Euro 2020準決勝イタリア対スペインはPK戦の末イタリアが勝利した。これで、チャンピオンズリーグを制したブルーズの選手のうち、日曜にヨーロッパ選手権のタイトルを手にする可能性があるのはセサル・アスピリクエタではなく、ジョルジーニョとエメルソン・パルミエリとなった。

イタリアが3-2で迎えたPK戦、5人目のジョルジーニョがチェルシーでもお馴染みのスタイルでゴールを決め、日曜日にウェンブリーで行われる決勝でイングランド対デンマークの勝者と対戦することが決まった。

この試合、前後半の大部分はスペインが押していたが、イタリアは常にチャンスを作るスピードとカウンター攻撃のノウハウを持っているように見え、後半にフェデリコ・キエーザが決めた先制点はまさにそれを実現したものだった。

スペインがポゼッションから明確なチャンスに結びつけることができない中、アズーリが先制し、その後は自慢のディフェンス力で逃げ切ると思われたが、残り10分でアルバロ・モラタが同点ゴールを決め、試合は延長戦に突入した。

エメルソンは、ベルギー戦の終盤に負傷したレオナルド・スピナッツォーラに代わってスタメン出場し、特に前半に良いプレーを見せた後、73分に交代した。

ジョルジーニョは今大会、イタリア代表として全試合に先発出場していたが、一方でアスピリクエタはスペインの右サイドバックとして、エメルソンと直接対決することになった。アスピリクエタは85分までプレーした。

PK戦で勝利したスイス戦から3人を変更し、元ブルーズのモラタもベンチスタートとなった。レアル・ソシエダのウィンガー、ミケル・オヤルザバルが代わりに出場し、彼にも得点のチャンスがあったが、得点には至らなかった。

予想通り、強豪同士の対戦はタイトで質の高い試合展開となった。前半、エメルソンは前へ前へと走り、この試合で最も輝いていた選手のひとりだった。ハーフタイム直前にはエリア内からバーを叩くシュートも放った。

試合開始から3分後には、ニコロ・バレラに完璧なボールを送り、その後シュートはポストにあたったが、オフサイドと判定される。イタリアのほうが良いスタートを切ったが、スペインも落ち着きを取り戻し、オヤルザバルがゴール前でフリーになるなどチャンスをつくった。

その後もフェラン・トーレスがジョルジーニョをかわしてシュートを放ち、スペインのポゼッションは70%以上となっていた。

しかし前半20分ごろからイタリアの反撃が始まる。エメルソンがアスピリクエタの背後に回り、エリア内にボールを運び、バレッラがボールを受けるがゴールを決めることができない。これがチーロ・インモービレに渡っていればより大きなチャンスとなっていただろう。

前半唯一の枠内シュートを放ったのはスペインだったが、ダニ・オルモのシュートはジャンルイジ・ドンナルンマがセーブした。

ハーフタイム近くには、オーバーラップしたエメルソンがエリア内で狭い角度からシュートを放つが、これはクロスバーの上をかすめて枠を外れた。 後半、スペインはアスピリクエタのタックルをきっかけに、セルヒオ・ブスケツがシュートを放つが、バーを大きく越える。

一方のイタリアもキエーザがシュートを放つなど反撃を見せる。スペインはオヤルザバルがドリブルで攻めたが、60分を前に先制点を決めたのはイタリアだった。

スペインはロレンツォ・インシーニェを相手に最初はよく守ったが、ルーズボールをキエーザが拾って見事なゴールを決めた。

スペインはすぐに同点に追いつくチャンスを掴むが、コケのゴール前へのクロスにオヤルザバルが頭で合わせることができない。イタリアも途中出場したドメニコ・ベラルディが2度シュートを打つが、ウナイ・シモンがセーブして、追加点を与えない。

そして試合時間残り10分、交代で出場したモラタがダニ・オルモとのパス交換でゴールを決め、同点に追いついた。

試合のペースが上がり、ジョルジーニョが試合のテンポをコントロールすることが難しくなっていたが、延長戦でもピッチに残っていたチェルシーの選手は彼だけだった。イタリアは延長戦前半に2度のピンチを迎えたが、後半はオフサイドとなったがゴールを決めるなど、力強いプレーを見せた。そしてこの試合の決着をつけるのはPK戦となった。

緊迫した状況の中、両チームともに最初のPKを外したが、その後、スペイン4人目のモラタが失敗するまで、全員が成功していた。最後のキッカー、ジョルジーニョがシモンの逆をつき勝負あり。イタリアが激戦の末、Euro 2020決勝戦進出を決めた。