マッチプレビュー

Pre-Match Briefing:トッテナムvsチェルシー

シーズン開幕から2か月目に入る今週末、ブルーズは今季3試合目となるロンドンダービーに臨む。この試合を前にチェルシーのクラブ史に精通するリック・グランヴィルとデータ収集家ポール・ダットンが主なポイントを紹介する。

チェルシーとトッテナムのロンドンダービーは、この週末のプレミアリーグを締めくくる試合として日曜日に開催される。1909年にペンショナーズが2-1で勝利して以来続くこの由緒ある古い対戦だが、最後に観客が集まったのは1年半前のこととなる。

トーマス・トゥヘル監督にとって、この試合は思い出深いものになるだろう。ヌーノ・エスピリート・サントとは1月にプレミアリーグで初めて対決した監督であり(スタンフォードブリッジでのウルブズ戦は0-0の引き分け)、スパーズは彼のプレミアリーグ初アウェーで対戦した相手で、その試合はジョルジーニョのPKで1-0の勝利を収めている。

トッテナム 0-1 チェルシー(A) | プレミアリーグ

昨季のプレミアリーグ対トッテナム戦のハイライト

この試合は1992/93シーズン以来、戦績はブルースが31勝(スパーズは7勝)、103ゴール(スパーズ:55ゴール)で圧倒している。そのうちの13勝は、スパーズの本拠地で達成したもの。ブルーズにとってプレミアリーグでスパーズよりも多くの勝利を収めた相手クラブはない。

トッテナムに対して2010年から2014年にかけて9試合連続無敗記録を樹立したチェルシーは、今週末に連続無敗記録を6に伸ばし、アウェー3連勝を達成することを狙う。

トッテナムは、選手の隔離や木曜日にブルターニュで行われるUEFAカンファレンスリーグによりチェルシーより試合の準備ができていない。48時間という短い休息が、この首都決戦に影響を与えるのだろうか?

チェルシーはプレミアリーグの過去42試合で、ハーフタイムにリードした場合無敗となっている。一方のスパーズは、試合時間残り30分で無得点3失点となっている。

史上初となるアウェーでのロンドンダービー6連勝を狙うチェルシー

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チェルシーのニュース

ミッドウィークに行われたCL初戦を無事に終えたブルーズは、今季これまでに自信とノウハウをさらに高めた。それぞれの試合で問題が提起されたが、これまではすべての難題を乗り越えてきた。

今回のトッテナム戦では、またしても厳しい試練が待ち受けており、3試合連続でチェルシーの中盤の2人が3人の相手と対峙することになりそうだ。

アストンヴィラは1対1でハイプレスをかけ、リヴァプール戦では10人だったにもかかわらずシュート数は相手より1本少ない6本となった。

セサル・アスピリクエタの決定的なクロスが送られたとき、トニ・リュディガーが彼と同じ高さにいたのは、チェルシーの勝利への決意の表れだった。しかし、スパーズのフォワードたちは、このような大胆なプレーにつけ込む可能性があるだろう。

「ビッグ・ロムがいるのは良いことだ。彼の存在感は非常に大きい。」 | リュディガーの試合後インタビュー

アントニオ・リュディガーがCL初戦のゼニトとの試合後にインタビューに応じた。

 

両試合ともにブルーズはうまくチャンスを作ることができなかった。ヴィラが主導権を握っていないときに激しいプレーを見せつけた一方で、水曜日のパフォーマンスは決定的な瞬間に必要な精度を欠いていた。それは、アスピリクエタがロメル・ルカクの絶妙なヘディングシュートを決めるまで続いた。

ルカクのチャンピオンズリーグでの初ゴールは今季4点目で、2015/16シーズンのジエゴ・コスタ以来、新加入選手としては最速となった。

トゥヘル監督は、ゼニト戦同様にスパーズの深い位置でボールを取り戻すことを選手たちに求めるだろう。あくまでもプレシーズンの親善試合だが、8月にリリーホワイトと2-2のマインドシリーズで引き分けた際には、ハキム・ツィエクがそうやって2得点を挙げた。また、スパーズはマルコス・アロンソが3ゴール決めている3チームのうちの1つでもある。

プレシーズンの親善試合で正確なシュートを決めたツィエク

チェルシーは、リーグ・カップ戦合わせてこれまで1失点という記録を維持しており、日曜日に真価が問われるだろう。これは、一人の監督が率いるプレミアリーグのクラブとしては最低の失点率である。

