ニューカッスル戦で終盤の決勝点を決めたのがマルコス・アロンソというのは、もはや驚きではない。この3年、アロンソは数々の試合で勝負を決めるゴールを生んできたからだ。

2016年夏にフィオレンティーナから加入したアロンソは、この間、プレミアリーグで最もゴールを決めているDFとなった。先日のマルティン・ドゥブラフカを破ったゴールで、その総数を16にまで伸ばしている。

そしてそのゴールのうちいくつかは、チームにとって大きな意味を持つゴールだったりもする。例えば2017年8月、初めてウェンブリーでプレミアリーグが行われたこの日は、トッテナムを下すフリーキックと終盤の決勝点を記録。

デビューシーズンから6ゴールと、いきなりリーグタイトル獲得に貢献したアロンソ。レスター相手にも2ゴールを記録。ブルーズのDFに限っていえば、1968年のイプスウィッチ・タウン戦でのデイヴィッド・ウェブ以来となる記録だ。

さらにアーセナル相手にも頭で先制点を記録し、3-1への勝利へとチームを導いた。さらにその18ヶ月とちょっとが経ったマウリツィオ・サッリ政権初戦でも、アーセナル相手に残り10分で決勝点。前半2点のリードを失った展開から歓喜の渦を巻き起こした。

このシーズンはリーグ戦わずか2ゴールにとどまったが、その2点目が生まれたのはオールド・トラフォードでの一戦。リーグ3位を維持する大きなゴールで、そして今シーズン、再びゴールネットを揺らすアロンソが帰ってきた。

ゴールの数は確かに減っているが、それは単純にウィングバックから純粋なサイドバックへポジションが変わったことによる理由も大きいだろう。

事実、昨年12月刊行のチェルシーマガジンにて、アタッキングサードへの侵入をもっと賢くやるよう変化が生まれたとしている。

「4バックだと攻撃のタイミングは慎重になる」と語ったアロンソ。「サイドバックである以上、ウィングバックほど相手ゴールに迫ることはできない。攻撃のタイミングを図り、守備に下がることも大切だ」

もちろん大切な心がけだが、これまでのようにゴールを決め続けてくれるなら、もっと前に出ても誰も文句は言わないはずだ!