チェルシーフットボールクラブは、FA、プレミアリーグ、EFL、FA女子スーパーリーグ、FA女子チャンピオンシップ、PFA、LMA、PGMOL、Kick It Out、FSAとともに、4月30日(金)15時から5月3日(月)23時59分まで、ソーシャルメディアのボイコットを行います。

チェルシーFCは、私たちの試合や社会において、人種差別、反ユダヤ主義、同性愛嫌悪、性差別、その他のあらゆる形態の差別は許されるべきものではないと考えます。スポーツ、そしてより広い意味での社会の中、日常生活において憎悪と差別に満ちた行為が許容されないのと同様に、オンラインでもそのような環境を作らなければなりません。私たちは、ソーシャルメディアが世界中のサポーターやコミュニティとつながるための重要な手段であると考えています。SNSプラットフォームのチャンネルを利用することで、情報やエンターテイメントのコンテンツを提供したり、クラブのストーリーを共有するほか、サポーターに親近感を持ってもらい、このクラブの一員として大事な存在であると感じてもらうことができます。

しかし、私たちはSNSを運営する企業が、自社のプラットフォーム上での憎悪的、虐待的、差別的な行為に対して十分な取り組みを行っているとは思いません。最近、若干の改善があったとはいえ、今でもオンライン上で差別的な言動を共有し、増幅させることがあまりにも簡単に行われています。選手やその家族、スタッフ、サポーターが、このような良識の欠けた憎しみの影響を受け続けるのを黙って看過することはできません。

今回のボイコットをきっかけに、攻撃的な投稿のフィルタリング、ブロック、迅速な削除、検証プロセスの改善と再登録の防止、さらには違法コンテンツの発信者を特定して起訴するための法執行機関への積極的な協力など、より厳格なSNSプラットフォームの対応の必要性を訴えていきたいと思います。

チェルシーFC男子チームのトーマス・トゥヘル監督は、本日のウェストハム・ユナイテッド戦の後、ボイコットへの協力の意を表し、「ソーシャルメディアでは何でも書けるし、誰もあなたのことを知らないので、大きな問題となっています。SNSは誹謗中傷のプラットフォームとなっており、私たちはできる限りの対策を講じるべきだ。」と述べています。

チェルシーFC女子チームのエマ・ヘイズ監督は、「人々が日々誹謗中傷に晒される中、然るべき罰を受けることなく匿名のプロフィールに隠れるネット弁慶に対し、本格的に対応するべき時が来ました。私は、あらゆる形態の差別を根絶するために尽力するサッカー界全体を支持します」と述べています。

チェルシーFCでは、私たち全員が果たすべき役割があることを認識しており、今回のボイコットに続いて、ソーシャルメディア上での差別的な言動に対抗するために、クラブとして更なる対策を発表する予定です。

ボイコットに関する共同声明の全文は下記の通りです。

英サッカー界がソーシャルメディアのボイコットを発表

FA、プレミアリーグ、EFL、FA女子スーパーリーグ、FA女子チャンピオンシップ、PFA、LMA、PGMOL、Kick It Out、Women inFootball、FSAは、選手をはじめとする多くのサッカー関係者がネット上で差別的な罵詈雑言を受け続けている状況をみて、4月30日(金)15:00から5月3日(月)23:59まで、ソーシャルメディアをボイコットすることを決定しました。

これは今節の男子・女子の全ての試合において行われ、プレミアリーグ、EFL、WSL、女子チャンピオンズリーグの各クラブは、Facebook、Twitter、Instagramのアカウントでの発信を停止します。

私たちはサッカーの試合において、ソーシャルメディアが大きな影響を与える、価値のあるものであることを認識しています。サッカーの中心であるサポーターとのつながりは、依然として重要です。

しかし、今回のボイコットは、イングランドのサッカー界が一丸となって、ソーシャルメディア企業がオンライン上のヘイトを根絶するためにもっと努力しなければならず、現在進行中の差別との戦いにおいて人々を教育することの重要性を強調するものです。

