チェルシーに移籍してちょうど1年、カイ・ハフェルツが10の質問に答えてくれた。

昨年、ハフェルツは初めて母国を離れ、新しい国で新しいクラブに馴染もうとしたが、病気やケガにより、イングランドでの生活に順応するのに思った以上の時間を費やした。しかし、昨シーズンの終盤や今シーズンの序盤での活躍に見られるように、2021年に入ってからは西ロンドンの地に馴染んだ様子を見せ続けている。

もちろん、2020/21シーズンは、チャンピオンズリーグ決勝でマンチェスター・シティに1-0で勝利した際に、GKエデルソンをかわしゴールを決め、最高の形で幕を閉じた。また、今季アンフィールドでリヴァプールと1-1で引き分けた際にも、ヘディングで重要なゴールを決めるなど、トーマス・トゥヘルから称賛された。

今週の国際試合でドイツ代表チームと合流する前に、ハフェルツはそれら2つのゴールについて、チェルシーファンとの関係、そしてインタビューでの言葉遣いに気をつけている理由について語った。

長い間、スタジアムが閉鎖され、観客の殆どいない状態でプレーしてきましたが、今では、アウェー遠征で旅するファンと一緒に雰囲気を味わうことができるようになりました。イングランドのファンについてどう思いますか?

スタジアムの雰囲気は素晴らしいね。そういったスタジアムやスタンフォードブリッジでプレーすることを常に夢見てきたし、もちろん自分にとっても、ホームのファンの前でプレーすることはとても素晴らしいことです。

スタンフォードブリッジでの夜の試合も、ライトアップされてファンのいる雰囲気の中で本当に凄いんだ。チャンピオンズリーグは最高の大会で、こういった試合に出場できることは、もちろん自分たちにとっても素晴らしいことだし、誇りに思う。

チャンピオンズリーグ決勝でのゴールについては、サポーターが歌をつくっていますね。ファンがあなたの名前を歌っているのを聞いて、どんな気持ちですか?

とてもいい気分になるし、ピッチに立っているときに聞くと、いまだに信じられないよ。もちろん、ピッチ上でもピッチ外でも自分を支えてくれているすべての人に感謝しているし、去年1年間のサポートにも感謝している。本当に厳しい時期もあったけど、彼らは素晴らしかったし、本当に助けられた。

ポルトでのあなたのゴールについてですが、見ている人たちにとって、GKをかわしてからがら空きのゴールにシュートを決めるまでの瞬間は、非常に緊迫感があり、永遠に続くかのようでした。あなたも同じでしたか?

100%そうだね。ああいった瞬間は本当に最悪なんだ。もしチャンスを逃したら、YouTubeやInstagramなどどこにでも掲載されてしまうと思うと、「頼むから、今すぐにでもゴールを決めさせてくれ」と思っていた。ゴールが決まった時、それこそがフットボールにおける最高の瞬間なんだ

決勝戦の試合後のインタビューでも、ちょっと強い表現もありましたが、あなたの英語力の高さを見せつけられました。英語を勉強していると、使う言葉にも気を遣うようになりますか?

イギリスに来る前から自分の英語力はまあまあだったけど、1年後の今はもちろん良くなっていると思う。試合後に感情的になっていると、ああいったように本心とは違うことを言ってしまうこともある。

ああいった言葉は、ドイツに来る前にテレビや他の人から聞いていたもので、誰もが知っている言葉だったから、悪い言葉とは思っていなかった。みんなが理解してくれて、面白いと思ってくれればいいなと思う。

チャンピオンズリーグ決勝の前から、シーズン終盤になると新しい環境に慣れてきたように見えました。あまり物事を考えすぎず、リラックスした状態になったということでしょうか?

