挑戦し続けるサール

チェルシーでプレーする機会を与えられたマラン・サールは、与えられたチャンスに応え最近高いパフォーマンスを維持している。

チェルシーFCの公式マッチデープログラムのインタビューで、この若きディフェンダーは、フランスで育ち故郷のニースでプレーしたこと、そしてチェルシーとの契約を決断した理由について語っている。

もともとディフェンダーだったんですか?

14歳か15歳くらいまではストライカーだったんだ。その後、攻撃的な中盤や、右や左のウイングをやって、15歳のときに初めて左サイドバックでプレーしたんだ。一人欠けたので、監督から「左利きの選手は君しかいないからそこでプレーして欲しい」と言われたんだ。それでやってみたらすごくうまくいったんだよ。

その後、左サイドバックに定着したんだけど、数年後にセンターバックがもう一人必要になった。監督が自分のところに来て、「君をセンターバックで使ってみたいんだ」と言われて、この時もまたうまくいったんだ。それ以来センターバックとしてプレーしているけど、今でもゴールを決めたり、チャンスをつくるプレーが好きだよ。

子供の頃、どうやってサッカーに興味を抱いたのですか?

父と兄の影響が大きいね。サッカーが大好きな家族で、自分も幼い頃からサッカーをしていたし、サッカーが大好きだった。その後、サッカーを習い理解し始めたころには、地元クラブのニースでプレーする選手たちを見ていたし、外国のビッグマッチも見るようになったんだ。

メッシは自分が子供の頃にすでにプレーしていたから、ずっと憧れの選手だったけど、当時のフランスではジダンやティエリ・アンリが人気だった。自分のような若手はみんな彼らをリスペクトしていたんだ。自分は前線でプレーしていたから、攻撃的な選手たちに特に注目していた。1998年のワールドカップの後に生まれたから、当時のフランス代表の選手たちはみんなスーパースターで、彼らを尊敬し、自分もそうなりたい、サッカー選手になりたいという夢を叶えたいと思っていた。

小さ過ぎてプレーを見られなかったでしょうが、チェルシーとフランス代表の伝説的なセンターバック、マルセル・デサイーについてはどうですか? 

もちろん知ってるよ!彼のプレーを見たのは少し後だったけど、彼のビデオをたくさん見ていたよ。その後、彼がどれだけ大きくて、どれだけ野獣のような存在だったかを知ったんだ。チェルシーのレジェンドであることは知っているし、屈強なディフェンダーであることも、フランス史上最高のディフェンダーの一人であることも知っている。チェルシーが偉業を達成したのは、彼の存在があったからだと思う。チームのキャプテンを務めていたしね。だから、自分が大人になってディフェンダーとしてプレーするようになったとき、彼のような選手を参考にしていたよ。

ニースはサッカーが盛んな街ですか?

うん、みんなサッカーが大好きだよ。フランスで最も大きなサッカーが盛んな街のひとつだと思う。クラブは過去に低迷したこともあったけど、最近はとてもうまくいっている。低調だった頃も、サポーターははいつもチームを応援していたし、スタジアムは満員だった。それもあって、好きになったんだと思う。5、6歳の時に行ったスタジアムの雰囲気は異常だったよ。そのとき、自分もこの世界で生きていきたい、この世界の一部になりたいと思ったんだ。これが自分のやりたかったことなんだ。

サッカー選手としてやっていけると自覚したのはいつですか?

15歳か16歳のときかな。監督のアラン・カッキオーニと話をしたんだ。彼は、頑張ればプロとしてやっていく才能を持っていると言ってくれた。最初は、なぜそんなことを言うのかわからなかったよ。彼は、自分の才能を見極めて、毎日精進するように追い込もうとしたコーチのひとりだったんだ。当時の自分には才能があり、他の選手よりも少し優れていたんだけど、彼にとってはそれだけでは不十分だった。自分は十分だと思っていたんだけどね。まだ若くて何も知らなかったからね。でも、彼は自分に何ができるかをわかっていたから、後押ししてアドバイスをくれたし、本当に厳しく接してくれた。今自分がこのレベルにいるのはそれがあったからで、彼が一番助けになってくれた。

ニースでは100試合以上に出場しましたが、チェルシーがあなたの獲得に乗り出していることを聞いた時はどう思いましたか?

特別な感覚だったよ。フランスではリーグ戦が中止になって、ロックダウンの状態だったんだ。クラブとの契約があと1シーズンであることは分かっていたから、更新しないことにして退団したんだ。夏の間、代理人と何度か話をしたんだけど、彼がチェルシーへの移籍について話して来たんだ。彼は、「このチームのことを言ってしまうと、君は他の選択肢をすべて除いてしまうから、このことは言いたくない」と言ってきたんだ。「今すぐ教えてくれ!」と言ったよ

「チェルシーが君に興味をもっている」と言われ、少し上の空になって現実に戻ってから、そのオファーについてしっかりと見極めるようにしたんだ。そして、自分ならやれる、チェルシーに行って戦えるということがはっきりした時点で、サインすることを決断したんだ。

昨シーズンはポルトにレンタル移籍していましたね。チェルシーとの対戦を傍観していたのは、どんな感じだったのでしょうか? 

シーズンの初めにチェルシーに来て、数週間チームと一緒に過ごしていたから、不思議な感じだったね。ポルトは自分にとっていい経験になった。半年ほどプレーしていなかったから、出場機会が必要だったんだ。試合にも出たし、チャンピオンズリーグでもデビューできたし、このレベルでこのようなプレーができるんだという自信にもなったし、チェルシーに戻って自分のポジションを争う準備もできた。

チェルシーのチームにはどのように馴染んでいますか? 

とてもいい感じだよ。みんな謙虚で、とにかく勝ちたいという気持ちが強いから、一緒にいて本当に楽なんだ。彼らは常に向上心を持ち、勝ちたいと思っているから、良いマインドセットで臨めば問題なくみんなとうまくやっていける。すべてが真剣勝負だから、毎日すべてを出し切らなければならない。チームは本当に高い目標を持っていて、それされ意識していれば、簡単に溶け込めるんだ。自分のことをとてもよく迎えてくれたので、ロッカールームにもすぐに馴染むことができたよ。 

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