先週末、サミュエル・エトーが引退を表明した。そのサミュエル・エトーがチェルシー時代に活躍した試合をピックアップ。当時のエトーのインタビューを振り返った。

ジョゼ・モウリーニョが指揮を取っていたチェルシーで素晴らしいシーズンを送ったエトー。そのエトーがチェルシーにフリーで移籍したのは2013年のことである。しかし彼はブルーズでも依然、大きな存在感を放っていた。リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、アーセナルとのゲームでもゴールを奪い、ブルーズサポーターと良好な関係を築いていた。チェルシーでは35試合に出場し12ゴールを記録。

腕を広げ、コーナーフラッグに走り、笑顔を浮かべるのがエトーのゴールパフォーマンスであった。そのエトーはアフリカ最優秀選手賞回数最多を誇っている。彼のゴールパフォーマンスはスタンフォードブリッジで何度も見られた。ホーム8試合で8ゴールをマークし、シーズンを通して好調を維持したエトー。

対マンチェスター・ユナイテッドでの最初のゴールは、ドリブルからフィル・ジョーンズを置き去りにするとそのまま左足一戦。ディフェンダーにシュートが当たったものの、ダビデ・デ・ヘアの守るゴール左隅へとボールが吸い込まれていった。続く2点目と3点目はボックス内で、絶妙なタイミングとポジションからゴールを奪ってみせた。そのマンチェスター・ユナイテッドとの一戦でハットトリックをマークしたエトーにマッチボールが送られた。そしてチェルシーは勝ち点3を獲得。試合後、彼はユナイテッドとのゲームをとてもスリリングなゲームだったと話した。

「とても光栄なことだ。マッチボールを持ち帰ることができるなんて素晴らしいことだよ」と話したエトー。

「自分はビッグゲームが好きなんだ。試合前、自分はジョゼにこの試合でプレーしたいと話したんだ。しかし、フェルナンド(トーレス)、デンバ(バ)などチームに他にもストライカーがいたからタフなことだったんだ。この試合でチャンスを与えてもらい、チームを勝利に導くことができたのはとても素晴らしいことだったね」

「最初のゴールはディフレクションがあった。他の2つのゴールは良かったね。なぜなら自分はあまり多くボールに触れていなかったからね。だから、自分の足元にボールが入ってきた時は嬉しかったね。チーム全員の力を示すことができた。勝ち点3を手に入れることが最も重要なことなんだ」

直近11試合で9勝を挙げたブルーズ。クリスマス後のリヴァプール戦でもエトーの左足が炸裂。この期間エトーは2試合でスタメン出場した。

「リヴァプール戦、試合に勝利することは大切だったんだ。特にビハインドだったからね。しっかりとやり返す必要があったけど、しっかり達成できたね。勝利した後、チェルシーファンがハッピーな姿を見るのは嬉しかったし、何よりも安心したよ」

「クリスマスの期間にプレーするのはとても素晴らしい経験だった。ジョゼは以前に、ボクシングデイも特別な日だと教えてくれた。その期間を家族で過ごすというのもいいよね。チェルシーに来るまでは経験したことはなかったから、ここにきて経験することができた」

フットボーラーとしてエトーはマドリッド、バルセロナ、ミラノ、モスクワでプレー。ロンドンでの生活はどのようであったのだろうか?

「最高の街だね」と笑いながら答えたエトー。「でもそれは前から知っていたさ!」

「多く雨が降ってもいい感じだね。美しい街だし、安心して暮らせる街だよ」

トレーニングでも笑顔を絶やさなかったエトーは、仲間とすぐに打ち解ける。これまでスペインとイタリアで幾度となくリーグを制覇し、チャンピオンズリーグを制覇。イングランド加入初年度でもタイトル獲得を目指した。

「現時点でチェルシーはカップ戦を含め全ての大会で敗退していない。もしチェルシーが世界で最高のチームではないとしても、世界有数のクラブであることは間違いがない。これからいくつタイトルを獲得できるかはわからないが、これまでは順調だね」

記事:カラム・ハドソン=オドイがエトーとの思い出を話す

「プレーするのは好きだし、その機会が訪れた時にはチームメイトを助けることもしたいと思っている。イングランドのフットボールと他の国のとでは大きな違いがある。比べることはできないよ。でもすぐに適応して貢献していきたいね」

「人生で大事なのはハードワークすることだ。フットボールは人生の1部だ、幸せな時間を過ごしたい。だからいつも笑顔を絶やさないようにしているよ。自分の仕事をしてハッピーになっていきたいね」

「シーズンは長い。そしていろんなことが起こりうるけど、もっとゴールを決めないといけない。チームを助けてシーズンをいい形で終わらせたい」

もしエトーがビッグゲームでゴールを決めたら、シーズンは違った形で終わるかもしれない。どちらにせよ彼の顔から笑顔が消えることはないだろう。

エトーはチェルシーでタイトルを獲得することはなかったが、チャンピオンズリーグでは準決勝に進出、そしてプレミアリーグでは3位に輝いた。その後はエヴァートン、サンプドリア、トルコ、カタールでプレー。2014年のW杯で代表を引退した。代表では118試合に出場し、56ゴールを奪った。

- このインタビューは2014年、1月22日に行われた