ルーマニアの首都ブカレストで行われたフランス対スイスの試合は3-3のままPK戦となり、スイスが勝利、早くもフランスのEuro 2020からの敗退が決まった。

これで、エンゴロ・カンテ、オリヴィエ・ジルー、クル・ズマの3人のEuroは終わりとなった。カンテはスタメン出場、ジルーは途中出場し延長戦の大部分でプレーした。

ジルーは冷静にフランスの2点目となるPKを決めた。最初の9人が全員成功し、最後のキッカー、キリアン・ムバッペが失敗して勝負が決まった。スイスのGKヤン・ゾマーの予想が的中し、スイスは自国のサッカー史上最高の結果を手にした。スイスは金曜日に行われる準々決勝で、セサル・アスピリクエタ率いるスペインと対戦する。

前半にハリス・セフェロヴィッチが先制し、後半に3-1と逆転したもののリードを守りきれなかったことがフランスの敗因として挙げられている。ワールドカップで優勝した後、欧州選手権を制したかつてのフランスの世代のような偉業は繰り返されることがなかった。

ディディエ・デシャン監督は当初、ウイングバックのシステムを選択し、アントワーヌ・グリーズマンを深い位置に下げて、カンテとポール・ポグバを中盤に配置したが、4-2-3-1の形に慣れているフランスには合っていなかったようだ。ハーフタイムにキングスレイ・コマンを投入したことにより、レ・ブルーは大きく改善された。

後半開始早々の4分間が勝負の分かれ目になるかと思われた。1-0でリードしていたスイスに、VARの結果PKが与えられた。しかし、ウーゴ・ヨリスがリカルド・ロドリゲスのシュートコースを読み見事なセーブを見せる。

するとそれまで劣勢だったフランスが息を吹き返し、60分過ぎには2-1となった。まずエムバペのパスをうまくコントロールしたがカリム・ベンゼマが同点弾を決め、さらにグリーズマンの好プレーからまたもやベンゼマが至近距離から2点目を決めた。フランスのスターたちが息を吹き返したのだ。

前半を支配したスイスはセットプレーからの同点のチャンスを逃してしまう。すると今度はポグバが目を見張るようなロングシュートを決め、決定的な3点目を奪った。試合残り時間は15分だったが、スイスは最後まであきらめなかった。

81分にはセフェロビッチがこの試合2度目となる強烈なヘディングシュートを決め、アディショナルタイムに突入すると、途中出場のマリオ・ガヴラノヴィッチが相手を振り切ってエリア外から見事な同点ゴールを決めた。

カンテはこの試合、中盤の中央で大きな存在感を示すことはなかったが、それでも空中戦、インターセプト、パス成功率でチームトップとなった。

延長戦でベンゼマに代わって投入されたジルーは、すぐにスイスの守備陣を翻弄し、ベンジャミン・パヴァールの惜しくも枠を外れたシュートを演出した。

延長戦後半では、カンテがコマンのスペースを作りエムバペがゴールを狙ったが、シュートは大きく枠を外れた。さらにその1分後、エムバペはさらに明確なビッグチャンスを逃してしまう。

ジルーがゴールに向かって放ったシュートは、エムバペに当たって大きく逸れた。最後のプレーでジルーが渾身のディングシュートを放つも、GKゾマーにセーブされた。

PK戦では、ジルーはゾマーの逆方向に決めたが、スイスは全員が成功、エムバペの失敗により勝負が決まった。