エドゥ・メンディは正真正銘のナンバーワンとして称賛に値するが、彼の前に構えるディフェンス陣と中盤は、全員が同じメンタリティでパフォーマンスを発揮している。

アンフィールドでの引き分け以来、欠場していたエンゴロ・カンテも復帰の可能性があり、リース・ジェイムズはプレミアリーグでの出場停止処分を受けている。ベン・チルウェルは水曜日に交代で出場し、今季初出場を果たましたが、怪我で出場できるかわからないルーカス・モウラのスピードに対抗するために起用されるかもしれない。

1992/93シーズン以降のプレミアリーグでの勝利数

690 マンU
600 チェルシー
598 アーセナル
584 リヴァプール
483 トッテナム
447 マンC


サントの戦術は?

ヌーノ・エスピリート・サント監督は、欧州王者との対戦に向けて何人かの主力選手を復帰させるかもしれない。ダビンソン・サンチェス、ジョバニ・ロ・チェルソ、そして夏に加入したクリスティアン・ロメロは、試合前日に隔離先となったクロアチアから飛行機で戻ってくると言われている。エリック・ディアーとソン・フンミンは怪我を振り払って出場したいところだが、木曜日の夜に行われたカンファレンスリーグのレンヌ戦では、ステーフェン・ベルフワインとルーカス・モウラを新たな怪我で失ってしまった。

出場停止中のジェイフェス・タンガンガはともかく、クリスタルパレスで突然の逆転負けを喫した8月の月間最優秀監督は、この守備的な補強を特に歓迎するだろう。

サント監督の下では、スパーズは攻撃的にプレーし、相手にボールを奪われないように前任者よりも攻撃方法とタイミングを調節している。

木曜日フランスで試合出場したルーカス・モウラ

トッテナムよりもシュート数が少ないのはレスターだけで、ゴールチャンスを相手に与えた数が多いのは4チームだけだが、これはディフェンスのミスが多いことに起因する。今シーズンのリーグ戦で3失点したのは、すべて最後の30分でのことであり、失ったポゼッションを取り戻すのに成功した回数も、リーグで最も少ない。

平均的なボール支配率と長距離パスの成功率は、7位だった昨シーズンに比べて大幅に低下している。

サントメ出身のサント監督は、セルハーストでは、ピエール=エミール=ホイビュア 、オリバー・スキップ、ハリー・ウィンクスの3人の運動量の多い守備的MFとリスクの少ないパスポリシーを持つダイヤモンドフォーメーションを採用した。ハリー・ケインの後ろのポイントにいるデレ・アリは、より多くの役割をこなすようになっている。

好調なモウラとのコンビで前線に立ったケインは、シュートを打てず、パレス戦ではエリア内でのタッチもなく、孤立していたことが広く知られている。タンガンガが退場して10人になった後は、創造性が不足していた。

ベンチからの交代は、ブライアン・ギルやタンギ・エンドンベレではなく、ベン・デイビスやジョー・ロドンといった堅実な選手の起用で、結局、5番手、6番手のCBがピッチに立つことになった。

右サイドバックでは、デビューしたばかりのエメルソン・ロイヤルが活躍したが、全体的にはパレスのウイング、ウィルフリード・ザハの方が優勢だった。もう一人の新戦力であるセンターバックのロメロは、初出場の可能性がある。ロメロは、イタリアのジェノアとアタランタで、当時インテルのFWだったロメル・ルカクと4回対戦し、3回負けて1回引き分けている。チェルシーのストライカーはこれらの試合で2回のゴールを決め、ロメロは3回の警告を受けた。

アタランタ時代にルカクと対戦したロメロ

今週末のトッテナムは、ケインが欠場したにもかかわらず、ホームでマンチェスター・シティに1-0で勝利したような効率的なパフォーマンスを目指すかもしれない。狭い中盤がグアルディオラ監督の前線へのフィードを妨げ、シティはサイドを使ってゲームを組み立てざるを得なかった。

ソンの両脇にはベルフワインとモウラがいて、スパーズはロングパスを散らしてそのペースを引き出した。このようにしてスパーズは、ポゼッションでは3分の1以下、シュート数では少ないながらも、価値ある勝利を手にしたのである。しかし、この3人のフォワードは日曜日の出場が危ぶまれている。

チェルシーからその他