チェルシー公式サイトでは、代表戦に出発する前のベン・チルウェルにインタビューを行い、ロンドンでの生活のスタートについてや、新生ブルーズでの役割について、これからの数ヶ月の願いについて聞き出した。
6人の夏の新加入選手の中で、おそらく最もファンファーレの音量が小さかったのはベン・チルウェルの到着だった。なぜなら彼が以前からチェルシーへの移籍が噂されていたことや、他の選手とは異なり、プレミアリーグのチームからの移籍だったからである。
しかし、チルウェルの選手としての質の高さは以前から明らかで、イングランド代表での地位も確立していた。チームの再編成を鑑みるとフランク・ランパードがなぜチルウェルを必要としたのかが明らかになる。
チルウェルは、今シーズン、間違いなくチームの中で最も優れた選手であり、最も安定したパフォーマンスを見せてくれている。10試合に出場したうち7試合で無失点に貢献しており、彼がチームに与えた守備の安定性を物語っている。オフェンス面でも、プレミアリーグでこれほど多くのゴールに貢献したディフェンダーはおらず(4点)、リーグ内でチルウェルより多く決定期を作った選手は2人のみである。
彼以上にチェルシーでのキャリアを良い形でスタートさせた選手がいただろうか?これが、シェフィールド・ユナイテッドに4-1で勝利した後のチルウェルに対するピッチサイドでの最初の質問であり、このパフォーマンスと結果は、今回の代表戦期間までチームを最高の状態でキープさせることに貢献した。
「ここに来てから、とても快適に感じている」とチルウェルは認める。
「それは監督、コーチングスタッフ、選手のおかげだ。誰もが私をとても歓迎してくれている。また、チームのスタイルが私にぴったりだ。 」
「監督やコーチングスタッフはいつも、ファーポストまで上がって、ゴールを狙い、アシストをしなさいと言ってくれている。クロスを入れるだけで満足するわけにはいかないので、多くのゴールを決めてアシストも増やしたい。今シーズンはそれを自分の試合中の課題に加えてきた。」
「守備的には、チアゴ・シルバ、ズマ、リース、アスピ、エドゥと並んでプレーしていて、守備陣全員が素晴らしかった。自分に自信を持っている人たちと一緒にプレーしていると、自分のプレーに自信が持てるようになる。みんなが一緒にいてくれたからこそ、居心地の良さを見つけられたと感じてている。」
「守備的には、チアゴ・シルバ、ズマ、リース、アスピ、エドゥと並んでプレーしていて、守備陣全員が素晴らしかった。自分に自信を持っている人たちと一緒にプレーしていると、自分のプレーに自信が持てるようになる。みんなが一緒にいてくれたからこそ、居心地の良さを見つけられたと感じてている。」
「瞬時に判断して決断をしなければならない。僕が素晴らしいと思ったのは、前に出て、後ろを振り返ったときに、メイソンが僕をカバーしてくれて、エンゴロ、ジョルジーニョもカバーしてくれて、さらにチアゴとズマが最終ラインで敵の攻撃すべてを食い尽くしてくれていることだ。」
「僕が前に出ても、自分の後ろの選手たちがカウンターを止めるという点で素晴らしい仕事をしてくれていることは分かっている。」
チルウェルは、少なくとも試合の半分はベンチの前でプレーすることで、ランパードの指示を聞くのに苦労することはないという。「彼はゲームを通して話をしてくれるから、とても楽だよ」とチルウェルは説明する。「ポジショニングを手伝ってくれたり、ボールが反対側にあるときにちょっとしたヒントをくれたりするんだ。」
コブバムで行われた戦術的な練習は、チルウェルのサイドでの動きを「シームレス」にしたと彼は言う。「週末になると、誰もが同じ賛美歌を歌っている。誰かがボールを持ったときにどこにいなければならないか、守備的な受け渡しがあったときにどこにいなければならないかを全員が知っている。」
他の新加入選手達とは対照的に、チルウェルは国内での移籍であった:レスターはロンドンから数時間北上した場所に位置する。しかし、この移籍は彼のキャリアで最初の移籍であり、世界的なパンデミックの最中であった。最も難しかった要素は、彼が12歳の時からいた「快適」で「実家のように感じる」クラブを離れることだったと、彼は語った。
「それでも、自分のキャリアの中で新たな挑戦が必要だと感じていた」と彼は続ける。チェルシーはヨーロッパでも最大級のチームであり、一緒に加入した選手たちと一緒に、23歳にしてこのチームのトロフィー獲得に貢献したいと思っていたんだ。
「他の選手たちと話していても、同じことを言っている。先月のプレー振り返れば、このハードワークを続けていれば、来年、2年後、3年後、4年後、5年後と、多くのタイトルを獲得することができるだろう。」
インタビューが終わりに近づき、チルウェルの意識が代表戦に向けられ、爽やかな秋の夜に向けて出発する前に、最後の質問をした。
ピッチ上でのパフォーマンスは素晴らしく、新しいチームメイトに馴染むスピードも素晴らしいものだった。しかし、スタジアムにはまだサポーターがいない(少なくともイングランドにはいない)彼は、クラブとしてのチェルシーを身近なものとして感じれているのだろうか?
「自分自身が経験したことがないので、スタンフォードブリッジのサポーターはどんな感じなのか、実際にチームメイトに聞いてみた。彼らは皆、素晴らしいと言っている、特にチャンピオンズリーグの夜はね。ここにサポーターがいないのは、僕にとっては悲しいことだよ。」
「サポーターと一緒に祝うのはいいことだが、重要なのは我々が勝っているということだ。リーグ戦で良い順位をキープして、良い形でファンを迎えたい。そうすることでエキサイティングなサッカーを彼らに提供できるだろう。」サポーターも同じ気持ちで、チルウェルの活躍をその目で見るのを楽しみにしている。今のところは、テレビでチルウェルの才能を見るだけで十分だが、今までの名プレーヤー達を初めて見た時と同じ感動をブリッジで味わえることだろう。