シーズン終了後の選手レビュー、最後に紹介する選手は今季も並外れたシーズンを過ごしたチアゴ・シウバだ。
ファンから絶大な信頼を得るチアゴ・シウバは、昨シーズン、チェルシーで48試合に出場したが、これより多く出場した選手は2人だけだった。
トーマス・トゥヘル監督のもとでディフェンスの要としてプレーし、その模範的なリーダーシップと落ち着いたプレーで、チェルシーをクラブワールドカップ初優勝、スーパーカップ優勝、国内カップ戦の決勝進出へと導いた。
リオデジャネイロ生まれのセンターバックは、その冷静沈着な存在感で、チェルシーで記憶に残るデビューシーズンを過ごしたトレヴォ・チャロバーなど、周りの選手たちを助け、キャリア終盤に差し掛かっているとは思わせない存在であり続けている。
上質なワインのように...
1月のトッテナム戦にて37歳と123日でゴールを決めたことにより、チェルシーにおけるプレミアリーグでの最年長スコアラーとなった。これまでの最年長は、2015年4月のレスター・シティ戦で37歳と49日でゴールを決めたディディエ・ドログバだった。
4月にホームで行われたアーセナル戦でも同様の記録を超え、グラハム・リックス(37歳203日)を抜いてプレミアリーグ最年長フィールドプレーヤー(37歳210日)となった。チアゴは、37歳と242日でシーズンを終えた。
1月に1年間の契約延長にサインし、2023年の夏までクラブに在籍することになったが、現在、DFの力が衰える気配はなく、来シーズンも影響力を発揮するはずである。
導きとなる存在
衰えることを知らないチアゴ・シウバは、2021/22シーズンのプレミアリーグで最も多くのクリアを記録し(95回)、アントニオ・リュディガー(87回)に8回の差をつけている。また、パス本数も2,622本となり、プレミアリーグでプレーした選手の中で最多となった。
10月からクリスマスにかけては、ノリッチ・シティを7-0で圧倒したのを皮切りに、11試合中10試合に先発出場し、ベテラン選手として好調を維持した。その後、ボクシング・デーに行われたヴィラ・パークでの勝利の際に膝を負傷したが、それは軽傷であることが判明し、ブライトン戦の1試合にのみ欠場した。その後、プレミアリーグの7試合に先発出場している。
格好の標的得意とする相手?
チアゴ・シウバは、2021/22シーズンにトッテナム・ホットスパーとのホーム&アウェー両試合でゴールを決め、チェルシーのディフェンダーとして、同じプレミアリーグのシーズンに同じ相手とゴールを決めた6人目の選手となり、ロンドンのライバル、トッテナム相手では初めての選手となった。
スパーズとのアウェーでのリーグ戦では、マルコス・アロンソのCKからヘディングで今シーズン初ゴールを決めた。1月には、メイソン・マウントが放ったフリーキックをこれまたヘディングで決め、スパーズとの2試合で2ゴールを挙げた。
8月に行われたトッテナム・ホットスパー・スタジアムでの試合では、6回のクリアを記録し、2021/22のリーグ戦で2番目に多い数字となった。また、この試合で記録したインターセプト3回を超えたのは2試合だけだ。
彼のもう一つのゴールはウェストハム戦で決めたものであり、ブルーズでの5ゴールはすべて頭で決めただけでなく、そのうちの4ゴールはロンドン・ダービーで生まれた。
チアゴ・シウバ 2021/22シーズン・スタッツ
出場試合数: 48 先発出場: 41 交代出場: 2 ベンチ: 8 プレー時間(分): 4, 284 ゴール: 3 アシスト: 2
チアゴ・シウバ プレミアリーグ出場試合数 2021/22
チアゴ・シウバは今シーズン、チェルシーでプレミアリーグ32試合に出場し、うち4試合で途中出場した。
チアゴ・シウバ チャンピオンズリーグ出場試合数 2021/22
チアゴ・シウバは今シーズン、チャンピオンズリーグで9試合に出場し、うち8試合は先発出場した。
チアゴ・シウバ FAカップ出場試合数 2021/22
チアゴ・シウバは今シーズン、FAカップで3試合に出場し、うち2試合は先発出場した。
チアゴ・シウバ カラバオカップ 出場試合数 2021/22
チアゴ・シウバは今季カラバオカップで2試合出場し、決勝だけ先発出場した。
チアゴ・シウバ スーパーカップ、クラブワールドカップ出場試合数 2021/22
チアゴ・シウバは今季のクラブワールドカップで2試合とも出場した。
チアゴ・シウバ ゴール数 2021/22
チアゴ・シウバは2021/22にチェルシーで3ゴールを決め、その全てがプレミアリーグでのものだった。