各選手のシーズンを振り返るシリーズ。今日は人気の高いリース・ジェイムズの1年を見ていこう。

筋肉を痛め、丸12週間ピッチから遠ざかるという深刻な事態に見舞われたリース・ジェイムズにとって、昨季は素晴らしい業績を残したシーズンであったと見ることができる。

怪我はあったが、それでも40試合に出場し、6ゴールを挙げ、チームの得点ランキングで8位となった。彼がチームに与えた影響はそれ以上である。秋の好調時、トーマス・トゥヘル監督は、ジェイムズと同じウイングバックのベン・チルウェルを、チームの主要な攻撃的脅威の一人として位置づけ、前方への攻撃参加だけではなく、ペナルティエリアへの侵入も許可し、相手にマークされることなく攻撃面で数的有利な状況をつくりだしていた。

アーリーゴール、アーリーカード

イングランド代表として欧州選手権に参加したため、チルウェルと同様にシーズン序盤はスタメンから落ちていたジェイムズだったが、スーパーカップとプレミアリーグ開幕戦の後、3試合目には先発メンバーに戻り、アーセナル戦では序盤にロメル・ルカクの得点をアシストし、さらに勝利に繋がるチーム2点目を決めるなど、すぐにチームに大きな影響を与えた。

その次の試合では、アンフィールドのゴールラインでのハンドによりレッドカードを受け、チームはPKに加え残り時間を10人でプレーすることを余儀なくされた。しかし、チェルシーはリヴァプール相手に何とか引き分け、ジェイムズはすぐにクラブと代表で勝利に貢献した。

2人のウイング

ノリッチを7-0で破った試合でも、ジェイムズは素晴らしいゴールを決めた。トゥヘルは後に、このシステムにおけるこのポジションをディフェンダーというよりミッドフィルダーとして認識していると明かした。

ピンポイントのPK

ジェイムズは2021-22シーズン、信頼できるペナルティキッカーであるだけでなく、最もプレッシャーのかかる状況でもPKを決められる選手として評判を高めた。カラバオカップの2回戦では、プレミアリーグ相手のシュートアウトで5本目の決定的なPKを決め、同大会決勝のリヴァプール戦でもゴールを決めた。また、スコアレスドローでPK戦となったリヴァプールとのFAカップ決勝でもシュートを決めたが、残念ながら準優勝のメダルを受け取ることになった。

ピッチのアタッキングサードでのジェイムズの脅威は、10月のアウェーでのニューカッスル戦のときほど顕著だったことはない。1時間以上、攻撃面で相手にプレッシャーをかけ続けたジェイムズは、左足でシュートを決めて均衡を破り、その直後にも右足でシュートを決めて、チームを3-0の勝利に導いたのである。一時期チーム得点王だったこともある。

バーンリー戦でロメル・ルカクのゴールのアシストとなったクロスをはじめ、その後の2試合でも得点を演出、スタンフォードブリッジでのユヴェントス戦では、4-0の勝利を収めた。

この試合、チェルシーはチャンピオンズリーグの試合で初めて、3人のイングランド人がゴールを決め、しかも全員がアカデミー出身者だった(ジェイムズに加えトレヴォ・チャロバー、カラム・ハドソン=オドイ)。これが2021/22シーズン、ジェイムズにとって欧州での唯一のゴールだった。

ダウンタイム

12月のウェストハム戦、22歳の誕生日の4日前、デビューから3年余りでチェルシーでの100試合目に出場した。

その日、オリンピックパークで敗れるまで、チェルシーは2ヶ月間首位に立っていたのだが、ここにきて順調に勝ち点を重ねることが困難になっていた。ホームでのエヴァートン戦、ジェイムズのアシストからメイソン・マウントがゴールを決めたが、引き分けに終わり、真冬にコロナ感染や他の怪我(チルウェルを含む)が重なったため、ジェイムズを長期間、失うわけにはいかなくなった。

2021年最後の試合で負った深刻な怪我のためジェイムズは2カ月間離脱することになった。その後、一時的に復帰したものの(バーンリーで非常に巧みな先制点を決めた)、完全回復にはさらに時間がかかり、調子を取り戻したのは4月になってからだった。

その頃、チームはチャンピオンズリーグ準々決勝、FAカップ準決勝に進み、プレミアリーグで3位の座を固めようとしていた。ベルナベウでの試合では、チェルシーが第1戦の大差を縮めようとする場面で、ジェイムズのスピード、パワー、スペースのないところでの冷静なプレーが目を引いた。

ジェイムズは、リーグ戦の最後の3試合でそれぞれ質の高いアシストを見せ、最終的なアシスト数は、チームトップで10アシストを記録したマウントにわずか1アシスト及ばなかっただけだった。

来シーズン、さらなるポテンシャルを発揮して活躍することが期待される。

リース・ジェイムズ 2021/22シーズン・スタッツ

出場回数: 39スタメン: 31交代出場: 4ベンチ: 8プレー時間(分): 3.075ゴール: 6アシスト: 9

リース・ジェイムズ プレミアリーグ出場試合数 2021/22

リース・ジェイムズは今シーズン、チェルシーでプレミアリーグ22試合に出場し、うち4試合ベンチから途中出場した。

リース・ジェイムズ チャンピオンズリーグ出場試合数 2021/22

リース・ジェイムズは今シーズン、チャンピオンズリーグで6試合に出場し、うち5試合は先発出場した。

リース・ジェイムズ FAカップ出場試合数 2021/22

リース・ジェイムズは今季、FAカップで3試合に出場し、そのうち2試合先発出場を果たした。

リース・ジェイムズ カラバオカップ出場試合数 2021/22

リース・ジェイムズはカラバオカップに4試合出場し、うち2試合は交代要員として出場した。

リース・ジェイムズ スーパーカップとクラブワールドカップ出場 2021/22

リース・ジェイムズは怪我のためクラブワールドカップを欠場し、スーパーカップではベンチ入りしたが出場はなかった。

リース・ジェイムズ得点数 2021/22

リース・ジェイムズは2021/22シーズンに6ゴールを決め、そのうちの5ゴールはプレミアリーグで、もう1ゴールはチャンピオンズリーグで記録した。