ウェンブリーで行われたEuro 2020の準決勝イングランドvsデンマークにブルーズから2人の選手が先発出場した…。

メイソン・マウントとアンドレアス・クリステンセンが対決したこの試合は、ドラマチックで緊張感のある展開となったが、イングランドが見事に勝利を収め、55年ぶりに国際大会の決勝進出を決めた。

マウントは、95分間プレーし、チャンスを作り、デンマークのGKカスパー・シュマイケルに対して何度もシュートを放つなど、スリーライオンズの一員として活躍した。1-1で迎えた延長戦の開始早々にマウントは交代し、その後、ハリー・ケインが決勝点を挙げ、イングランドの勝利が決まった。

79分に負傷退場したクリステンセンにとっては残念な結果だったが、デンマークは特に後半イングランドのプレッシャーに苦しんだ。

彼の退場は、試合が進むにつれ、デンマーク全体が体力的に衰えていったことの縮図であり、延長戦後半は6人の交代枠すべてを使い切っていたため、10人でプレーすることを余儀なくされた。

イングランドのサポーターたちのほとんどは、初めてとなる国際大会での決勝進出に歓喜の声をあげた。彼らはガレス・サウスゲート監督と若き勇敢なチームがトロフィーをかけてイタリアと対戦する日曜日に、再度ジェットコースターに乗ったような気分を味わうだろう。

マウントとクリステンセンの直接対決となったこの試合、イングランドは、準決勝以降75%の収容率にまで引き上げられたウェンブリーの大観衆の前でいいスタートを切った。クリステンセンはデンマークの3バックの右でスタートし、ハリー・ケインや中央で起用されたマウントをマークした。リース・ジェイムズはベンチスタートとなった。

ラヒーム・スターリングの左サイドから中に入るプレーはあったものの、デンマークは最初の波を乗り切った後はほとんど相手の攻撃に苦しむことはなかった。序盤から良いボールさばきを見せていたマウントは、右サイドバックのポジションでタイミングのいいタックルで相手の攻撃を防ぎ、この試合で初めて重要な役割を果たした。

試合開始から30分後、イングランドが今大会初めての失点を許し、ウェンブリーはついに沈黙する。クリステンセンがルーク・ショーのファウルを受けて得たフリーキックから、ミッケル・ダムスゴーが壁を越える見事なシュートでジョーダン・ピックフォードを破り先制点を決めたのだ。

逆境に立たされたイングランドは、一瞬動揺したものの、すぐに立ち直り、再び落ち着きを取り戻した。その後、スターリングのフリーキックは壁に当たったが、その10分後にはシモン・ケアーのオウンゴールを誘い同点に追いた。

ウクライナとの準々決勝では、マウントのセットプレーが大きな武器となり、ジョーダン・ヘンダーソンのゴールをアシストしたが、後半開始早々にも同じような場面が訪れる。右サイドからのFKをハリー・マグワイアが頭で合わせたが、これはGKシュマイケルが巧みに防いだ。

マウントは右サイドから攻撃を仕掛けたが、ヨアキム・メーレに阻まれた。その直後にも逆サイドからゴールに向かってシュートを放ったが、この日絶好調のシュマイケルにセーブされた。

クリステンセンは、60分を過ぎた頃、イングランドのプレッシャーを受け倒れてしまう。最初はプレーを続けていたが、危険なパスをカットしようと全力で足を伸ばしたときに再び筋肉を痛めてしまい、途中交代るすることになった。

一方、マウントはループ気味のクロスを上げるが、これはレスター・シティのGKシュマイケルがゴール上に弾いた。

試合はイングランドが優勢に進めるも、延長戦へと突入した。サウスゲート監督は、プレミアリーグで活躍したフィル・フォーデンとジョーダン・ヘンダーソンを投入し、マウントはベンチに退いたが、その直後にイングランドがPKを獲得する。

スターリングが再びドリブル突破からボックス内でファウルを誘った。VARによりオランダ人主審の判定が再チェックされたが、ピッチ上の判断が妥当とされPKが与えられた。ケインのシュートは勢いはなかったが、大きな大会ではイングランドには幸運がつきもので、弾かれたボールは彼の目の前に届き、これを今度は確実に決めて2-1と逆転した。

延長戦の残り時間、落ち着きと自信を取り戻したイングランドは、ボールをキープし、数的有利を活かした。今回のイングランド代表は、過去の世代の傷を引きずらず、長い間苦しんできた国民のサポートと共に信念を持って日曜日の決勝戦に臨むだろう。