トーマス・トゥヘルがチェルシーの監督に就任して以来、左ウィングバックとしてスタメンに復帰し高いパフォーマンスを発揮しチームに大きく貢献しているマルコス・アロンソ。

月曜のエヴァートン戦も先制点は彼のクロスから生まれ、CLのアトレティコ・マドリードとの第1戦でも彼のセンタリングに対し相手ディフェンスが処理にもたつき、オリヴィエ・ジルーがオーバーヘッドシュートを決めた。4か月間出場機会に恵まれなかったアロンソはバーンリー戦で追加点となる豪快なボレーシュートを決めた。

今回の10の質問では活気を取り戻した30歳のアロンソにインタビューを行い、彼のこれまでのキャリアや出場機会に恵まれなかった時期、父親のアドバイスやピッチ上でのポジションについて訊いてみた。

マルコス、最近また左ウィングバックとしてプレーするようになりました。アントニオ・コンテ監督時代と比べトーマス・トゥヘル監督の下で変化した点はありますか?

全体的に見ると変化はないけど、細かいところでは若干違いがある。チームメイトも監督の要求も異なる。今はコンテのときのようによく守れているし試合も支配しているけど、苦しい時間帯もチームとしてしっかりと対処できている。

ウィングバックとサイドバックのどちらを好みますか?

サッリのときは4バックで最も得点に絡んだと思う。システムの違いは気にしないし、プレーすることを楽しんでいる。それがどのポジションでプレーするかよりも大事なことで、個人的にはどちらでも楽しんでいる。

左WBの場合より攻撃的で守備の負担は減るだろうし、より楽しめると言えるけど大事なのは高いパフォーマンス、そして結果を出してチームに貢献することだ。それが自分の目標だし、チームを最優先し結果を出すためにトレーニングに励んでいる。

出場機会に恵まれなかった時期はロックダウンによりサッカー自体が中断を迫られる時期でもありました。当時はどのような心境でしたか?

厳しい時期だった。パンデミックは誰にとっても難しいもので、多くの人が命を落とし、友人や家族もウイルスに苦しんだ。そして仕事の面でも厳しい状況だったから大変だったけど、ピッチの外では生活を続けなくてはならない。

個人的な経験から言うと、状況を改善するためにはトレーニングを続けチャンスが来たときに準備ができてないといけない。これは同じチーム内でもチームを変えた時にも起きることだ。普段よりもしっかりとトレーニングしていたし試合に出る時のために準備をしてきた。

スペインの家族と連絡を取るのは大変でしたか?

移動ができないのが辛かった。いつもと同じで家族に会う機会は少なかった。Facetimeで連絡は取っている。すべてが今まで通りに戻り家族にももっと頻繁に会いたいし、ブリッジにも来てほしい。ファンにも戻ってきてほしいし、彼らのサポートを受けながらプレーしたい。

あなたの父親は最近インタビューで出場できない状況に関して、あなたが彼のキャリアから教訓を学んだと言っていました。彼自身それを受け入れることができなかったと。

そのインタビューについては知らないけど、彼ならそう言うだろうね。彼の経験から学ぶことができて幸運だった。サッカー選手なら誰でもキャリアの中で良い時と悪い時があるもので、メッシやロナウドのような選手でさえ同じだ。

監督に嫌われることもあるし、それをどうとるかは自分次第だ。父は現役時代彼の父、自分の祖父なら「オーナーにクラブを退団すると言いに行け」と言われたそうだ。祖父の助言には恵まれなかったみたいだよ。

彼は常にトレーニングに励み試合に出る準備をしろと教えてくれた。自分はプロだし、サッカーに集中している。

スペインの話を続けましょう。今季リーガは今までよりも弱体化しているように思えますか?

少し変わったシーズンであることが主な原因だと思う。3日毎に試合をし、ファンもいない。スペインのトップチームは素晴らしい選手を抱えている。ここ5年から10年チャンピオンズリーグでも何回も決勝に進出しているし、いきなり激変することはあり得ないと思う。

来週のアトレティコとの第2戦はどのような展開になると予想しますか?アトレティコはゴールを決める必要がありますが

第1戦のスタメンを観た時相手は攻めてくると思った。チェルシーのプレーにより相手は守りに入り、こちらが試合を支配できた。彼らにとっては難しい試合となった。

第2戦彼らは勝たないといけないし、第1戦より厳しくなるだろう。まだ半分しか終わっていないから自信過剰にならないことが大事だ。

あなたは3つのサッカー大国でプレーした経験があります。スペイン、イタリア、そしてイングランドの違いは何でしょう?

成長して今の自分になるために重要だった。これらの国、文化、サッカーの違いを学ぶことができた。

各チームが異なるスタイルで、レアル・マドリードでは攻撃的サッカーでポゼッションを重視してリーグ優勝を果たした。その後ボルトンでは苦しんだが守ることを学び、特に戦術面で成長した。

そういう意味では競争が激しくポジションを重視するイタリアでも多くを学んだ。イタリアでの最初の6か月は大変だった。同じポジションに2人の代表選手がいたからね。出場機会を得るのが難しかったし、新しい場所、新しいチームに定着するのに時間がかかった。

その後サンダーランドで6か月プレーして、プレミアリーグで通用することを示せたし、選手としても成長し翌年フィオレンティーナでプレーする準備ができた。フィオレンティーナでウィングバックとしてプレーし始めた。もう一つのポジションでプレーできることも重要なことだった。

異なるスタイルや文化を学ぶことは良いことで、ピッチ内外で成長することができる。

異なる国での生活は?

どの国も場所も生活様式が大きく異なるけど不満はないよ。イングランドの天気やスペインやイタリアなど南欧の文化、そしてイングランドでの生活に慣れない人もいるけど、個人的にはどこでも楽しめている。イングランド北や北西の天気はちょっときつかったけど、どこでもいい経験ができたと思っている。

学んだことやサッカーでの経験、人々の出会い。人生をやり直せるとしても同じことをしたい。これまで良いキャリアだったし良い人生を送っていると思う。