明日のワトフォード戦を控え記者会見を行ったフランク・ランパードは、負傷により2人の選手が欠場すること、2人の新規獲得プレーヤーがいつ到着するか、チームとしての守備の重要性について語った。
中2日というタイトなスケジュールで試合が行われ、会見の回数も同様に多くなる中、ランパード監督はコブハムのメディアルームに戻り、ニューノーマルとして確立されたZoomのビデオ電話にて記者たちの質問に答えた。
ランパードはまず、土曜日の夜にスタンフォード・ブリッジで行われる14日間で5試合目となるワトフォード戦に向けて、フィカヨ・トモリとマテオ・コヴァチッチの怪我について最新情報を提供した。
「フィカヨはまだ回復していない。彼はトレーニングを続けているが、ピッチに立たせるまではまだ時間がかかる」とランパードは語った。
「コヴァチッチも召集しない。彼はウェストハム戦でアキレス腱を痛めたから、次の試合も難しいだろうけど、長い離脱にならないことを祈る」
スタンフォード・ブリッジでの無観客試合について
ランパードは新規加入のティモ・ヴェルナーとハキム・ツィエクについても語った。
「彼らはまだ到着していない。国中がそうであるように、我々も検疫のニュースを待っているところだ。安全に選手たちが移動し、トレーニングができるように」
「ティモ・ヴェルナーはシーズンを終えたばかりで、休息を取っている。戻ってくるのは7月後半になるだろう。ツィエクはもう少し早くつくだろうが、いつになるかは検疫のニュースを待たなくてはならない」
フランクは、エメルソンのイタリアチームへの移籍の噂について、放出については考えてないと語った。
「噂話には興味がない。大事なのは日々チームに集中することだ。移籍については、加入する選手や放出される選手についても一切話をしていない」
「そういった質問はシーズンが終わって移籍期間が始まってからすることだろう。ただ、噂やゴシップに振り回されたくないし、自分の仕事を続けるだけさ」
最近トッテナムのゴールがVARによって無効とされた判定について、そしてサッカーにおけるビデオ技術に関する彼の考えを語った。
「あのゴールを無効にするべきではなかったと思っている。今シーズンはゴールと判定されたり無効と判定されることが何回もあった。色んな監督が不満を述べるのも気持ちはわかる。あのような判定が下るときのことを考えると胸が苦しくなるからね」
「この場合審判やVARの審判員にも同情するよ。ルールで決められたことだからね。ああいう場面では、常識的な判断をすべきだったと思うけど、ルールでハンドと決められていることを変えれるわけではないからね」
「シーズン終了後にしっかりと話し合うべきだろう。VARによってよくなった部分もあるけど、もっと改善すべきだし、審判、監督、選手、そしてサッカーを愛する人たちが一斉に集まって意見を出し合い、どのようにするべきかみんなで考えるべきだと思う」
マルコス・アロンソが週の半ばに批判を受けたことに関して、ランパードは現代におけるディフェンダーの役割について語る。
「彼らには(攻撃と守備の)両方をこなす責任があるし、それは重要なことだ。我々はサッカーを進歩させようとしているが、もちろんゴールを奪われたいと思っているわけではない。リカバリーランはサッカーの重要な部分であり、選手たちは1分目でも90分目でもそれをしなければならない」
「あのミスだけでマルコスを判断するのはフェアじゃない。彼は復調できるし、我々はチームとしてもっと強くなれるはずだが、それはチームの基本的なスタンスでなければならない。敵陣に向かって速く走るのと同じように、自陣を守るためにも走らなければならないし、チームを助けるために走る気持ちを忘れてはいけない」
「そういったメンタリティについては今シーズンチームに対して一切の不満はない。チームはボールのないところでもしっかりとプレスをかけ、うまくいかない時にもリカバリーしようと試みているからだ」
ワトフォード戦についてランパードは警鐘を鳴らす。
「彼らは危険なチームだ。ナイジェル・ピアソンが監督になって、トラブルから抜け出そうと真剣に取り組んでいる。彼は非常に難しい時期に就任したが、彼らの心は折れていない。だから最近の結果もあまり考慮に入れることはしない。彼らは良いチームで勝ち点を取るために必死にプレーするだろう」
「数日前にも同じような状況のチームと対戦しているので、この試合の危険性を十分に認識しておく必要があるだろう」
6月の監督賞候補に選ばれたことについて。
「まだウェストハムのことが頭の中に残っているので、少し驚いたが、候補に入ったことは誇りに思うことだ。これは大したことではないし、重要なことでもないかもしれないが、この期間に5試合で5勝して、良いプレーができたことを示しているんだ」
「ウェストハム戦が残念だったのは明らかだが、それ以前は好調だった。だからこれはチーム全員を表彰するものだ。選手やスタッフも含めて、より一層の努力の成果を示すものだからね」
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