セサル・アスピリクエタがウィンターブレイクの意味や、休暇明けの大一番3連戦、最近続いているゴールの秘訣について語った…
過密日程が議論の的となるイングランドのフットボールが、2月の15日間をウィンターブレイクに設定。海外ではおなじみのこの習慣は、スペイン、そしてフランスでもキャリアを積んだセサル・アスピリクエタにとっては経験済のものだ。
他の国ではクリスマスから年明けにかけて設定されているが、イングランドではこの時期の過密日程が風物詩にもなっている。
「一旦スイッチオフできるのは大きいよ」と話すアスピリクエタ。
「トップレベルの世界では、身体的にも精神的にも常に高いレベルを維持して集中し続ける必要がある。でもこの休暇で一旦スイッチを切って、新鮮な気持ちに戻れるのは大きいね。シーズン残りの3ヶ月〜4ヶ月を戦い切るには、この時間をしっかり充電期間に充てたい」
「過密日程の中で、うまくこの時間を捻出できたと思うよ。時間の縛りや遠征から離れて、家族との時間を大切にしたい。いつも支えてくれる存在だからね。週末を利用して旅行にでも行くつもりだよ。いい時間を過ごすことが大切だ」
スタンフォードブリッジにやって来てから7年半、アスピリクエタはその間ほぼ全ての試合に出場してきた。シーズン中の休暇なしでも戦えることは十分に証明しているが、この休暇がチームのリズムを崩すことになるとは考えていないようだ。むしろ休めることで強くなると予想している。
ここ最近は安定した結果が残せていないチームだが、この休暇がどのようにプラスに働くのだろうか?
「さあね」と話すアスピリクエタ。「好調であればそのまま続けたくなるものさ。リズムを崩さず、連勝を重ねたい。でも今のチームは不安定で、休暇明けには安定感を取り戻したい。シーズン後半を戦い抜くためだ」
「この休暇がどう影響するかはまだ分からない。正しい形に持っていくだけだ」
そんなウィンターブレイク明けは、ファン垂涎のビッグマッチが続く。マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、そしてバイエルン・ミュンヘンを9日間でスタンフォードブリッジへ迎え撃つこの流れについて、アスピリクエタはシーズンの行方を占う可能性があるとした。
「スタンフォードブリッジではしっかり結果を残せるようにしたい。立て直すにはこれ以上ないタイミングだ。このホーム3連戦で自分たちの覚悟を見せると共に、改めてホームでの強さを印象付けたい」
「今シーズンのホームでの結果は、ファンにとって満足いかないものだろう。この3連戦をしっかり戦い抜くことだ。シーズンの行方を占う上でここは分岐点になり得る」
またアスピリクエタ自身についても言及。30歳にして今シーズンここまで4ゴールとシーズンベストを記録している。VAR判定に泣かされなければ、さらに2ゴールを重ねていた。
「攻撃的なセットプレーの際の動きを改善したんだ」と話すアスピリクエタ。
「セットプレーで自ら上がることはしてこなかったんだけど、数年前から変えたんだよ。動きや場所を練習で重ねているんだよ」
「気持ちの面でも、常にハングリー精神を欠かさないようにしている。長身でないのは分かっているからね。それが自分のメインの仕事でないとしても、ゴールは嬉しいよ」
ウィンターブレイク明けにも、この調子であらゆる形でのチームへの貢献を期待したいところだ。
明日はジョン・テリーからイケル・カシジャスまで、共にプレーしたキャプテンの系譜を語ってもらおう…