イングランドサッカー界は、2021年2月の書簡で、ソーシャルメディア企業への要望をまとめ、攻撃的な投稿のフィルタリング、ブロック、迅速なアカウント停止、検証プロセスの改善と再登録防止、さらに違法コンテンツの発信者を特定して起訴するための法執行機関への積極的な対応を求めています。若干の改善が見られたものの、留まることのない差別的なメッセージの発信を食い止め、あらゆるプラットフォームでネット上の不正行為を行った者に現実の世界において影響が及ぶようにするため、本日、これらの要望を改めて表明します。

サッカー界が単独でボイコットを行うことだけでは、もちろんオンラインでの差別的な行為を根絶するには至らないでしょう。しかし、この継続的な取り組みにおいて、サッカーは自発的かつ積極的な措置を取ることを表明します。

最後に、私たちは英国政府に対し、今週初めに開催されたDCMSのオンライン虐待に関する円卓会議で議論されたように、オンライン安全法案において、ソーシャルメディア企業が自社のプラットフォーム上で起こることに対して責任を負うようにするための強力な法律を導入することを強く求めます。

FAの国際関係・コーポレートアフェアーズ担当ディレクターであり、Equality, Diversity and Inclusionの共同パートナーであるエドリーン・ジョン氏は、次のように述べています。「英国サッカー界および社会全体において、加害者が現実には何の影響も受けず、人々が日常的にオンラインで差別的な虐待を受け続けていることは、断じて容認できるものではありません。この状況は早急に改善されるべきです。私たちは、ソーシャルメディア企業に対して、この問題に対処するために今すぐ行動することを引き続き求めます。私たちは、この問題について語ることをやめず、オンライン安全法案がOfcomに十分な規制・監督権限を与えるよう、政府と協力していきます。ソーシャルメディア企業が、この蔓延する問題に対処するための道義的・社会的責任を怠り続けるのであれば、何らかの責任を問われる必要があります。私たちは最近、イングランドのサッカーのために皆が団結したときに、どれほどの力を発揮できるかを見てきました。私たちは、英国サッカー界の組織や個人に、これらのソーシャルメディア・プラットフォームの一時的なボイコット

に参加するよう呼びかけています。これは、英国サッカー界がいかなる形の差別も容認しないというメッセージに連帯感を示し、団結するためのものです」。

プレミアリーグの最高責任者であるリチャード・マスターズ氏は、次のように述べています。「どんな形であれ、人種差別的な行為は許されず、ソーシャルメディア上で選手たちが受けているひどい誹謗中傷をこれ以上看過することはできません。プレミアリーグと各クラブは、サッカー界と協力して今回のボイコットを実施し、ソーシャルメディア企業が人種的憎悪をなくすためにもっと努力することが緊急に必要であることを強調します。我々は、ソーシャルメディア企業への呼びかけをやめず、プラットフォーム上でのオンライン差別的な虐待に対処するための方針と手続きの大幅な改善を望んでいます。サッカーは、さまざまな背景を持つコミュニティや文化を結びつける多様なスポーツであり、この多様性が競技をより強くしています。No Room For Racismは、平等、多様性、包括性を促進し、差別に対処するために我々が行っているすべての活動を表しています。」

EFLの最高責任者であるトレバー・バーチ氏は次のように述べています。「EFLの各クラブは、ソーシャルメディア上での人種差別的、差別的、脅迫的な誹謗中傷に対し、団結して立ち向かうという明確な意志を表明しており、我々は他のサッカーファミリーとともにこれを全面的に支持しています。我々は、ソーシャルメディアが我々の活動において果たす役割と価値を認識していますが、オンラインでの虐待は決して許されるものではなく、変化をもたらすためにあらゆる手段を用いることを強く追求していきます。今回のボイコットは、この分野で行われている活動の一部に過ぎませんが、ソーシャルメディア企業が、自社のプラットフォーム上で発生する不適切で好ましくない行為に対して、さらなる責任を負う必要性を浮き彫りにしています。」

