先週末、イングランドのサッカークラブ、スポーツ団体、そして世界中の人々が共同でソーシャルメディアのボイコットを行い、ネット上での差別的行為を阻止するためにSNSプラットフォームにさらなる努力を求めました。
私たちは、プレミアリーグとリーグ所属全クラブと共に、Facebook、Instagram、Twitterにネット上の誹謗中傷に対する現実的な制裁を求めます。
チェルシーFCは、これらの企業が私たちの要請に応えるまで行動を控えるわけにはいかないと考えています。そこで、クラブや選手、スタッフ、サポーターにとってソーシャルメディアの利用に関する方針を提示します。また、この方針では、オンラインでの差別に対して私たちが取るべき行動と、サポーターの利用規約を定めています。
ソーシャルメディアポリシー(下記)は、「No To Hate」キャンペーンの次のステップであり、憎悪に満ちた差別的行為が、日常での行為と同様にオンラインでも容認されないようなソーシャルメディア環境の構築に向けて、引き続き取り組んでいきます。
ソーシャルメディアポリシー
チェルシーFCサポーターのためのガイダンス
序説
私たちは、ソーシャルメディアが世界中のサポーターやコミュニティとつながるための重要な手段であると考えています。SNSプラットフォームのチャンネルを利用することで、情報やエンターテイメントのコンテンツを提供したり、クラブのストーリーを共有するほか、サポーターに親近感を持ってもらい、このクラブの一員として大事な存在であると感じてもらうことができます。
ソーシャルメディアはまた、私たちにお互いに関わる機会を与えてくれます。私たちは、各々が責任と敬意をもって行う限り、クラブのチャンネルにおける議論、討論、意見を大いに歓迎します。しかし、ソーシャルメディアがお互いを尊重し合わない場所になってしまうことを認識しています。私たちは、ソーシャルメディアのプラットフォームが、ヘイト、虐待、差別のため、またそれらを増幅するために利用される可能性があること、またそのような利用が行われてきたことを十分に認識しています。
チェルシーFCは、人種差別、反ユダヤ主義、同性愛者に対する差別、性差別、その他のあらゆる差別がサッカー界や社会に存在してはならないと考えています。スポーツ、そしてより広い社会において、憎悪と差別に満ちた行為が街中と同様にオンライン上でも容認されないソーシャルメディア環境を作らなければなりません。
このチェルシーFCサポーターのためのソーシャルメディアポリシーは、ソーシャルメディア上でのクラブ、選手、スタッフ、サポーターとの関わり方についてのガイダンスを提供し、ソーシャルメディアが可能な限りポジティブで、包括的で、安全で、健康的な場所であることを保証するために私たちが取るべき行動、そしてサポーターの皆さんが取るべき行動を定めています。
チェルシーFCのソーシャルメディア
チェルシーFCは男子・女子チームを含め複数のグローバルSNSチャンネルを運営しています:
そして世界中のサポーターのために現地語でもSNSを展開しています。
サポーターのためのガイダンス
クラブとして、私たちは、平等、多様性、包括性をすべての活動に組み込むことを約束します。また、人種差別やあらゆる形態の差別との戦いにも取り組んでいます。
したがって、サポーターの皆様には、クラブ、サポーター同士、そしてそれ以外の誰との関係であれ、オンラインで活動する際には、クラブの価値観や信念を反映していただきたいと思います。私たちは、自分たちのチャンネルやプラットフォームを利用して、寛容さ、尊厳、公正さを促進していきます。そして、サポーターの皆様には、あらゆる形態の憎悪、虐待、差別を断固拒絶するようお願いいたします。
クラブの平等、多様性、包括性(Equality, Diversity and Inclusion)に関する活動の詳細については、こちらをご覧ください。
平等、多様性、包括性(Equality, Diversity and Inclusion)
反ユダヤ主義根絶運動
No To Hate
FAリーダーシップ・ダイバーシティ・コード
プレミアリーグPremier League No Room For Racism Action Plan
私たちが行うこと
私たちは、ソーシャルメディア企業は、自社のプラットフォーム上での憎悪的、虐待的、差別的な行為に対処するためにもっと努力しなければならないと考え、クラブとして行動を起こし、役割を果たすことを約束します。
私たちは、クラブの掲げる平等、多様性、包括性に関するポリシーや、差別と闘うためのクラブの行動に反するソーシャルメディア上の投稿や、そのような投稿を広める個人やグループに対して行動を起こすことを検討します。私たちは、選手、コーチ、スタッフ、家族に対するオンラインでの差別を容認しません。
