フランク・ランパードはプレミアリーグのVAR制度について、チャンピオンズリーグ同様ピッチサイドでの映像確認が進むようにと進言した。

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「ピッチサイドでの映像確認は大きな助けになると思う。先週末のプレミアリーグで判定が遅れたのは、それだけ微妙なラインだったってことだ。審判には迅速な判断を求める。すぐにチェックできる環境を整えるのは、その一助になるはずだ」

「ファンの反応や審判へのプレッシャーを考えると、議論が起こるのも当然だろう。当初はもっと短い時間で結論が出ることを予想していたし、そうでないなら使用しないと思っていた。この時点に立ち返るべきだろう」

「ヴァレンシア戦でのPKでは、主審が確認してうまく回っていた」

またランパードはプレミアリーグにおけるVAR使用のタイミングも、適切でないと感じているようだ。

「ちょっとした事でいちいち導入するようなものではないはずだ」と話すランパード。「試合をより良いものにしたい、正しい判定をして欲しい、というのはもちろんだが、時にそうはいかない場合もある」

「審判、監督、ファンからのオープンな議論が必要だね。様々な意見があるだろうから、難しい。決定的な場面については導入に賛成だ。例えばこの前のフィルミーノの一件はかなり微妙なところ(ゴールがVAR判定でオフサイドとなった)だ。あれに疑問を持つ人もいるだろう。だが決定的な場面でのオフサイドやゴールラインテクノロジーは前向きだと思う」

「何が決定的か、何が明らかなのかを判断するのもまた議論の的だ。この前の試合だって曖昧なまま判定が覆ったりそうじゃなかったりしている」

「こういうのは理想的じゃないよ。(エヴァートンのアンドレ・ゴメスの怪我の引き金となったタックルをした)ソンの件もそうだ。あのタックルとリアクションからすればレッドかもしれないが、見返せばあのタックルが怪我の直接の原因ではない。かなり辛い結果になったが、あれは事故だ。ゴメスは気の毒だったけどね」

チェルシーについて話を戻すと、アンソニー・テイラーが判定を覆したことについては双方にとって良くないとコメント。

「PKの判定には十分な要素が揃ってなかったから、正しい判断をしたと思った。だがVARの結果、判定は覆っている。正しい判定だと思ったものが、間違っていたことになったんだ。こういうことが起こりすぎている」

「これはまだ新しいシステムで、まだ人間の力に頼る必要があるのが現状だ。少しずつ使いながら、あくまで人の力で動くことに満足しつつも、意見は言わせてもらう。より良い環境を望むのはみんな一緒だからね」