フランク・ランパード監督はエティハド・スタジアムでの一戦の経験値、そしてプレシーズン期間の評価と現在を語った。
プレミアリーグ6連勝と波に乗った状態で臨んだチェルシーだったが、2-1でマンチェスター・シティに敗れ無念の結果に終わっている。
後半こそシティの貫禄を感じる展開はあったものの、チェルシーも負けじと前半は主導権を握り、エンゴロ・カンテのゴールで先制もしていた。
「これも経験だね」と話すランパード。「ここでプレーするのが初めての選手もいた。あれだけのレベルのチームとの対戦が初めてという選手もいたんだ。もちろん年齢に関わらず学ぶ事はあるけどね」
「よく出来ていた部分も多かった。個人でもチームでもね。だがそれでも抜けている部分はあったね。これをしっかり分析して、選手には糧にしてもらいたい。そうやって成長していくんだ」
まだまだ成長過程の若手が多くいる中、ランパードが自身の経験をチームに落とし込むにはお互いの関係性が必要だと強調した。
「このクラブのアカデミー出身でこれだけ才能あふれた選手がいるのはありがたい環境だ。選手としても、若手としてもトップレベルだよ」と話すランパード。
「良いスタートを切れた。だが選手自身で埋めていくべき部分もある。もちろん手助けできる部分はするさ。こうした経験が選手を育てるんだ。しっかり受け止めて、まだ上には上がいることを意識しないといけない」
この黒星で4位に順位を落としたものの、3位とは2ポイント差で5位には7ポイントの差をつけている。こうした状況を、シーズン開幕の段階で予想できていたのだろうか。
「シーズン開幕時の予想は説明が難しいね。昨シーズンまでチャンピオンシップでプレーしていた選手や、プレミアリーグ未経験の若手もいた中で、正直シーズンをどこまで戦えるかは予想できなかった」と話すランパード。
「今シーズンの状況には満足している。つまり予想より良かったってことだろうね。だがフットボールとはすぐに状況が変わっていくものだ。だから地に足をつけて、この試合からもしっかり学び取って前進する必要がある。ここから問われるのは、負けてからどう立て直せるか?だろうね。これはまた新たな挑戦だよ」
しかしチームに休む暇はない。水曜日にはチャンピオンズリーグでヴァレンシアとの大一番を控え、さらにウェストハム、アストンヴィラとのプレミアリーグが続く。負けはしたが、内容から自信は保てるだろうか?
「ドレッシングルームはとにかく悔しい空気に満ちていた。もちろん負けたからね。でも期待は持てる内容だったはずだ。自信を失うような試合じゃなかった。だがこうした試合でしっかり勝利を収めることが、タイトル獲得につながるんだ。悔しがっているのは良いことだ。だが問題は、次どうなるかだね」
「日々の練習やプレーを見て、戦える自信はあった。選手に対して自信は持っている。勝ちたかったけどね。だが現在の(長期的な)プランは大きく変える事はないだろう」
「プレミアリーグは厳しい環境だ。次節のウェストハム戦も大変な試合だ。それでも勝利を目指す。手を抜いたりする事なく、しっかり練習して理想のチームを作っていくよ」