私たちは、苦情をケースごとに検討し、投稿やコンテンツが以下のようなものであると判断した場合に調査を行います。
1. 当社の価値観および平等、多様性、包括性ポリシーに反するもの。
2. 当クラブの評判を落とす、および/または
3. 当クラブの選手、コーチ、スタッフ、家族を対象とする誹謗中傷
そのようなケースが発覚した場合に私たちが取る行動は以下の通りです。
- SNSプラットフォーム上の差別的な投稿を可能な限り削除する。
- 該当する個人またはグループをブロックする。
- 個人またはグループのチェルシーFCの試合への参加を禁止する。
- 個人またはグループをSNSプラットフォームに報告する。
- 犯罪が行われたと信じるに足る根拠がある場合、個人またはグループを警察に報告する。
- 警察や当局と協力して起訴を支援する。
私たちは、クラブ、選手、スタッフ、サポーターをオンライン上での差別から守るために、合理的な範囲であらゆる手段を取ります。当クラブのソーシャルメディアチャンネル上では、投稿やコンテンツの量が非常に多いため、当クラブがすべての状況に介入することは不可能であり、現実的ではありません。行動を起こすかどうかの判断は、クラブの独自の裁量に委ねられます。行動を起こさないという決定は、クラブが苦情の対象となっているコンテンツを支持していることにはなりません。
また、「No To Hate」キャンペーンの一環として、早期段階に誹謗中傷に対応する情報機関であるクリスプ社と協力し、ヘイトや差別に満ちた投稿の特定、報告、通報、そして可能な場合はプラットフォームの機能に応じて削除を行います。また、クリスプ社は、選手のデジタルチャンネルに投稿された憎悪的・差別的なコメントを特定します。
私たちは、プレミアリーグおよびすべての関連当局が、オンライン上での差別の事例を関連するソーシャルメディアプラットフォームに報告し、調査や法的措置が適切であると判断した場合には、これを支援します。
サポーターにできること
ユーザーをブロックし、ソーシャルメディアプラットフォームに報告する
憎悪、差別、罵倒などのコメントやコンテンツをオンラインで受け取ったり目撃したりした場合は、関連するソーシャルメディアプラットフォームに報告することを強くお勧めします。各プラットフォームには独自の報告方法がありますが、使いやすいように以下にリストアップしました。
クラブに報告する
チェルシーFC、スタッフ、選手、サポーターに関する差別的なオンライン不正行為を目撃した場合は、次のアドレスのウェブフォームからクラブに報告してください:chelseafc.com/reportabuse
報告の際には、内容の詳細と、攻撃的な投稿のスクリーンショットを可能な限りご提供ください。当クラブは、苦情の受領を確認し、調査のためにさらなる情報が必要な場合は、直接回答します。
当クラブはすべての苦情に目を通しますが、返答がない場合でも、必ずしも当クラブが措置を講じなかったことを意味するものではなく、また苦情の対象となった出来事やコンテンツを当クラブが支持していることを意味するものでもありません。
警察に犯罪を報告する
犯罪の被害に遭った場合、またはソーシャルメディアを通じて犯罪が行われたと感じた場合は、直接警察に事件を報告してください。
警視庁にTwitterで通報することもできます。その場合は、@MetCCアカウントにダイレクトメッセージを送ってください。
ヘイトクライムやハラスメントの報告に関する警視庁の詳しい情報は以下の通りです。
ヘイトクライムの報告:
https://www.report-it.org.uk/your_police_force
https://www.met.police.uk/advice/advice-and-information/hco/hate-crime/how-to-report-hate-crime/
SNS上でのハラスメントの報告:
https://www.met.police.uk/advice/advice-and-information/har/harassment-on-social-media/
Kickit Outに報告する
事件の報告は、イングランドサッカーの平等と包括性を保護する組織であるKick it Outにも、このオンラインフォームで報告することができます。https://www.kickitout.org/forms/online-reporting-form
保護者へのアドバイス
保護者の方は、子どもたちがオンライン上の有害なコンテンツの影響を特に受けやすいことを認識し、その利用を適切に監督することをお勧めします。
NSPCCは、子どもたちをオンラインで安全に保つための有用なリソースを提供しています。https://www.nspcc.org.uk/keeping-children-safe/online-safety/