、17時15分からFAカップ決勝でレスター・シティとウェンブリーで対戦し、トロフィーを持ち上げる最初のチャンスに挑む。

チェルシー(3-4-3)。:メンディ;アスピリクエタ(c)、クリステンセン(ズマ46)、リュディガー;ジェイムズ、カンテ(ジョルジーニョ68)、ギルモア、アロンソ;ツィエク(ハドソン=オドイ76)、ヴェルナー、プリシッチ

サブ:ケパ、エメルソン、リヴラメント、ハフェルツ、エイブラハム、ジルー

得点:ツィエク63、アロンソ90+2

マンチェスター・シティ(3-3-4): エデルソン;ディアス、ラポルト、アケ;ジョアン・カンセロ、ロドリ、メンディ(ジンチェンコ80);トーレス(フォーデン71)、アグエロ(ギュンドアン71)、ガブリエル・ジェズス、スターリング(c)

サブ:ステファン、ウォーカー、ガルシア、フェルナンジーニョ、ベルナンド・シルバ、マフレズ

得点:スターリング 44

警告: スターリング 12, ラポルト 72, ガブリエル・ジェズス 90

b :アンソニー・テイラー

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