PFAのEDI担当ディレクター、シモーン・パウンド氏は次のように述べています。「ソーシャルメディアのチャンネルは、プロサッカー選手の労働環境の延長線上にあり、選手組合は組合員やより広いコミュニティをオンライン上の不正行為から守るためのより良い解決策を見つけることに尽力しています。PFAは、24時間にわたるソーシャルメディアチャンネルのボイコットから始まったこの問題への取り組みの一環として、ソーシャルメディア、クラブ、政府、警察、CPSが協力して解決策を見出し、選手を日々直面する虐待から守ることを目指しています。2021年には、集団で声を上げることで、ソーシャルメディア企業に責任を持たせ、世界中の視聴者に向けて誹謗中傷行為は容認できないという強力なメッセージを送ることができます。」

Kick It Outの会長であるサンジェイ・バンダリ氏は次のように述べています。「悲しいことに、ソーシャルメディアは有害な誹謗中傷の温床となっています。今回のボイコットは、試合に出場する人、観衆、そして関係者に損害を与えていることへの、私たちの怒りの表明です。このプラットフォームから身を引くことが、SNS運営者たちに対する象徴的な措置となります。私たちは皆さんに行動していただきたいのです。変化を起こしていただきたいのです。ソーシャルメディア企業は、自社のプラットフォームをサッカーファミリーのために、荒らす目的で使用するユーザーにとって敵対的な環境にする必要があります。また、政府には勇気を持って、規制するという約束を守ってもらう必要があります。Online Safety Bill(オンライン安全法案)は、今までの流れを変える転機になる可能性があり、私たちはその実現を支援することに尽力します。誹謗中傷は許されるものではなく、誰もがこれに対し自分自身の役割を果たすことができます。試合を見る人、関係者、サッカーを愛する人は、ぜひ参加してください」

LMAの最高経営責任者であるリチャード・ビーヴァン氏は次のように述べています。「LMAは、プロレベルでのソーシャルメディアでのボイコットを全面的に支持します。団結して沈黙を維持することにより、ネット上で虐待を行う者たちに、彼らの行為がもはや容認されず、ソーシャルメディア企業にはネット上の憎悪を根絶するために全力を尽くす責任があるとおいう大きく力強いメッセージを伝えることになるでしょう。私たちはまた、政府がこの集団行動の意義を理解し、オンライン安全法案が適切に強力な法律を実現することを求めます。」

Women in FootballのCEOであるジェーン・パードン氏は次のように述べています。「選手、コーチ、協会、メディアなど、サッカー界で活躍する女性は、恐ろしいレベルの差別的な虐待を受け、その結果、健康を害することがあります。ソーシャルメディアは市民社会において重要な役割を果たしています。すべての人が安心して安全にソーシャルメディアでの会話に貢献できることが重要です。Women in Footballは、ソーシャルメディアでの虐待の影響を受けたすべての人々に同調します。私たちは、他のサッカー界の人々と一体となって、オンライン上の憎しみをなくすための行動を呼びかけます。」

サッカー後援会の最高責任者であるケヴィン・マイルス氏は、次のように述べています。「サッカー後援会は、オンライン上の憎しみや差別をなくすためのサッカー界の取り組みを全面的に支持しており、来週末のソーシャルメディアでのボイコットに参加します。多くのメディアが注目するのは当然のことながら、男女の試合で選手や監督、ジャーナリストに向けられた卑劣な罵詈雑言であり、それはファングループにも向けられています。これは止めなければなりません。活動的なファングループの多くが、サポーターを代表して活動しているだけなのに、ひどい罵声を浴びせられたと話しています。これは、ボランティアが余暇を利用して運営しているサポーター団体の存在そのものを脅かすものです。私たちはファンとして、選手、監督、審判、そして試合に関わるすべての人たちと共に、ソーシャルメディア企業のこれらの問題に対する対策の強化を求めます。」