そうだね。もちろん、試合出場を重ね、何ヶ月かイングランドに滞在したりすれば、慣れるものだよ。サッカーのタイプは異なるけど、すぐに慣れるたしね。半年過ぎたあたりで楽になって、その後はとても落ち着いてプレーできた。ピッチの上ではとても気分が良く、よりリラックスしてプレーすることができている。少しずつ良くなっていって、今では慣れてきてとても良い気分だよ。

本能のままにプレーすることは、これまでの自分の長所のひとつだった。ピッチ上でサッカーをするだけで、いろいろなことを考えずに済むんだ。移籍金が高いのにいいプレーを見せないと、周りは騒ぎ始める。だけど、半年後には良くなっていった。

トーマス・トゥヘル監督は先日、今年のプレシーズン開始直後からあなたが大きな一歩を踏み出したことを見て、あなたの中に多くの可能性を見出し、それを引き出すためにあなたを強く後押しすると話していました。監督からそのようなことを言われるのは嬉しいですか?

プレシーズンについては、彼と同意見だね。成功したり、とても重要なゴールを決めたりすると、もちろん自信に繋がるけど、それだけではない。選手やスタッフのこと、試合や対戦相手のことも少しずつ分かってきたし、それが大きな助けになることもあります。だけど、自分にとって自信はサッカーで最も重要なものであり、自信を持つことによって非常に強く感じるし、プレーも良くなる。だから、自信を持つことと、自分の家にいるかのようにリラックスすることの両方が必要なんだ。

監督は、先発メンバーでプレーするときや、交代で出場するときには、常に選手に多くのことを期待しているから、自分の能力、そしてプレーする準備ができていることを示さなければならない。自分は若いから、学ぶことがたくさんあるし、まだ先が長いから今の状況が気に入っている。時々、自分が何か良くないことをしたときには、なぜそうなったか理解したい時もある。だから、そういうときに助けてくれるコーチがいて、しかも常に自分を向上させようとしてくれるのは、自分にとってとても素晴らしいことだよ。

今シーズンの初ゴールは、リヴァプール戦でのコーナーからのヘディングシュートでしたね。ドイツでは何度かヘディングを決めていましたが、プレミアでも狙っていましたか?

ヘディングはあまり得意じゃないけど、攻撃的な選手としてはそうやってゴールを決めることも必要だ。以前、ドイツでは何点か決めたけど、イングランドでは初めてだった。セットプレーの重要性も増しているし、頭で決められたのは良かったと思う。例えば、スパーズ戦でも1点目はセットプレーからだった。

あのゴールはニアサイドから決めたものですが、守備でもその位置にいることがあります。それは、トレーニングでチームとして取り組んできたことですか?

セットプレーのトレーニングでニアポストからゴールを狙う練習をよくしていた。でも、あのゴールは山なりで入ったから、運もあると思う。ゴールかアシストを狙っていたけど、点を決めることができて良かった。

自分は背が高いから、ここに来てからセットプレーの守備はいつもニアポストだった。もちろん、セットプレーでの守備も非常に重要で、そのポジションにいるときは、ボールをクリアして危険を逃れることだけを考える。今ではもう慣れたし、重要なポジションだと思っている。

あなたはチェルシーでいくつかの異なるポジションでプレーしてきました。ロメル・ルカクが来てからは、より自然な役割を果たしていると感じますか?

チェルシーには攻撃的な選手が多いから、システムを切り替えることもよくあるんだ。10番でプレーすることもあれば、9番でプレーすることもある。自分はこのシステムをとても気に入っていて、楽しんでいる。フォワードとしてプレーしたいし、ここにいる優秀な選手たちと一緒にこうしたポジションでプレーできるのもとてもいいことだと思う。

ロメルは今、すべてのディフェンダーの注目を集めるセンターフォワードとなっている。2、3人のディフェンダーが彼を囲むこともあるから、彼の周りには多くのスペースができるんだ。彼とは何試合かして、連携も良くなってきている。もちろん、彼は優秀なストライカーだし、数試合見ただけでそれがよくわかったよ。

自分の役割によって、ゲームに対する考え方は変わりますか?

ああ、もちろん。自分のプレーを少しずつ変えていかなければならないからね。10番のときは、もう少し低い位置でボールを受けることもあるし、ボールを持つ回数も増えるかもしれない。9番のポジションにいるときは、常に相手のディフェンスラインを下げさせるようにする必要がある。5分、10分とボールに触らないときでも、チャンスをものにしてゴールを決めなければならない。だから、ポジションによって当然役割も異なるし、それに適応しなくてはならないんだ。