デンマーク代表として今回のEuroで大活躍したアンドレアス・クリステンセンは、チェルシーにおいてもシーズン終盤に素晴らしいパフォーマンスを見せた。

クリステンセンは、1月にトーマス・トゥヘル監督が就任したことで、恩恵を受けた一人である。それまでは、リーグ戦5試合、チャンピオンズリーグの消化試合2試合、FAカップ1試合の出場にとどまっていた。しかし、3-4-3への変更はクリステンセンのプレースタイルに合っており、特にヨーロッパにおいて持ち前の守備力でチームに大きく貢献した。

掴んだチャンス

クリステンセンは、開幕戦のブライトン戦では先発出場したが、2戦目のリヴァプール戦では、前半終了間際のアディショナルタイムにサディオ・マネへのファールで退場処分となった。

その後の2回のリーグ戦出場でそれぞれ3失点してしまい、それ以降、フランク・ランパードはチアゴ・シウバとクル・ズマかトニ・リュディガーをディフェンスの中心に据えることを好んだ。

そして、トゥヘルが就任して3試合目のトッテナム戦で、前半途中にチアゴ・シウバが負傷したことで、クリステンセンにチャンスが巡ってきた。そして、そのチャンスを掴んだクリステンセンは、その後大きく飛躍するのである。

スパーズに勝利した後、クリステンセンはリーグ戦13試合のうち11試合に先発し、9試合でクリーンシートを達成した。特に、マンチェスター・ユナイテッド戦では、77回のパスをすべて成功させ、アンフィールドでは、試合最多の9回のクリアを記録し、王者を寄せ付けない活躍を見せた。

ヨーロッパでの躍進

クリステンセンは、ヨーロッパでの戦いでも素晴らしい活躍を見せた。アトレティコとポルトをアウェーで抑え、レアル・マドリーを準決勝の両レグでは強豪相手にほとんどチャンスを与えなかったのである。

25歳のクリステンセンは、ポゼッション時の落ち着き、ゲームの読み、リカバリーの速さなどで、世界中から称賛されていた。だからこそ、シーズン残り数週間というところで、マンチェスター・シティとの試合中に怪我をしたのは本当に残念だった。

FAカップの決勝戦は欠場し、リーグ戦の最終節でベンチに戻った。ポルトで行われたシーズン最終戦のチャンピオンズリーグ決勝では、トゥヘル監督は3バックの中央にチアゴ・シウバ、その両脇にセサル・アスピリクエタとリュディガーを配置することを選択したたが、トゥヘル監督就任後の初出場時と同様に、前半シウバが負傷したことにより途中出場を果たした。

その直後、チェルシーは先制点を決め、後半にはクリステンセンのディフェンス面での大きな貢献もありリードを守った。途中出場にもかかわらず、クリステンセンより多くのインターセプトをした選手はいなかった。そして彼が記録した4回のクリアを上回ったのはリース・ジェイムズだけだった。クリステンセンは、UEFAユースリーグ、ヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグの3冠を達成した唯一の選手となった。

チェルシーのピーク

「彼は3バックにおいて重要な役割を担っている。3つのポジションのどこでもプレーできるため、チームに幅広い選択肢を与えてくれる。落ち着いたプレーが特徴だけど、相手にとっては非常にタフなディフェンダーだ」とクリステンセンについて語るトゥヘル。

ここ数年で最も優れたパフォーマンスを発揮した今シーズン、トゥヘルがクリステンセンを絶賛したのも当然のことだろう。

アンドレアス・クリステンセン 2020/21シーズン・スタッツ

出場回数 27先発出場 24交代出場 3出場なし 11プレー時間 2,298分ゴール 0アシスト 0

プレミアリーグ出場回数 2020/21

今季プレミアリーグ17試合に出場し、そのうち15試合先発出場した。

チャンピオンズリーグ出場回数 2020/21

今シーズンのチャンピオンズリーグで7試合に出場し、その中には途中出場した決勝も含まれる。

FAカップ出場回数 2020/21

今シーズンのFAカップで3試合にスタメン出場した。

カラバオカップ出場回数 2020/21

今シーズンのカラバオカップでは出場はなかった。