分析

データから見るゼニト戦:右サイドのコンビネーションによりCL初戦で勝利したブルーズ

CLグループステージ初戦でゼニト・サンクトペテルブルクに勝利したブルーズだが、ロシア王者相手に勝ち点3を獲得することは思っていたよりも簡単ではなかった。

試合の大半を支配していたにもかかわらず、スタンフォードブリッジの大観衆の前でなかなかチャンスを作ることができなかったチェルシーは、後半にロメル・ルカクが見事なヘディングシュートを決め、1-0の僅差で接戦を制した。

またこの試合、トーマス・トゥヘル監督のもと、リーグ・カップ戦合わせて23回目となるクリーンシートを達成した。ヨーロッパの主要5リーグにおいて、この記録はどのクラブよりも5回多い数だが、今回の勝利は守備力の高さにも起因している。

探し続けた突破口

試合の大半を支配し、ポゼッション率は66%、そのうちの10%を影響力のあるジョルジーニョが一人で占めていたにもかかわらず、ゼニト相手に優位に立っていたことを裏付ける明確なチャンスを作ることに苦戦した。ゼニトのクリア数は27回で、そのうち2回はペナルティエリア内だった。

さらに、11本のシュートのうち、7本がペナルティエリア内で放たれたものの、枠を捉えたのは2本だけで、ほぼ半分の5本は相手ディフェンダーに阻まれた。

当然のことながら、ゴールを決めたルカクは11本のシュートのうち4本を放ち、相手DFの最大の脅威となった。ブルーズが彼のフィジカルな存在感とディフェンダーを混乱させる能力を利用して、勝利を追求しようとしていたことは明らかだった。彼のゴールを含めたシュートの半分はヘディングによるもので、ファイナルサードで我慢強くビルドアップしたチェルシーがペナルティエリア内に22本のクロスを入れたのに対し、ゼニトのクロスはわずか4本だった。

攻撃の手段はサイドからのクロスだけではなかった。ゼニトの15回に対し、チェルシーは23回ドリブル突破をはかった。マテオ・コヴァチッチの6回のドリブルがピッチ上の選手の中で最も多く、次に多かったのはメイソン・マウントとハキム・ツィエクの4回ずつだった。

右サイドでのコンビネーション

突破口を開いたのは、セサル・アスピリクエタが深い位置からバックポストに送ったトレードマークのクロスだったが、これは驚くべきことではなかった。右サイドでは、リース・ジェイムズとメイソン・マウントが何度もチャンスをつくっていたからだ。

マウントのドリブルはすべて相手陣内で、ジェイムズも危険な位置で2度ドリブル突破に成功した。また、22本のクロスのうち12本をこの3人が占めていた(マウント5本、ジェームズ4本、アスピリクエタ3本)。

90分間でアスピリクエタの114本のパスを上回ったのはジョルジーニョ(128本)だけで、3人のディフェンダーを使って後方からビルドアップするときに右サイドを重点的につかっていたことを示している。

また、右サイドのトリオは何度も相手ディフェンスを突破した。マウントとジェイムズは、誰よりも多く3本のキーパスを出し、アスピリクエタのアシストと合わせると、チェルシーの10本のキーパスのうち7本をこの3人が出したことになる。

ガードを下げなかったディフェンス

この試合、ボールを支配していたにもかかわらず、自分たちの思い通りにはならなかった。DFとGKは、ゼニトの危険なカウンター攻撃に対処するために気を配らなければならなかった。

エドゥアール・メンディは、キックオフ前にチャンピオンズリーグ最優秀GK賞を授与された理由を2つのセーブで示した。この数字がゼニトのキーパーより1つ多いということは、ゼニトが攻撃に移った時、いかにカウンターが有効であったかを示している。

セネガル人GKはこれで、チャンピオンズリーグ13試合に出場して10回のクリーンシートを達成したことになる。メンディを上回るのは、11試合でこの記録を樹立したケイラー・ナバスのみとなる。

チェルシーからその他