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コラム:ペトル・チェフ PK戦に勝つには

チェルシーが今シーズン3度目となるPK戦に勝利した今週、ペトル・チェフがペナルティキックの技術を解剖、心理学的な説明も加え、かつて自身がプレーしていた時のことも語った。

PK戦は、何よりも精神的な訓練になってくる。プレーヤーは自分の鍛錬をどれだけ信頼しているか、練習での計画をどれだけ実行できるか。

現代のテクノロジーと人工知能を使えば、データアナリストと一緒に好きなだけデータを集めることができるから、PKに行くときには、すべての選手についてすべてを知ることができる。それと同時に、ゴールキーパーとしては、自分に向かって歩いてくる選手も、全てのデータを持っているということなんだ。

両者ともに、これらの情報を持ってキックに臨んでいるが、「データとしがったらどうしよう」という疑念を抱く。このような疑念を持ち始めると、双方のプレーに影響が出てくるんだ。

私の戦略

20年前の私は、どこで誰がどんなPKを蹴ったかノートにメモしていた。VHSのカセットには、いくつかのクリップが入っていたが、それは試合全体で、PKを見るには早送りしなければならなかった。それが今ではまったく違う話になっている。アナリストはすべてのツールを持っており、トップレベルの試合では、これらデータがゲームの大きな部分を占めるようになっている。

PK戦に臨む方法は人それぞれで、最終的には、自分のやり方で最大限の効果を得る必要がある。私の場合は、細部まで分析し、それをここぞというときに応用して、適切なタイミングで適切な行動をとることだった。。

ケパのように、もっとエネルギッシュなアプローチをする選手もいる。前に動くのが好きなんだ。なんでもありさ、じっとしていても、別の戦略と言えるし。動かずにいることで、相手に自分が動くのか、残るのかを考えさせることができる。

タイミングとテクニック

GKとして見ているのは、キッカーがどうやってシュートするか。ジョルジーニョのようにGKを見ている人と、PKで頭を下げて走ってシュートを打つ人とでは、まったく違う。ボールを置いた瞬間に判断しているだろうし、動こうが動くまいが関係ない。その場合、動きではなく、タイミングが重要だ。

刺激的で、チャンスであり、精神的にも肉体的にもスキルが試される

photo of ペトル・チェフ ペトル・チェフ

PK戦、あるいはPK全般に言えることですが、感覚的なものが必要なんだ。タイミングの感覚、直感、そういったものを持っている人がいる。統計やデータを気にすることなく、ただシュートを止める。それは才能だ。人によってアプローチの仕方は異なるが、最終的には自分に合った方法を見つけられた者が、成功を収めることができる。

本番に代わるものはない

練習場でPK戦を再現することはできない。それは、何がかかっているかを再現することができないから。単純なことだ。トレーニングでシュートを打つときには、何の問題もない。失敗したらキッチンで食器を洗わなければならないなどの罰則があったとしても、それはあなたにとって嫌なことかもしれないが、失敗は大きな意味を持たない。

失敗した人はみんなに夕食を奢る、というようなちょっとしたゲームをしたりもしたが、大事なシュートアウトでPKを外してしまっては元も子もないから、本番にはかなわないんだ。

瞬間的なプレッシャー、試合中の体力消耗、そして10歩歩くごとに気持ちが変わるハーフウェイラインからの道のり。みんな時間を過小評価している。考える時間がたくさんあるからね。そのような状況に置かれたことのない人には、選手がどれほどの重圧を感じているのか想像するのは難しいだろう。

キッカーにとっても、観客は大きな影響を与える。ゴールキーパーの場合、彼らは自分の後ろにいるから、人々が腕を振って視覚的な動きをしても意味はない。誰かがズボンを下げていても、私には見えないからね。でも、テイクする側にとっては、それが重要な役割を果たすんだ。

大きな大会でのビッグゲームを見ると、過去にどれだけ素晴らしい選手がミスをしてきたかがわかる。優れた選手であればあるほど、誰もが得点を期待しているので、プレッシャーも大きい。1994年のワールドカップでのロベルト・バッジョを思い出して欲しい。彼はその大会のベストプレーヤーだった。

PKキッカーだったこともあるんだ

私は、チェコのU-16チームでプレーしていたとき、よくPKを蹴っていた。その後、監督が変わり、GKを前に出すことを嫌がるようになった。私が失敗して、相手チームにカウンターを受けるのが嫌だったんだろうね。

16歳の時、私は左上を狙ったオープンハイ戦略をとっていた。それは私にとって安全な方法で、完全なサイドフォアではなく、安心感がありました。

私はプロのキャリアにおいて、PKを蹴ったことはないが、レンヌでのある試合では6人目のPKを担当していたんだ、5人目のPKをセーブしてしまったから、結局PKを蹴ることはなかった。私は、PKを取らなければならないと思っていたし、私はただセーブしたかった。刺激的だし、チャンスもあるし、精神的にも肉体的にも試されることだからね。

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